数年前に大阪市北区にある民間マンションの低層部分に大阪市が児童相談所を設置しようと計画し、住民と対立した事案は覚えていますか?
大阪市はマンション内への設置を断念し、東淀川区の西淡路小学校分校跡地への設置に変更しました。
建設工事は順調に進み、2021年4月に「大阪市北部こども相談センター」が開設されます。
増加する児童虐待相談に対してより丁寧な対応を行うため、3か所目の児童相談所として、東淀川区に北部こども相談センターを開設します。
用途 児童相談所(付設:一時保護所) 担当区域 北区、都島区、福島区、西淀川区、淀川区、東淀川区、旭区 開庁時間 午前9時から午後5時30分(土・日・祝日、年末年始除く) 所在地 大阪市東淀川区淡路3-13-36 電話 06-6195-4114(代表) ※4月1日から使用開始 https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000468187.htmlより作成
阪急淡路駅から徒歩5分、新駅たるJR淡路駅から徒歩10分程度の場所ですね。地下鉄でアクセスしにくいですが、管轄区はJRや阪急へのアクセスが良好です。
児童虐待は本当に深刻です。大阪市では毎年の様に虐待によって死亡する児童が報道されています。内縁の夫や交際相手の男性や、家庭環境や生活苦で追い詰められた母親による虐待が多いと感じています。
それらの一定割合は、早い段階で児童相談所が介入して適切な措置を行えば防げていたでしょう。
一方、一保護者としては、児童相談所へ相談するハードルは非常に高いです。様々な悩みを抱えていても、児童相談所へ相談しようとは思いつきません。
児童相談所=児童を保護して親を処罰するというイメージが強すぎて、「相談したら親が逮捕されるのではないか」と身構えていました。
実際はそうではなく、子育てや関係する悩みをしっかり聞いて下さるそうです。
私自身も数年前は深刻な悩みを抱えて区役所へ相談したのですが、担当者の投げやりな対応に落胆してしまってそれっきりでした。
その頃に「児童相談所」という選択肢があれば、藁にも縋る思いで相談していたと思います。
なお、児童相談所の設置を断念したマンションの低層部分には、大阪市こども青少年局の一部部局が移転しています。
こども青少年局 保育施策部 保育企画課(指導・監査グループ)
住所: 大阪市北区菅原町10番25号ジーニス大阪イースト棟1階