危ういところでした。

富山県高岡市の保育所駐車場にて、1歳児が車内に閉じ込められてしまいました。

車外に締め出されてしまった祖母が周囲に助けを求め、何と保育所にあったクワで助手席のガラスを叩き割って救助しました。

1歳児 車をロックし出られず 熱中症危機、祖母くわで窓割り救出

 19日午後4時40分ごろ、高岡市開発本町の正徳保育園駐車場で、軽乗用車の中に車の鍵を持ったままの1歳男児が閉じ込められる騒ぎがあった。男児が鍵に付いていたドアのロックボタンを押したとみられる。車を運転してきた男児の祖母(57)が自ら窓ガラスを割って約10分後に救出したが、熱中症の危険もあっただけに関係者は胸をなで下ろした。

 祖母によると、男児を車の後部座席に座らせる際、車の鍵を触りたいとせがまれたため渡し、後部座席のドアを閉めて運転席に乗り込もうとした。男児はこのタイミングで鍵のボタンを押し、ロックされてしまった。

 祖母は男児の母親を通じて110番し、さらに消防署にも相談。同園にあったくわで助手席のガラスを割って鍵を開け、孫を外に出した。

 祖母は「ほんの少しの間だけだから大丈夫だと思い、鍵を持たせてしまった。無事で良かった」と話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6f49252172a4bb8398a3122917bed0d6fdc7add1

大きな事故に繋がりかねない出来事が起きたのは、富山県高岡市開発本町にある正徳保育園の駐車場でした。

「祖母が保育所へ迎えにきた」「1歳園児」という表記がないので、祖母や救助された男児は保育所との繋がりはないのでしょう。

子供は大人が持っている物が本当に大好きです。しかも音が出て、キラキラ光る物は尚更です。

うちの子も小さな頃は、自宅のカギに興味津々でした。ただ、渡して無くしてしまうと大変なので、渡さない様にしていました。

祖母は1歳児を後部座席(のチャイルドシート?)に座らせた後、車外から運転席へ乗り込もうとした数秒の間に締め出されました。

さぞ動転したでしょう。当日17時の高岡市の気温は30.6度、強い西日が快晴の空から降り注いでいました。このままでは10分少々で熱射病となりかねません。

祖母が男児の母親や消防署と相談して慌てているそぶりは、恐らくは同じ駐車場を利用している方が目撃していました。

17時前の保育所は多くの保護者が断続的に迎えにやってきます。きっと騒ぎを聞いた保護者の一人が、保育所へ「何とか助けられないか?」と相談したと容易に想像できます。

あくまで想像となりますが、多くの保育所にはクワがあります。園児用の畑や砂場を耕すのに用いています。お世話になっている保育所にもあります。

現場に駆けつけた保育所関係者が考えを巡らせ、「クワで割れるかもしれない」と考えたのでしょうか。すぎにクワを持ち込み、祖母が振りかざしました。

多くの関係者の努力と機転が男児の命を救いました。

ただ、小さな子にカギを渡すのはリスクがありますね。せがまれても断り、他のおもちゃを渡すのが無難でしょう。