9月入学制に対する様々なご意見、本当にありがとうございます。個別にお返事は差し上げていませんが、日々拝読しています。
昨日行われた自民党秋季入学制度検討ワーキングチーム第4回役員会では、日本保育協会・日本PTA全国協議会の代表者からヒアリングを行ったそうです。
新型コロナウイルスの影響で学校の休校が長引き、学習の遅れが深刻化していることを受け、九月入学制の導入に賛否が噴出している。秋入学の欧米や中国と足並みをそろえることで留学がスムーズになるなどのメリットもあるが、国民的な合意を得るには時間がかかり「拙速」とする慎重論も目立つ。 (土門哲雄)
「一時的に保育の需要が急増し、保育士不足が加速する」。東京・永田町の自民党本部で二十日に開かれた「秋季入学制度検討ワーキングチーム」(柴山昌彦座長)の第四回役員会。日本保育協会の大谷泰夫理事長が「現場が対応しきれるか心配している。未就学児童への影響にも配慮してほしい」と意見を伝えた。
日本PTA全国協議会の佐藤秀行会長も「賛否両論ある。慎重に協議を進めてほしい」と求めた。
一方で、大学や小学校教員から柴山座長に寄せられたという賛成意見も紹介された。「日本が真のグローバル化を果たすことのできる、大きな可能性を秘めたチャンス」「子どものために楽しい学校生活を戻す」などとしている。(以下省略)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202005/CK2020052102000113.html
また、文科省が更なる提案を行ったそうです。「小学ゼロ年生」案です。
【独自】小学ゼロ年生の新案判明 小学校は6.5年
現在、導入が検討されている「9月入学」について、文部科学省が検討する複数の移行案の1つに、「小学ゼロ年生」を導入し、小学校を6.5年間とする案があることがわかった。
この案では、直近の例で説明すると、2014年4月2日から2015年4月1日生まれの現在の年長クラスに加え、現在の年中クラスのうち、2015年4月2日から6月1日生まれの2カ月分の子どもが新入生の対象となる。
この子どもたちは、2021年3月に幼稚園などを卒園したあと、4月から8月にかけて、新たな学年となる「ゼロ年生」として学校生活を送り、9月から1年生になるという。
この案では、児童の数はあわせて14カ月分となり、これを6年かけて移行させることが想定されているが、小学校はこれまでの6年から、6.5年に延びることになる。
この案の実施には、「ゼロ年生」のための教員確保の費用として、毎年度3,000億円程度が見込まれるほか、教育課程や教科書などを至急検討する必要があり、課題も多いとされている。
文科省が生煮えの提案を繰り返し、多くの子育て世帯が落ち着かないのが実情かと思います。
ポイント毎に試案を分類
こうした案をスッキリと整理する考え方があります。
最大のポイントは「高校の卒業年齢」、これに付随して「就学期間」「調整年齢・期間」の検討を要します。
現行制度では高校は18歳で卒業します。来年度から9月入学へ移行した場合、19歳で卒業する生徒も生じます。
一部生徒の19歳卒業を恒久化するのか、それとも移行期を経て18歳卒業へ戻すのかが問われています。
19歳卒業の場合、更に就学期間という問題も浮上します。単純に5カ月伸ばすか、それとも幼稚園や保育所等の入園時期も含めて全てを5カ月後ろ倒しにするのでしょうか。
伸ばした5ヶ月間を「プレ小学生」とするのが、冒頭で指摘した「小学ゼロ年生」案です。幼稚園や保育所等の4月入園を維持するのが前提でしょう。
小学校等と同じく、幼稚園や保育所等を9月入園にする考え方もあります(小学校等と分ける理由は見いだしにくい)。入園前の家庭保育期間が5カ月伸びてしまいますね。
卒業年齢を18年に戻すのであれば、調整する年齢と期間が問題となります。
一つの方法は小学校入学時での調整です。
移行期間を1年として、来年9月に現年長児&4月~8月生まれの現年中児(合計17カ月分)が小学校へ入学する案が一つです。
これに対して移行期間を5年間する考え方もあります。来年9月に現年長児&4月生まれの現年中児(合計13カ月分)が小学校へ入学する案ですです。
また、これから出生する児童を対象とし、それぞれ13カ月分を1年度として5年間掛けて調整する考え方もあります。
これらを分類してみました。
9月入学制 試案分類
1.高校の卒業年齢
1-1.一部生徒は19歳で卒業(恒久的に卒業期を5カ月後ろ倒し)
1-1-1.小学ゼロ年生(幼稚園や保育所等は4月入園・3月卒園を維持)
1-1-2.幼稚園や保育所等も9月入園へ移行1-2.数年掛けて18歳卒業へ戻す
1-2-1.小学校入学時に調整する
1-2-1-1.1年で調整する(来年9月の小学1年生は17カ月分)
1-2-1-2.5年で調整する(来年9月の小学1年生は13カ月分)
1-2-2.来年4月以降の出生児で5年掛けて調整する
9月入学は手段に過ぎない
忘れてはならないのは9月入学の目的です。目的は「国際化」や「学習の遅れ等の回復」とされています。
しかし、あくまで9月入学は「手段」に過ぎません。こうした目的を達成する為に選びうる、他の方法も入念に検討すべきです。
9月入学を採用した場合、学校以外の広範な分野に極めて大きな影響を及ぼします。目的の達成に見合う、慎重に吟味する必要があります。
毎日の体調管理&感染予防を
様々な報道等を見る限り、不特定ないし多数と共に過ごす(有症者が入り込むリスク)、一定の空間長時間密閉される、他人と同じ物を触れる(接触感染)、会話や食事等を行う(飛沫感染)と感染するリスクが高いと感じています。
マスクは依然として品薄ですが、楽天市場では徐々に入荷しています。Amazonでも時折入荷しています。
咳や微熱がある方は外出せず、自宅で療養するのが大切ですね。我が家は毎朝検温しています。学校や保育所等では朝の検温を義務化した方がよいかもしれません。
定期的に換気を行いたいですね。まだ寒い季節が続きますが、着込んで耐えます。
他人とは同じ物を共用せず、触れざるを得ない部分は消毒するのが効果的でしょう。手洗いを徹底し、手袋を常用するのも良いかもしれません。
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休校・休園は更に延長されそうです。多くのコンテンツがインストールされている、子供向け電子書籍は遊びながら学べるアイテムです。