宝塚市立長尾中学校にて生徒2人に柔道技で重傷を負わせた容疑で逮捕された上野宝博教諭(当時)に対し、。兵庫県教育委員会は懲戒免職処分を行いました。
当然、そして遅すぎる処分です。
【ニュース・10/20追記】宝塚市立長尾中学校教諭の上野宝博容疑者を逮捕 アイス食べた生徒に激怒 柔道技で失神・背骨骨折の全治3カ月
兵庫県宝塚市立長尾中学校の柔道部顧問が、部活動で生徒2人に背骨を折るなどの重軽傷を負わせた問題で、県教育委員会は24日、傷害罪で起訴された教諭の男(50)について「指導の範疇(ちゅう)をはるかに超えた。体罰とすら呼べない」などとして懲戒免職にしたと発表した。現場にいたにもかかわらず暴行を傍観した副顧問の男性教諭(42)は減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。
生徒児童への体罰や傷害を理由に、公立学校の教職員が免職となるのは全国的にも異例。県教委は宝塚市教委に体罰防止の研修などを要請した。
起訴状などによると、男は9月25日、柔道部OBが差し入れたアイスキャンディーを勝手に食べられたことに立腹。1年生の男子部員に投げ技や寝技をかけて、背骨を折る全治約3カ月の重傷を負わせたとされる。別の男子部員にもけがをさせた。
男は11~13年にも生徒に体罰を3度繰り返したとして、減給などの懲戒処分を受けていた。男は「最初は厳しめの指導と思っていたが、大変なことをやってしまった」と反省しているという。
副顧問の教諭は「制止できず後悔している」と話し、部活動の指導から外された。県教委は指導監督が不十分だったとして、男性校長も戒告処分とした。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202011/0013887976.shtml
懲戒免職処分を行った理由に付き、兵庫県教委の担当者は悪質性や反復性を指摘しています。
-今回、懲戒免職とした理由は。
「行為自体が相当悪質なもので、指導と呼べるものではない。過去に体罰で懲戒処分を受けておきながら繰り返している」
-県教委は体罰ではなく、「生徒への傷害」としている。その理由は。
「本人は『厳しい指導』と言っているが、指導の範疇(はんちゅう)をはるかに超えており、体罰とすら呼べない。これは本来自分たちが守るべき生徒に対しての傷害だ」
-免職処分を言い渡した際の教諭の受け止めは。
「厳粛な雰囲気の中で事の重大さを認識したような表情だった。免職処分なので、本人のコメントは受け取っていない」
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202011/0013888342.shtml
懲戒免職は当然です。一般的な企業で顧客へ暴力を振るうケースを考えると、当たり前の結果です。
問題は過去に何度も体罰を繰り返したにも関わらず、教壇に立たせ続けた事です。その時点で教壇から外していれば、こうした事態は防げました。
以前から感じ続けていましたが、教育現場は体罰を行った教職員への対応が甘すぎます。
また、生徒が教員に暴力を振るったら即座に警察へ通報しますが、教員が生徒へ暴力を振るっても通報せずに隠そうとする傾向が強いです。
教育現場は本当に体罰を根絶する気があるのでしょうか。