大阪府の新型コロナウイルスの感染状況は日に日に悪化しています。まん延防止等重点措置の効果がどれだけ現れるかは、現時点では不明です。

そうした中、大阪府の吉村知事が「緊急事態宣言による休業要請」を示唆しました。

 その上で吉村知事は「効果が不十分であれば緊急事態宣言の要請を考えたい」とし、その場合はこれまでの緊急事態宣言より「より強い感染対策をとる必要がある。国には準備を進めてもらいたい」と語った。

 高島キャスターが「前回の緊急事態宣言のときは休業措置はとらなかった。より強い措置においてはそこに踏み込むのか」を尋ねた。

 吉村知事は「踏み込むべきだと思う」「府民の皆さんに(感染防止策を)お願いしてますが、それでも拡大傾向が止まらなければ休業をベースにした緊急事態宣言をやっていかないと拡大は抑えられない」と述べた。

https://news.livedoor.com/article/detail/20005139/

放送はこちらで聞けます。

重要な点は下記の通りです。
・感染者が減らなければより強い感染対策が必要、国に準備を進めて欲しい
・アクリル板、時短、マスク会食の義務化を要請している
・既に緊急事態とほぼ同じ要請をしている
・19日以降も効果が不十分なら、より強い緊急事態宣言を行うべき
・(少しの間)休業要請に踏み込むべきたと思う
・踏み込むべき内容は、国の基本的対処方針で定められる、国の権限
・学校はリスクが高い部活動を避ける等の通知を出している

テレビ朝日の出演では「不要不急の外出自粛要請」という言葉が非常に少なく、「マスク会食」が前面に出ていました。「気をつければ会食OK」が知事の意向ですが、感染爆発している状況に適しているとは考えにくいです。

まとは言え、マスク会食は果たして出来るのでしょうか。これが出来る方は既に会食を控えているでしょう。

知事の現状認識は残念ながら甘すぎます。マスク会食の義務化というメッセージが強過ぎます。

国際医療福祉大学の和田先生が強い警告を発しています。

今は「ステイホーム」すべき時期でしょう。子供共々、外出は最小限に留めています。

休業要請の対象は飲食店以外も念頭にある様子です。キャスターの問いに「20時以降の飲食店以外の時短要請も行なっている」と答えていました。「も」がポイントです。

ただ、詳しい内容は「国の権限」と濁し、ボールを国へ投げました。

また、学校休校は考えにない様子です。学校の感染対策として、給食は会話を控える、体育は集団活動を避けて距離を取る、換気を徹底するというフリップが放映されていました。

この対策で乗り切れるか、強く心配しています。

クラスター等で休校する高校が相次ぐ前に、オンライン授業へ移行すべきではないでしょうか。GWまでなら区切りが良く、期間も適当です。

第4波に対する大阪府の対策、不安は拭えません。杞憂になるのを願うばかりです。