毎日発表されるコロナウイルス感染者数を見る度に、「再び休校・休園したらどうしようか?」と思い悩んでいます。

悩んでもどうにもならないのは承知の上、不安感が募っています。

仮にもう一度緊急事態宣言が発出された場合、子育て世帯や保育施設はどうするのでしょうか。NHKが特集しています。

「きょう確認された新型コロナウイルスの感染者数は…」

毎日のニュースを見るたびに、子育て世代の中には「保育園、また閉まったらどうしよう」と不安に感じている人も少なくないはずです。4月の緊急事態宣言を受けて全国の保育施設は、休園や登園の自粛を呼びかけました。

「慣れない在宅勤務と子どもの世話で疲労困ぱい」。保護者の切実な訴えに保育の現場はどう対応し、第2波にどう備えようとしているのでしょうか。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200731/k10012541351000.html

様々な事例が紹介されています。

日中、子どもたちには居間で過ごしてもらい、寝室で仕事をすることにしましたが、次男の泣き声が聞こえればあやしに行ったり、何度も寝室にやってくる長男に対応したり、ほとんど仕事になりませんでした。

やり残した仕事は子どもが寝静まったあとの夜中に睡眠時間を削ってすることに。これまでも時々、在宅勤務をしながら子どもの面倒をみていましたが今回は全く違ったといいます。

在宅勤務と育児(特に乳幼児)は両立しません。本当に無理です。

個人差はあると思いますが、私は子供の声が耳に入ってしまうと集中力が削がれてしまうタイプです。

気を抜いて作業している時なら良いのですが、集中する必要がある時に子供が在宅していると非常に困ってしまいます。

作業が進まないと気づいた段階で諦め、寝静まった深夜に進める日が増えました。睡眠時間が恒常的に不足してしまい、日に日に体調が悪くなっていきました。

回答した1600人余りのうち6割以上が「仕事を中断しながら子どもの面倒をみた」と答えています。

さらに、「こなせる仕事の量が以前と比べて半分以下になった」という回答が過半数を占めました。全く仕事ができなくなったという回答も全体の12%に上ったのです

私も同感です。半分以下どころか、4分の1以下ではないでしょうか。オムツ交換等を必要とする年齢の子供だったら、日中に仕事をする自信がありません。

登園を自粛する線引きは?

そもそも在宅勤務の家庭は保育園の利用を我慢しなければならないのでしょうか。

厚生労働省は緊急事態宣言が東京都などに出された直後、考え方を示しています。

感染を予防する観点から、仕事を休める保護者などに登園自粛をお願いし、受け入れ規模の縮小を検討するというもの。

そのうえで、仕事が休めないなど必要な人に保育が提供されないことがないよう自治体が検討するとしています。

大阪市も同じ取り扱いを行いました。

 今般の新型コロナウイルス感染症の感染予防の観点から、この間、保育施設等においては、家庭での保育が可能な方には、家庭での保育の協力をお願いしてきました。

 さらに、緊急事態宣言の発令を受け、令和2年4月8日(水曜日)からは、保護者の就労や福祉的配慮が必要な場合等以外は登園を控えるようお願いしたところです。

https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000498433.html

第2波に襲われつつある現在、再び緊急事態宣言が発出されたら自治体・保育所は苦悩しそうです。

感染リスクを減らすためには登園する園児の数を減らさざるをえないと考えている区がほとんど。その場合どういう基準で自粛を求めるのか。

多くの担当者からは次のような声が聞かれました。

「保護者と保育園で相談してほしい」

自治体から明確な方針が示されない中、保育現場は第2波にどう備えるべきか悩んでいます。

4月と5月の登園率を6%ほどにまで抑えた東京 豊島区の保育園。当時は区の方針に従い、医療従事者などの家庭を除いて登園を自粛してもらいました。

しかし再び感染が拡大した場合、保護者に同様の負担を求めるのは難しいと感じています。

お世話になっている保育所では各家庭へ登園自粛を求めると同時に、「個別の事情等には可能な限り柔軟に応じるので、保育所へ相談して欲しい」としていました。

また、定期的に各家庭へ電話を掛け、様子を把握する様にしていました。

結果、仕事を休めないエッセンシャルワーカーのみならず、育児に疲れ果てている家庭や在宅勤務中の家庭の園児も柔軟に保育所で受け入れていました。

育児ストレスを和らげるには、子供から離れられる時間が不可欠です。「物理的な隔離」が必要です。

たとえ僅かな時間でも子供から離れられると、気持ちの持ち様が全く違ってきます。24時間育児と20時間育児は大違いです。

感染する未就学児は僅少

ここ1カ月ほどの感染者を見る限り、未就学児の感染者は非常に少ないと感じました。多くの子育て世帯が日々の行動に気をつけ、ハイリスクな行動を控えている為でしょう。

だとしたら、緊急事態宣言下であっても感染する未就学児は限定的となりそうです。

一律の登園自粛を要請するのでは無く、感染予防に支障を来さない範囲で一定数の園児を受け入れる選択肢も取り得るでしょう。

とは言え、園内感染を皆無にするのは困難です。もしも無症状の園児が登園した場合、他の園児や保育士へ感染させてしまう危険性は拭いきれません。

お世話になっている保育所も含め、全ての保育施設は懸命な感染予防策を講じているでしょう。保育士の先生は「消毒や手洗いをし過ぎて、手が荒れてしまった」と嘆いていました。

もしも園内感染が発生してしまっても、「先生方がこれだけ気をつけても感染してしまうのは仕方ない、悪いのはコロナウイルスだ」と割り切るのも必要かもしれません。

感染予防に気を遣いすぎてしまい、家庭が潰れてしまっては本末転倒です。バランスが大切ですね(それが難しいのですが)。