大阪府内初の世界遺産登録です。

堺市、羽曳野市、藤井寺市に跨る百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産への登録が決定されました。

2019年7月6日 17時47分

「仁徳天皇陵」として宮内庁が管理する国内最大の前方後円墳を含む、大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」が、世界文化遺産として登録されることがユネスコの世界遺産委員会で決まりました。

新たな世界遺産を決めるユネスコ=国連教育科学文化機関の世界遺産委員会の会議は、カスピ海沿岸のアゼルバイジャンの首都バクーで日本時間の6日午後に再開され、午後5時半すぎに、大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」を新たに世界文化遺産として登録することを決めました。

会場で審議の様子を見守ったユネスコ日本政府代表部の山田滝雄大使と大阪府の吉村洋文知事は、ともに登録の決定を喜びました。

「百舌鳥・古市古墳群」は、大阪府の堺市と、羽曳野市・藤井寺市にまたがる、4世紀後半から5世紀後半ごろに造られた、合わせて49基の古墳からなります。

中には、宮内庁が「仁徳天皇陵」として管理し、「大山古墳」とも呼ばれる国内最大の前方後円墳も含まれています。

これらの古墳は、当時の高い造築技術を示しているほか、日本の古代国家の成り立ちを研究するうえで貴重なものとされ、今回の決定を受けて、今後、どのように保存していくのかが改めて問われることになります。

「百舌鳥・古市古墳群」の登録によって、日本の世界遺産は文化遺産が19件、自然遺産が4件になります。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190706/k10011984781000.html

百舌鳥・古市古墳群とは

百舌鳥・古市古墳群は、古墳時代の最盛期(4世紀後半から5世紀後半)にかけて築造された、古代日本列島の王たちの墓群です。古代日本の政治文化の中心地のひとつであり、大陸に向かう航路の出発点であった大阪平野に位置しています。

墳丘の長さおよそ500mにおよぶものをはじめとする、世界でも独特な鍵穴型の前方後円墳が多数集まり、これらと多数の中小墳墓が密集して群を形成しています。

本資産の古墳には、前方後円墳、帆立貝形墳、円墳、方墳という4種類があります。これらの型式は、日本列島各地の古墳の規範となった標準化されたものでした。

世界各地の多くの墳墓の墳丘が棺や室に盛土・積石しただけのものであるのに対して、古墳の墳丘は葬送儀礼の舞台として幾何学的なデザインを施し、埴輪などの土製品で飾り立てた建築的な傑作でした。

http://www.mozu-furuichi.jp/jp/learn/mozu_furuichi.html

今後、大阪府内の各小中学校の社会見学にて、古墳群を見に行くムーブメントが起きそうですね。

関西は本当に歴史遺産に恵まれています。

日本史の大半は関西史、と言っても過言ではありません。