2021年度保育所等一斉入所申込状況分析、第9回は港区を掲載します。
※10月27日に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。
入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.1倍以上減少した区は水色、また入所倍率が2倍を超えた箇所は赤で表示しています。
意外な事かもしれませんが、大阪市の0-1歳児が最も入所しにくいのは港区です。
0歳児入所倍率は市内2位の1.06倍(1位は東成区の1.07倍)、そして1歳児入所倍率は市内1位の1.93倍です。1歳児は100人前後の保留児童が発生する見通しです。
「極めて入所しにくい」と言われる北区・中央区・天王寺区を上回っています。これらの区ほどの高得点は要求されていませんが、倍率ベースでは非常に厳しくなっています。
港区は区中心部を地下鉄中央線が貫通しており、大阪市中心部へ通勤しやすい立地です。また、市中心部と比べ、地価は割安です。
こうした地域に居住し、共働きしている子育て世帯が増加していると推測しています。特に東部地域(弁天町駅周辺)で急増していると聞きました。
その反面、保育所等の新設は限定的です。2021年4月に新規開所する保育所等はありません。
市中心部のみならず、保育需要が増加している港区・鶴見区・住吉区・淀川区といった隣接地域での整備を早急に行うべきでしょう。
注意が必要なのは下記の保育所等・年齢です。
・アソカ学園の1歳児(募集数半減で倍率4倍、きょうだい加点で埋まる恐れも)
・安治川保育園の1歳児(第1希望倍増で2.67倍、フルタイム共働きでも楽観できない)
・磯路保育所の0-2歳児(異常な高倍率、0-1歳児は加点必須)
・善児園の1歳児(募集数が大幅減)
・池島保育園の1-2歳児(1歳児は申込増、2歳児は募集減)
・田中保育所の1-2歳児(高倍率)
・波除学園の0-1歳児と3歳児(0-1歳児はフルタイム共働きが必須、3歳児は優先枠で決定)
・八幡屋保育所の1歳児(高倍率)
・バンビ保育所の0歳児(高倍率)
・ひまわり保育園みなとの1歳児(異常な高倍率)
こうして見てみると、厳しいのは東部地域に限られませんね。特に1歳児は区全域で厳しい状況です。自動車で通勤する方は、隣接区の保育所等も検討したいです。
余談ですが、都構想が可決されたら、港区から隣接する区への保育所入所は実質的に閉ざされてしまいましたね。
他にも補足等が必要な部分があれば、コメント欄で教えて下さい。
今後の予定&運営支援のお願い
次回以降は住之江区・平野区・福島区等を取り上げる予定です。
今年も各区毎の申込状況等を分析し、何らかの情報を掲載していきます。今年の内容は2021申込分析、昨年の内容は2020申込分析からご覧下さい。
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