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(2016/3/9追記)
大阪府の待機児童(H27.10.01)は3,349人(+183)、保留率ワーストは豊中、岸和田・守口・茨木・箕面・摂津も高い
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(2015/1/31追記)
平成26年10月1日現在の待機児童数が発表されました。
大阪府内の待機児童数等の状況(平成26年10月1日)が公表されました
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待機児童2219人減の3269人 昨年10月、保育所整備で効果 大阪
2014.1.22 02:43

府は、府内の保育所待機児童が昨年10月1日現在で前年同期比2219人減の3269人だったと発表した。府は平成21年から10月の統計を取り始めているが、待機児童が減ったのは初めて。保育所数が増えたためとみられる。

府内43市町村別では、計18市町で減少。減少幅が最も大きいのは大阪市で、1165人減の446人。ただ、大阪市は今回から保護者が育児休暇中や、在宅で求職中の場合は集計に含めていない。堺市は645人減の245人だった。

増加したのは16市町。増加幅が最も大きいのは吹田市で、72人増の251人。

一方、前年同期と同数は9市町村だった。

府は25年度予算で保育所整備などに約119億円を計上。保育所数は24年度と比べ27施設増の1267施設となり、定員も2967人増の13万9945人に拡大している。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/140122/osk14012202430003-n1.htm

【ニュース】「0」でも入れない…待機児童数、基準バラバラでも触れているとおり、待機児童は一斉入所直後の4月1日に最小となり、年度末に向けて増加していくのが一般的です。
今回の発表は10月1日という年度中間時点での数字であり、自治体毎の待機児童の実態がより一層反映された数字でしょう。
発表内容や詳細な数字は保育所入所待機児童等の状況について(大阪府福祉部子ども室子育て支援課)に掲載されています。
減少幅が大きい自治体は記事中で触れられている大阪市(1165人)の他、堺市(645人)・枚方市(293人)・東大阪市(216人)があります。

10月1日時点で保育所に入所している児童(入所児童)に対して待機児童はどれだけいるのでしょうか。
子ども室子育て支援課の資料を基に作成したのが次の表です。
自治体毎の待機児童数を利用児童数で割ってみました(なお、待機児童の定義が自治体毎で異なっている点を含み起き下さい)。
表末尾の大阪府計に対し、この数字以上の欄を黄色、2倍以上の欄を赤色で表示しています。

市町村名待機児童/利用児童(H25.10.1現在)
0歳1歳2歳3歳4歳以上
岸和田市1.3%6.4%2.2%2.5%0.0%0.0%
池田市0.5%3.9%0.0%0.8%0.0%0.0%
吹田市4.6%15.7%13.6%5.1%1.1%0.1%
泉大津市1.9%2.7%4.5%3.5%1.2%0.2%
貝塚市1.0%8.8%2.9%0.0%0.0%0.0%
守口市2.3%13.9%2.8%3.7%1.0%0.3%
枚方市2.0%7.7%4.2%3.4%0.0%0.0%
茨木市4.3%23.6%6.2%3.5%1.2%0.4%
八尾市2.9%8.8%9.0%5.0%0.5%0.1%
泉佐野市0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
富田林市1.0%0.0%5.8%0.0%0.0%0.0%
寝屋川市1.3%6.3%3.5%0.7%0.0%0.0%
河内長野市2.9%11.3%6.0%2.8%2.0%0.2%
松原市2.9%25.7%4.3%0.0%0.0%0.0%
大東市1.3%7.2%1.9%1.0%0.7%0.1%
和泉市2.1%6.6%8.1%2.6%0.0%0.0%
箕面市5.1%25.3%6.4%5.6%1.6%0.5%
柏原市2.4%30.8%1.6%0.0%0.0%0.0%
羽曳野市1.8%4.5%4.9%2.7%1.1%0.2%
門真市6.0%38.3%10.2%5.6%1.5%0.1%
摂津市5.7%34.5%11.1%4.3%1.1%0.0%
高石市0.1%0.9%0.0%0.0%0.0%0.0%
藤井寺市4.7%26.0%11.8%6.7%0.5%0.0%
泉南市0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
四條畷市4.5%33.0%2.9%5.0%1.0%0.5%
交野市2.6%19.5%1.2%2.2%0.9%0.2%
大阪狭山市6.0%26.6%7.3%10.4%4.6%0.6%
阪南市1.6%0.0%6.3%4.1%0.0%0.0%
島本町1.6%7.1%4.9%0.0%0.8%0.0%
豊能町0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
能勢町0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
忠岡町0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
熊取町0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
田尻町0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
岬町0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
太子町0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
河南町0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
千早赤阪村0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%0.0%
大阪市1.0%4.2%2.3%1.0%0.4%0.0%
堺市1.6%6.9%3.1%1.6%0.6%0.3%
高槻市2.2%4.8%4.6%4.0%1.4%0.4%
東大阪市7.7%50.8%15.5%7.4%1.8%0.4%
豊中市2.3%6.4%7.3%2.1%1.2%0.0%
大阪府計2.2%10.7%4.7%2.4%0.6%0.1%

入所児童に対する待機児童の割合は0歳児が極端に高くなっています。
4月の一斉入所で入所できなかった児童に加え、年度後半に産まれて一斉入所で申し込めなかった児童が途中入所を希望しているからでしょう。
特に東大阪市の50.8%は著しく高い割合です(昨年の60.9%よりは下がりましたが)。
年度後半産まれの問題は深刻です。

自治体別に見ると町村部がほぼ0%、政令市も平均を下回っている一方、政令市を取り囲む様な形で割合が高い自治体が現れています。
最も高いのは東大阪市です。
全ての年齢層で大阪府計の2倍以上の水準にあり、特に0歳児は5倍にも達しています。
保育所の定員や0歳児枠が少ないのが原因と思ったのですが、利用児童/0歳児(9月末)は14.4パーセントで、大阪市の15.3パーセント大きな違いはありませんでした。
原因は保留とします(近い内に突っ込んで調べてみます)。
次いで門真市・大阪狭山市・摂津市・箕面市・藤井寺市・吹田市・四条畷市の順となっています。

調べれば調べるほど、待機児童の解消の難しさを感じてしまいます。