首都圏ではコロナウイルスの感染者が夜の街から拡大しています。

一部には「夜の街の話だから、そこに関わりが無い社会には関係ない」という意見もあります。しかし、夜の街と何らかの接点を有する社会へ感染が広がり、更には全く関係が無い子供達へも広がっている様子がうかがえます。

東京都と接する千葉県市川市では、3小中学校が休校となりました。家庭内感染、そして学校外での児童間感染が起こったと見られています。

 男子高校生の学校は都内。18日に37・2度の発熱と頭痛の症状が出た。19日に熱が38度に上昇し、県内病院を受診。21日に陽性と分かり、22日に入院した。16~18日に都内でアルバイトをしていた。この間、学校には行っていないという。

 現在はせきの症状がある。同居の家族4人の検査を行う。

https://www.chibanippo.co.jp/news/national/700335

 千葉県は23日、市川市居住で市内の小中学校に通う姉妹2人の新型コロナウイルス感染を発表した。市川市は同日、2人が通う市立国分小学校と市立第三中学校を24日から3日間、臨時休校にすることを決めた。2人に症状は出ていない。

 県や市によると、姉妹は高校生の兄が21日に同ウイルス陽性と判明したため、濃厚接触者としてPCR検査を実施。23日に陽性と確認された。県内の病院に入院した。土曜日の20日から通学はしていないという。両親は陰性だった。

https://www.chibanippo.co.jp/news/national/700565

 千葉県内で26日、10歳未満の小学生男子児童1人を含む4人の新型コロナウイルス感染が判明した。男子児童は市川市居住で、同市立小学校に通っている。23日に感染が発表されていた同市立小学校の女子児童=同市居住=の知り合いで、女子児童の感染を受けて検査した。小学校は別という。他の3人は感染経路が分かっていない。

 県内での感染者判明は5日連続。3日続けて4人の感染が判明した。確認された感染者は累計945人に増えた。入院中は25人。

 県によると、男子児童は無症状。26日に検査結果が出て同ウイルス陽性と分かった。入院を調整中。女子児童とは別の小学校だが、家で会っていたという。男子児童の同居家族らの検査も進める。

https://www.chibanippo.co.jp/news/national/701549

 市川市は26日、市内の男子児童の新型コロナウイルス感染が判明したため、通っている市立菅野小学校を29日から3日間休校すると発表した。男子児童は23日に感染が判明した別の学校に通う女子児童の友人で、自宅に遊びに行っていた。

 市は独自に男子児童のクラスメートや担任のPCR検査を実施する。検査結果が早く判明すれば、休校期間を短縮する場合もあるという。男子児童は23日まで通学していた。

 また、市は女子児童と姉が通っていた同市立小中学校の児童生徒らについて、検査の結果、いずれも陰性だったと発表。休校していた同小中学校は予定通り29日から再開する。

https://www.chibanippo.co.jp/news/national/701557

首都圏では東京都内での感染者が急増しています。新宿の夜の街から、隣接する街や社会へもじわじわ広がっているのでしょう。

コロナウイルスは家庭内で広がりやすい傾向がハッキリしています。家族の誰かが感染した場合、家庭内での感染拡大を防ぐのは極めて困難です。

日頃から自宅内でもマスク装着や手指消毒等を徹底していれば防げるかもしれません。が、非現実的です。

同居する小中学生の感染が明らかになった23日、学校は即座に行動を起こしました。

感染したきょうだいが通っていた市川市立国分小学校は、校内の消毒及び検査結果の判明に要する期間の休校、及び当該クラス及び全校生徒(一部?)を対象としたPCR検査を行う旨を保護者へ連絡しました。

R020623【当該クラス用】PCR検査実施について.pdf
https://ichikawa-school.ed.jp/kokubun-sho/cabinets/cabinet_files/view/40/99b5e21e2ea7ea8f4796ec426a3beee6?frame_id=57

R020623【全校用】PCR検査の実施について.pdf
https://ichikawa-school.ed.jp/kokubun-sho/cabinets/cabinet_files/view/40/8f091a3cba5a3a9b079e2f6231723752?frame_id=57

市川市立国分小学校及び第三中学校の児童生徒等を対象に行われたPCR検査は、全ての結果が陰性でした。

両校で校内感染が防止できたのは、マスク・体温測定・ソーシャルディスタンス・換気と言った徹底した対策を行っていたからでしょう。

まず、昇降口で職員に健康観察カードを見せます。待っている間は、ソーシャル・ディスタンス、間隔をあけて並びます。教室は一方通行、担任が矢印や足型を用意しました。換気のために、窓は開けてあります。(暑い日は、エアコンを入れます。)机の間隔も、広くとっています。ランドセルを置いたら、さっそく手洗いです。みんな、ていねいに洗っていました。

https://ichikawa-school.ed.jp/kokubun-sho/cabinets/cabinet_files/view/39/84bb3cec6180fbdae3f74d2db6ff3d8f?frame_id=55

しかしながら、その対策は家庭内には及びませんでした。きょうだい宅に遊びに来た他校の友人とは、マスクやソーシャルディスタンス等を気にせずに接していたと推測されます。

金沢市の小学生複数が感染した事案でも、「学校外での感染が疑われる」とされました。

【コロナウイルス・5/1追記】富山市立神明小学校でクラスター?、児童4人・教員1人が感染、体育館の学校行事で大合唱

児童間での校外感染を防止するには、やはり学校と同様の行動様式が必要でしょう。マスク着用やソーシャルディスタンスです。

また、距離が近くて物を共有する友人宅での自宅遊びは避けた方が良いと感じました。マスクなしで近距離で会話し、ゲームコントローラー等を共有し、おやつも食べていたら、感染するのは避けられません。

首都圏を中心とした感染拡大は今後も続くでしょう。児童生徒が巻き込まれるケースも生じます。常日頃からの警戒した行動が、更なる感染拡大を防止します。

今後、早ければ7月中にも再び様々な自粛要請が行われると見ています。GOTOキャンペーンやお盆の帰省どころではないかもしれません。

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