静岡県浜松市の認可保育所「メロディー保育園」にて、保育士や栄養士(計18人)が園長等からのハラスメントを理由として一斉に辞表を提出しました。

保育士ら18人、一斉退職へ 園長らのハラスメント訴え

 浜松市西区の私立認可保育園で、園長らのハラスメントを理由に保育士ら18人が今月28日付で一斉退職することが12日、わかった。浜松市は来年1月以降の保育に支障が出るおそれがあるとして、指導に乗り出した。

 市に退職を報告したのは、「メロディー保育園」=浜松市西区雄踏2丁目=の保育士17人と栄養士1人。同園には、1日現在、0~6歳の142人が在籍し、29人の保育士が働いている。一斉退職により、常勤換算で9人、実人数で15~20人の保育士が不足することになるという。

 保育士らが市や保護者に提出した書面では、退職の理由を「以前から園長、専務からパワハラ、セクハラ、マタハラなどのハラスメントを受けていた」と説明。具体的には、ブログ掲載のため、写真映えするような保育をしろと要求されたり、妊娠中の保育士が欠勤した時に「つわりは病気じゃない」などと批判されたりしたとした。「日常的に人格を否定する数々の言動、常に圧力をかけられ監視されている恐怖に極度のストレスを感じた」などと訴えている。

 市は11日、同園に対し、早急に保護者説明会を開くことと、16日までに来年1月以降の保育体制について報告するよう求めた。

 高部志保子園長は朝日新聞の取材に対し、「昨日、弁護士を通じて18人の辞表が届いた」と認めた。ハラスメントの指摘については、「相手の受け止め方なので、嫌な思いをさせたとしたら申し訳ないと思う」と話した。今後については「保護者や子どもたちの迷惑にならないように、(辞表を出した)先生たちに残ってもらって存続できるようにがんばっていきたい」と述べた。

https://digital.asahi.com/articles/ASMDD63JDMDDUTPB011.html

「メロディー保育園」は浜松市西区雄踏2丁目にあります。運営法人は株式会社ANGEL GARDENです。

現在はウェブサイトが閉鎖されています。

キャッシュサイトに園長の挨拶文が掲載されています。

ごあいさつ

浜松市にあるメロディー保育園です。
お子様には、家族や兄弟のように温かい雰囲気の中で心の安定した生活を送ってほしい。そして”今”体験すべきことを「その時」に経験させてあげたい。
またご家庭でも”楽しい子育て”ができるよう、少しでも手助けができればという想いから、平成12年にキッズルームメロディーを開業し、平成17年に『おおきなおうち』をコンセプトとし、メロディー保育園を開園しました。
たくさんの方々に利用して頂いたおかげで、平成20年に増築したのですがずっと定員いっぱいの状態が続いておりましたので 平成26年に思いきって新園舎を建設しました。
子どもたちは遊びという体験からさまざまなことを学んでいきます。子どもたちにとって生活そのものが学びです。この遊びという体験やお友達との関わりの中で育ち合い、たくましい身体と豊かな心を育てます。先生やお友達との家族のような愛情いっぱいの環境でたくさんの温かい心の交流をし、優しく、思いやりのある豊かな心の”芽”を育んでほしいと思っています。

園長 高部志保子

同園は浜松市西区役所や幹線道路(県道62号線)に近く、便利な立地だと感じました。

同園ではどの様なハラスメントが行われてきたのでしょうか。退職する保育士等から保護者へ届けられた手紙に記されています。

掲載されている書面から文字を起こしました。

保護者のみなさまへ

お詫びとお知らせ

 今回私たち保育士、栄養士の18名から保護者の皆様にお伝えしたいことがあり、書面を配布させて頂きました。

 私たちは12月いっばいで退職することになりました。子供たちのことを心から大切に思い、最後まで成長を見届けたいと思い続けてきましたが、それが難しくなってしまいました。驚かれる方、不安に思う方も多くいらっしゃるかと思いますので、お詫びとご事情の説明をさせて頂きたいと思います。

