ニュース速報で「12月29日の東京都の感染者は856人、火曜日最高」と流れました。

新型コロナウイルスに関連した患者の発生について【速報値】

患者の発生状況
総数 856
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/index.files/021229sokuhou.pdf

1週間前の12月22日の感染者は563人でした。1週間で1.5倍へと急増しています。年末年始、そして年明け後の首都圏は極めて厳しい事態が予想されます。

さて、学校や保育所が年末年始休業に入り、冬休みが始まってしまいました。憂鬱な年末年始の始まりです。

特に今年は新型コロナウイルスの対策予防に気を付けなければなりません。例年と同じ様に過ごすのは難しい反面、できる限り気にせずに過ごせる様にしたいものです。無意識の内に感染予防を行うには、どういった点に気をつければ良いのでしょうか。

沖縄県立中部病院の高山先生が「感染は食事中の大人から」「公園の閉鎖は効果なし」と指摘しています。

 また、保育施設での集団感染の例を挙げ「食事の時間など職員がマスクを外す場面で、大人から子どもに広がった可能性が高い。職員に発熱などの症状を認めるときはPCR検査をしている医療機関を受診することで、その後の迅速な対応につながる」と解説した。(中略)

 高山医師は、注意点として「定期的に換気ではなく、常に少しだけ換気を心掛けることが大切」と助言。扇風機の活用は、部屋の内側にいる子どもに向けて風を送るとむしろ感染リスクになるとし、外側に向けて換気扇のように室内の空気を逃がすことが正しい方法だと説明した。

 食事については、大人からの感染リスクが高いことを踏まえ「子ども同士で食べるのは構わないが、できれば職員や高校生以上の大人は別にした方がいい」と提言。難しい場合は、少人数に絞って大人が食事中に話さないよう気を付けるなどしてリスク軽減を図ることが大切とした。

 子どもの屋外での活動については「基本的にマスクは着けなくてもよい」としつつ、多人数の密集は避けるべきだと指摘。公園の閉鎖や利用制限に関しては、公園以外にも子ども同士が接触する可能性は十分あり「子どもたちが一緒に遊ぶことを認めている中で、公園だけを禁止することには意味がない」と話した。一方、宿泊を伴う行事や友人の家に上がるなどの行為は感染リスクが高まるとして注意を促した。

 高山医師は「基礎疾患のある子や、一律に対策が難しい発達段階にある子、高齢者と同居している子などさまざまなケースがある。子どものリスク状況に応じた多様な感染対策を取りながら、活動していくことが大切」と訴えた。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/685168より

食事中に大人から子供へ感染させるリスクが高いと指摘されています。確かに保育所や幼稚園等での集団感染事例を見ていると、職員を起点として他の職員や園児等へ感染が広がったと推定される事案が少なくありませんでした。

「子ども同士で食べるのは構わないが、できれば職員や高校生以上の大人は別にした方がいい」は重要な指摘ですね。学校や保育所等でも職員は別の時間に食べた方が良さそうですが、その時間を捻出するのが大変ですね。

「常に少しだけ換気」する為には、窓を少しだけ開けたり、換気扇を回し続けるのが効果的ですね。少しでも窓を開けるのが辛い寒さなので、料理をしていなくとも換気扇を回し続ける様にしています。

ただ、仮に家族の中の誰かが感染していた場合、家庭内感染を防ぐのは難しいかなとも感じています。生活空間での接触は避けられません。

高山先生は「子供の屋外での活動については基本的にマスクを着けなくてよい」と話しています。が、私は否定的です。と言うのも、子供達が集まると密集するのが避けられないからです。

春先に保育所の先生が「密になるのが良くないのは分かっているけど、園児が気を付けるのは無理です」と断言していました(愚痴半分)。学校の先生も「密にならない様にと呼びかけているけど、目が届かないところは難しい」と話していました。

特に心配なのは「お菓子」です。誰かが公園等にお菓子を持ってきて食べた手で遊んだり、子供同士でお菓子を交換すると、感染リスクは飛躍的に高まってしまうでしょう。

大人同士でもポテチを分け合って感染が広がったと考えられる事例が報告されています。

ポテチを分け合った後部座席の2人だけが…唾液を通じコロナ感染か
https://news.livedoor.com/article/detail/19421603/

今でもお菓子を持って公園に遊びにやってくる子供がいるので、内心で閉口しています。マスクを外すシチュエーションを促すお菓子持参は勘弁して欲しいです。

大人と同様、子供の感染でも「マスクを外す」時は要注意でしょう。ただ、マスクを着用するのが難しい乳幼児や、何らかの疾患等によって着用できない子供もいます。

高山先生が指摘する通り、「子どものリスク状況に応じた多様な感染対策を取りながら、活動していくことが大切」なのでしょう。一律禁止ではなく、ハイリスクな行為を避けつつ、可能な範囲で感染予防対策を行うのが重要でしょう。