東淀川区・淀川区・西淀川区に引き続き、今回は大阪市北中部たる旭・都島・北・福島・此花の状況を取り上げていきます。
地図には無認可保育施設も掲載しています。
各区毎の状況を見ていきます。



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【旭区】

名称新入所者平均基準点
大宮第2保育所198.8185
森小路保育所198.5185
太子橋保育園193.7175
清水保育所193.6175
平和の子保育園193.2165
両国保育所188.5165
大宮第1保育所184.1165
つぼみ保育園191.8155
大阪YWCA大宮保育園189.6155
ありんこ保育園180.9155
金光寺保育園168.2125
生江保育所175.5105
赤川保育所150.585

基準点185点の保育所が地下鉄千林大宮駅・旭区役所周辺に2園あります。
また、地下鉄清水駅周辺の3園の基準点は165-175点となっています。
交通の便が良く、通勤の行き帰りに送迎できるので人気が集まっていると考えられます。

一方、区役所から西のいわゆる交通空白地帯は、基準点が高くない園ばかりです。
特に阪神高速より北西の地域は基準点が著しく低い園ばかりです。
城東貨物線が旅客転用(おおさか東線)されて新駅が設置されれば状況が変わるかもしれません。

【都島区】

名称新入所者平均基準点
都島友渕乳児保育センター205.5195
都島桜宮保育園201.3195
都島第二乳児保育センター196.2195
都島保育所193.8195
毛馬コティ保育園195.5185
子ロバ保育園194.4185
都島友渕保育園193.5185
都島東保育園191.9175
大東保育園189.8175
毛馬保育所189.2175
東野田ちどり保育園191.9165
なのはな保育園188.8165
御幸保育所184.8155
都島乳児保育センター186.5135

大阪拘置所南のマンションエリアや地下鉄都島駅に近ければ近いほど基準点が高い傾向があります。
基準点195点の園が4カ所もあります。
希望する保育所に入所できなかった児童が少なくない為か、近隣に認可外保育施設も多数あります。

反対にここから離れた城東貨物線・JR大阪環状線沿線になると、基準点が155-175点と下がります。
とは言え同じ交通空白地帯である旭区内の城東貨物線沿いよりは高く、同線の東西で基準点に著しい違いがあります。

【北区】

名称新入所者平均基準点
さつき保育園203.5195
同心保育園203.3195
きたの旭ヶ丘学園201.5195
音色つばさ保育園198.8195
大淀保育所197.6195
長柄保育園194.8195
大淀保育所(夜間)197.5185
鶴満寺保育所192.9185
さつき乳児センター191.9185
大阪主婦之会保育園199.5175
中津保育園188.3175
蓮美幼児学園てんまんぐうナーサリー189.3125
レイモンド梅田北保育園178.8125

激戦区の一つ、北区は半数の保育所の基準点が195点となっています。
特にさつき保育園・同心保育園・きたの旭ヶ丘学園は新規入所者平均が200点を超えており、両親フルタイム勤務でなければ入所が困難な保育所となっています。
一方、区内北西部の新御堂筋沿いの2園は基準点が175点となっています。
穴場かもしれません。
区内には基準点が125点という2園がありますが、0~2歳を対象としているので基準点が高くないと考えられます。
3歳以降は夕方遅くまでの預かりを実施している幼稚園を検討される場合は一つの選択肢となるでしょう。

北区は極めて多くの認可外保育施設が立地しているのが一つの特徴です。
とりわけ天神橋筋六丁目や天満駅近辺に集中しています。

【福島区】

名称新入所者平均基準点
ひばり保育園202.4195
ふじのもり保育園200.2195
保育所第二和光園198.6195
新家保育所198.5185
野田保育所195.0185
海西ひばり保育園194.6185
海老江保育所191.4185
鷺洲マーヤ保育園188.8185
中之島ひばり保育園193.8175
保育所和光園191.1165
吉野保育所185.5155

市内再激戦区の一つ、福島区。
入所申込保留率が42.2%と最も高くなっています。
入所を申し込んだ児童の内、5人に2人は入所不承諾だった事を意味します。
保育所在籍率は31.2%と決して低くなく、保育所を整備しても入所希望者の急増に全く追いついていないと窺えます。
タワーマンション一つで入所事情は大きく変化します。

一般的な傾向としては、駅に近いほど基準点が高くなっています。
とりわけ大阪環状線に近い園は人気があり、3園の基準点が195点となっています。
意外な事にJR福島駅の最寄り2園は基準点が165-175点となっています。
しかし、2園とも平均点は190点以上となっており、何らかの特殊事情により低い点であっても入所した児童がいるのかもしれません(推測です)。

また、野田駅近くの吉野保育所の基準点は155点となっていますが、同園は0-2歳の受け入れとなっているのが一つの理由でしょう。
待機児童問題は0-2歳児の受け入れ問題と言われますが、0-2歳児のみを受け入れる施設は保護者のニーズと若干違っているのかもしれません。

認可外保育施設はJR新福島駅周辺に集中しています。
梅田方面へは自転車でも通勤できる距離です。

【此花区】

名称新入所者平均基準点
こぐま此花保育園201.1195
島屋保育所192.6185
西九条保育所194.8165
四貫島保育所184.1165
れんげ保育園179.8165
無憂園第二保育所178.0165
秀野保育園176.0165
高見町保育所180.7155
無憂園第三保育所175.1145
酉島保育所171.3145
天使虹の園177.5135
天使保育園176.3135
天使ベビーセンター174.9135
無憂園165.5135
北港学園保育所170.1125
勢至学園保育所166.8125

隣の福島区とは状況が大きく異なります。
最も基準点が高いのはユニバーサルシティ駅に隣接した大規模商業・マンション複合施設内にある保育所(195点)、次に高いのはここから最も近い(と言っても2kmほど離れていますが)保育所(185点)でした。
一つの園の定員に対して入所を希望する児童数が余りに多く、第2希望の園として隣接園に入所しているのではないかと推測できます。
大規模マンション建設→共働きファミリー層の移住→児童増加→待機児童問題の発生という流れが考えられます。

逆にこの2園以外の基準点は165点以下であり、入所が困難な状況ではありません。
梅田方面への交通の便がさほど良くなく、フルタイム共働き世帯が少ないのが一つの理由でしょう。
JRゆめ咲線と国道43号線の交点付近に新駅が設置されると状況が変わるかもしれません。