 私たちは、以前から園長、専務からパワハラ、セクハラ、マタハラなどのハラスメントを受けていました。
 子供や保護者の方の前で指導や罵倒される、ブログのための写真映えする保育をしろと要求される。
 ミスをした保育士に対してADHD(注意欠陥・多動性障害)などと決めつけるような発言をする。
 よくしてあげるからと金品を渡し相手の意思に反した私的な要求をする。
 妊娠中の保育士が体調不良で欠勤していることに対して会議の場でつわりは病気じゃないから休むのはおかしいと批判する。
 パワハラは保育士に対してだけににはとどまらず、保護者の方に対しても気に入らないと脅迫や罵倒、無視をする。
 子供にも力メラを向かない子は腕を引っ張りフレームに入らない場所に強制的に移動させる、相撲など手加減をしない乱暴な遊びをし、怪我をしても子供のせいにする。家庭環境などで差別的な発言をする。
 子供たちが遊んでいる時問に園庭をドックランに使い、犬に排池をさせる。
あげたらキリがありません・・・

 他にも保護者の方のお仕事がお休みの日の保育や体調不良について、登園を拒否するような厳しすぎる対応を強要されていました。指示された通りに対応しているかどうか常に職員室から監視されていて、理不尽なことを言っていると感じながらも言わざるを得ない状況にあり、お子様をお預かりする上で大切な保護者と保育士との信頼関係を築くことが難しい環境にあるとも感じていました。

 今まで日常的に人格を否定する数々の言動、常に圧力をかけられ監視されている恐怖に極度のストレスを感じながら仕事をしてきました。園長、副園長が辞めた職員に対してもひどい扱いをしてきたのをみていると、辞める勇気さえ奪われていました。
 今年8月に意を決して園長に、改善されなければ退職の意思があることを含めて相談したところ、逆に私たちが集団いじめをしていると言われ、改善されるどころか当てつけや嫌がらせを受けるようになりました。
 嫌がらせは日々悪化し、それによって体調を崩す保育士も多く、さらに保護者の方から園への不信感も増し、子供たちの安全面も脅かされ、働き続けることが難しいという思いが強くなりました。

 私たちは保育士として、保護者の方が安心してお子様を預けることができ、子供たちが安全に過ごすことのできる環境を整える責任があります。しかし、それができないのが現状です。

 園内での解決は不可能であると判断し、弁護士、労働基準監督署などの外部専門機関にも相談を重ねて来ましたが、改善は離しく、12月11日、担任保育者12名を含め、フリー保育士、パート保育士、栄養士の計18名が退職届を提出し、12月28日をもって退識することになりました。

 この決断により保護者の方へご迷惑をおかけしてしまうことは十分承知の上ですが、私たちは、このような状態になるまで問題を放置してきた園長や専務に責任があると考えています。
 しかしながら、私たちが退識することで、今後、子供たちや保護者の皆様に多大なるご迷惑をかけてしまうことは事実ですので、書面にて恐縮ですが、お詫びとご報告をさせて頂きます。
 来年1月以降の保育園の継続の可能性については、私たちからは何かいえる立場にはございません。

 このたびは、保護者の皆様、そして子供たちにご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。あと少しの問ですが、職員一同、職務を全うする所存ですので、最後までよろしくお願い申し上げます。

2019年12月11日
退職予定の職員18名一同

告発文の内容を検証します。

書面で記されている「園長」は高部志保子氏、「専務」とは高部勉氏です。

同園で行われている保育の内容は、メロディー保育園(園長の旦那 高部 勉)のブログ【株式会社ANGEL GARDEN 専務取締役 高部 勉】に詳細に掲載されています。

同ブログを見て頂いて分かる通り、毎日頻繁に更新されており、数多くの写真が掲載されています。

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(12/15追記)
ブログは削除されました。キャッシュページを掲載します。
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しかしながら、これほど多くの写真を撮影・掲載するには多くの労力が必要であり、日々の保育や事務作業が疎かになっていないか不安に感じます。「写真映え」する要求が行われていても不思議ではありません。

掲載されている写真には数多くの園児や保育士の顔が鮮明に撮影されています。プライバシーや肖像権の観点から問題があります。

なお、我が家がお世話になっている保育所では子供や保育士の顔は掲載しない(後ろ姿のみ)、小学校では承諾が得られた子供のみを個人が特定されない様に低解像度の写真で掲載しています。

