子供を1人で車内に放置させていたわけではありません。冷房を掛けた車内で母親と一緒に仮眠を取っていました。
22日午前10時40分ごろ、千葉県八千代市大和田新田で、「1歳の女児が車内にいたが、意識、呼吸がない」などと119番通報があった。女児は同市内の病院に搬送されたが、死亡が確認された。熱中症とみられる。県によると、熱中症が原因とみられる死者は今年初めて。
八千代市消防本部によると、母親は夜勤明けで、託児所に女児を迎えに行って帰宅し、そのまま自宅駐車場に止めた車内で約3時間、寝ていた。起きたときに一緒に車内にいた女児の意識、呼吸がなくなっていたという。
銚子地方気象台によると、県内では同日午後2時現在で、15観測地点中13地点で気温が30度を超える真夏日を記録。船橋市で33・9度、我孫子市で33・4度を観測するなど各地で気温が上昇した。
県消防課の発表によると、母親は女児を助手席に乗せたまま、エアコンをかけた状態で3時間ほど車内で寝ていたと説明。「起きた時には意識や呼吸がなかった」と話しているという。
このニュースを聞いた直後、「これを防ぐのは非常に難しい」と感じました。冷房を効かせた車内で母親と一緒に仮眠していた女児が亡くなってしまうなんて、誰が想像できるのでしょうか。
確かに事故現場付近は真夏の暑さでした。八千代市に隣接する船橋市のアメダスによると、22日午前10時の気温は30.8度に達していました。
それでも冷房を効かせた車内なら大丈夫だろうと思うのは自然です。私もそうです。
ただ気になるところもあります。1歳の女の子は助手席で仮眠をしていました。背もたれやチャイルドシートがついた助手席に、ベルト等で半ば固定される形で仮眠していたと推測できます。
チャイルドシートは子供の身体を包み込んで保護する形状なので、接する部分が広くて熱が籠もりやすいでしょう。また、ここに固定的に座っていると、寝返りもできません。暑くても体勢を変えられません。
少しずつ熱が籠もり、外気温が上昇し、託児所帰りの疲労も重なり、呼吸が止まってしまったのでしょう。
非常に残念な事故です。