コロナ禍が始まってから早くも1年が経ちました。

昨年の今頃は小学校の一斉休校が行われ、先が見えない苦しい毎日を過ごしていました。学校が再開すると期待させての休校延長が繰り返され、閉塞感が日に日に高まっていました。

大阪・京都・兵庫は2021年2月末に緊急事態宣言が解除されました。大阪市の繁華街では人出が急激に戻っています。

先週末に所用で市内繁華街のデパートへ出掛けたのですが、想像以上の人出の多さに戸惑ってしまいました。特に地下の食品売場は黒山の人集り、レジで精算するのに時間が掛かってしまいました。

コロナ禍以前の水準には到底及びませんが、付近の商業施設や駅にも人が戻っています。年始から続いた緊急事態宣言の揺り戻しが起きています。

早くも大阪はリバウンド発生

人流データからも裏付けられます。平日・休日共に、緊急事態宣言解除後の人出が大きく伸びています。

データ提供:株式会社Agoop

繁華街で目に付いたのは、学生や若手社会人を中心とする若年層ですね。年齢は20代~30代です。大学の後期講義や試験も終わり、久しぶりに街中で開放感を味わっているのでしょうか。

こうした年代をターゲットとした飲食店も混み合っています。流行している昼呑み屋は店外まで長蛇の列ができ、店内も賑わっていました。

気掛かりなのは店舗内での感染予防対策ですね。カウンター席に衝立を設置している店は多いですが、テーブル席は一部に留まっています。

何よりもグループで入店した客は、衝立などお構いなくにマスクを外して談笑しています。換気も不十分な店が少なくないです。

店内に感染者が紛れ込んでいたら同グループのみならず、近くの客や従業員が感染しても何ら不思議ではありません。

実は大阪府は既にリバウンドが発生し始めています。

3月15日のコロナウイルス感染者は92人、1週間前の76人から大きく増加しています。先週1週間の感染者も先々週より増加しています。

日々の感染者数は遅かれ早かれ200人を越え、目を覆う様な数字に達するのは避けられないでしょう。

問題はそのタイミングです。3月末や4月頭で感染が大きく拡大する可能性が高いと推測しています。お花見・歓送迎会・異動・卒業パーティーや卒業旅行等、人々が活発に交流して大きく移動する時期です。

昨年も3月下旬の3連休(今年は春分の日が土曜日と重なるので2連休)で感染が拡大しました。今年も同じ轍を踏むのではないでしょうか。

ただ、昨年と大きく異なるのは、学校や保育所内で行う諸行事は概ね予定通りに行われる点です。昨年は多くの卒業式・卒園式や入学式・入園式が規模大幅縮小・中止となりました。

今年も参加者を絞る施設が多いとは言え、行事その物は概ね例年通りに行われます。お世話になっている保育所は既に卒園式を終え、大阪市立小学校の卒業式は今週末に予定されています。

GWはステイホーム?遠出は春休み中に?

年度末や年度始まりにおいて成人が活発に行動した結果は4月初旬に現れます。4月の感染者は急速に増加し、「GWにおける移動自粛」が呼びかけられる事態を想像しています。

楽しみにしているGWが2年連続で「ステイホーム」が呼びかけられるなんて、特に子供にとっては可哀想かつ理不尽な話ですね。だが、残念ながらそうした未来を予期せざるを得ません。

感染者の増加が避けられないGWに行動するのは、子育て世帯にとってもリスクが高まります。旅行先では外食は避けられません。帰省先で祖父母と接するのもより気を遣います。

であれば、例年はGWに予定している旅行等を思い切って春休み中に実行するのは一つの考え方でしょう。大阪府内の感染者が100人前後の時期と500人前後の時期、遠出するリスクは全く違います。

実は年初からずっと楽天トラベルをチェックし、ホテルの宿泊代金等を確認しています。

首都圏・関西等の緊急事態宣言やGoToトラベル休止が影響しているのか、ホテルの宿泊代金は大きく値下がりしています。GoToトラベルが煽られて急騰した昨秋の料金水準が信じられない程です。

中には「GoTOトラベルが再開されてからの方が、料金が安いし安心だ」という方もいるでしょう。しかし、恐らくこれは誤った考え方です。

仮に感染者が減少してGoToトラベルが再開したとしても、旅行代金は逆に反発します。昨秋や今春の料金水準を比較する限り、恐らくはGoToトラベルによる割引分を上回る値上げが行われます。

また、GoToトラベルによって観光客が集中する観光地では、ゆとりを持った観光が楽しめるとは思えません。感染対策もままなりません。

帰省も同じです。感染者が落ち着いている時期でしたら気を付けて帰省できるものの、高止まりしている時期の帰省は憚られます。自分達が無症状で感染しているリスクも高くなります。

コロナ禍以後、数ヶ月先の未来を予想して行動する癖が付いてしまいました。歓迎しがたい未来を予想するのは、決して気持ちが良いものではありません。

残念ながら、少なくともコロナ禍は最低1年は続くと判断しています。もう1年は三密やマスク着用等に気を付けて生活したいですね。