高部志保子園長はインスタグラムを開設しています。愛犬・料理・旅行写真が多いですね。

(追記:インスタグラムは12月13日夕方に削除されました)

この中に驚く写真がありました。愛犬を保育園舎に連れ込み、園庭の砂場で遊ばせている写真です。facebookアカウントに同種の写真が掲載されています。

(追記:Facebookも削除・非公開されています)



動物を園内に連れ込むとはあり得ない行動です。園内の衛生環境や園児の健康を全く顧みない行為です。「しっかり掃除をした」という言い訳は通じません。抜け毛や臭いが残ります。

繰り返しになりますが、園長・保育士として決して行ってはならない行為です。

お世話になっている保育所では、実は野良猫の来訪に苦慮していました。園庭に入り込む事があったので、隙間を徹底的に塞いだそうです。砂場を使用しない時間には防護シートを掛けています。

なお、園長は「保育園の看板犬」と称しています。犬の餌代が保育所運営費から賄われている可能性がありますね。

園長・専務夫妻は優雅な暮らしを送っている様子です。毎年年末年始にはハワイへ遊びに行っているそうです。


パワハラ行為等は数年前から行われていたそうです。

これまでの経緯を踏まえると、保育士等が退職を取りやめるのは考えにくいでしょう。来年1月以降、同保育園は保育士配置基準を満たさない状態となります。

 市によると、同園の保育士は25人。在籍する園児142人(1日現在)には17人以上の保育士が必要で、17人退職すれば少なくとも9人足りず、補充できなければ廃園の可能性もある。市は園に対し16日までに対応の説明を求めている。

https://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/715526.html

以前に大阪市では森友保育園で保育士不足に陥った際には、大阪市が保育士を一時的に派遣して急場を凌いだ事がありました(その後に休園)。

【ニュース・4/14追記】高等森友学園保育園 保育士退職で市職員を28日まで派遣 市長「20日までに判断を」

また、理事長や園長等が暴行や横領等による刑事処分を受ける恐れ等が生じた際は、自治体が主導して理事長等を入れ替えるケースがありました。

【8/29追記】【春日野園】加害者及びその親族たる理事長一族の去就、並びに新体制(京都市会より)

【夢工房】理事長等を解任・保育所にバーカウンター

ただ、本件で現時点までに報じられている範囲においては、刑事処分等を示唆する内容は含まれていません。不適切保育によって保育士全員が退職した、八尾市のさくら保育園事件が近いですね。

【さくら保育園・NHK追記】保育士30人全員退職の衝撃、在園児は集団転園か

上記静岡新聞は「肺炎の可能性もある」としていますが、一般的に認可保育所を廃園するには極めて高いハードルがあります。また、仮に廃園・休園となった場合、在園児の保育が問題となります。

恐らくは1月以降に浜松市が保育士を派遣して配置基準を満たし、同時に運営法人に対して早急に保育士を採用する様に要求するでしょう。

とは言え、こうした保育所は求人が集まりにくいと聞きます。派遣会社や派遣される保育士も敬遠しがちです。前途多難です。

副業はドッグブリーダー!

運営法人の登記情報を取得しました。

注目すべきは目的欄です。

「保育所の経営」の次に、「ペットの飼育指導」「ペットショップの経営」「ペットのための遊戯場、運動施設の経営」「喫茶店の経営」「健康食品の販売」「太陽光発電による電力の売却事業」等が記載されています。保育所を運営する法人の登記情報とは思えません。

実は同社はブリーダーのお店「DOG ANGEL」を経営しています。


http://www.dogangel.net/index.html

保育園長とブリーダー業を両立させるのは、決して容易ではないでしょう。保育園に毎日出勤できる程度の副業なのでしょうか。

ツイッターのつぶやきやインスタグラムの投稿等から推測すると、パワハラ等に留まらない恐れがあります。

園児の為に行政から補助されていた金銭の使途も調査する必要がありそうです。

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(12/14追記)
驚きの展開です。

【ニュース】川崎の女性 切実訴え 未婚ひとり親への寡婦控除みなし適用