昨日投開票が行われた統一地方選、注目していたのは大阪府内の首長選挙です。

特に八尾市長選挙の結果がどうなるかを見ていました。

というのは、八尾市長が進める子育て支援政策(特に公立保育所の再編やさくら保育園への対応)に対して強い批判の声が上がっていたからです。

【さくら保育園】八尾市議会で請願不採択、調停は大阪地裁へ移送

結果、市長を3期12年務めていた田中誠太候補が落選し、維新新人の大松桂右候補が当選しました。

八尾市長選 松井氏のお膝元で維新新人が初当選

日本維新の会と地域政党「大阪維新の会」代表の松井一郎・大阪市長の地元で、「維新対反維新」を軸に争われた大阪府八尾市長選は、維新新人の大松(だいまつ)桂右(けいすけ)氏(49)が、無所属現職の田中誠太氏(62)=自民、立民、国民、公明、自由、社民推薦=ら2氏を破り、初当選を果たした。

当選確実の一報を受け、大松氏は午後11時半ごろに支持者の前であいさつ。「松井さんのお膝元である八尾で勝ち抜くことだけを考えていた。成長する八尾を作っていく」と意気込んだ。維新が掲げる大阪都構想については「八尾市としても(議論の)推移を見守りたい」と述べた。

初挑戦した4年前は、田中氏に大差で敗北。今回は「八尾が変わる最後のチャンス」と訴え、大阪ダブル選のほか府議選、大阪・堺市議選でも圧勝した維新の「風」に乗った。

現職の田中氏は3期12年の実績をアピールしたが、逆風をしのげなかった。

https://www.sankei.com/west/news/190422/wst1904220003-n1.html

平成31年4月21日執行 八尾市長選挙 開票速報(0時10分確定)

届出番号候補者名党派得票数
1田中 みち子無所属9,034.692
2田中 誠太無所属45,573.307
3大松 けいすけ大阪維新の会49,960

https://www.city.yao.osaka.jp/0000046579.html

細かな争点までは確認していません。しかし、子育て支援政策への不満感が現職候補に対する逆風となったのは否めないでしょう。

子育て支援政策を間違えた首長は落選する

ここ数年、近畿地方の自治体の首長選挙では、子育て支援政策が大きな争点となるケースが相次いでいます。

【阪南市・巨大こども園】反対・再検討を主張した新人が当選、現職市長は落選

子育て環境整備が争点に 京都府大山崎町の町長選挙で新人が現職破る 保育所民営化を即時凍結

首長が進める子育て支援政策に「NO」を主張するには、選挙で意思表明するのが最適です。

八尾市・阪南市・大山崎町の住民グループが署名活動や陳情を行っても、何も変わりませんでした。

しかし選挙で争点化し、新たな候補が首長に当選すれば、これまでの政策に待ったを掛けられます。

様々な局面で少子化がクローズアップされ続け、少しずつ風向きが変わってきたと感じています。

住民から強い反対が起きている子育て支援政策を強行する首長は、選挙で非常に厳しい結果に直面するでしょう。