子育てネタから少し離れますが、余りに恥ずかしい話なのでご紹介します。

大阪市営地下鉄が民営化して誕生した「大阪メトロ」が自動翻訳ソフトを用いてウェブページを更新したところ、多くの誤訳(珍訳?)が行われてしまいました。

 公式サイトにある外国語ページで複数の誤訳が見つかったとして、大阪の地下鉄を運行する大阪メトロは18日、英語・中国語・韓国語・タイ語の全ページを閉鎖した。広報担当者によると、復旧のめどはたっていないという。

 同社によると、「堺筋(さかいすじ)線」を「サカイ・マッスル(筋肉)・ライン」とするなどの誤訳が見つかった。サイトにある「お客さまの声」に16日ごろから指摘が寄せられ始めたという。

 同社は、外国語ページを作るのに米マイクロソフト社の自動翻訳ソフトを使用。担当者は「英語ですら間違いがあるのだから」と考え、全ての外国語ページをいったん閉じて点検することにしたという。

https://www.asahi.com/articles/ASM3L7VB9M3LPTIL03L.html

これを同社に連絡した方がツイッターで公表しています。

現在、外国語ページは非公開とされています。

ホームページのシステムメンテナンスについて   Important Notices

平素は当社ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
当社ホームページ外国語ページにつきましては、メンテナンスのため、当面の間、公開を休止いたします。
ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。

https://subway.osakametro.co.jp/news/news/other/20190318_system_maintenance.php

ただ、キャッシュデータが残っていたので掲載します。

With the completion of the Sakai muscle line Ebisu-Cho Station South Gate floor toilet renovation, the toilet.

日本語ページはこちらです。

堺筋線恵美須町駅南改札階トイレ改造工事の完成に伴い、トイレをご利用いただけます。
https://subway.osakametro.co.jp/guide/maintenance/toilet/20190311_ebisucho_toilet_open.php

私の英語力不足が原因でしょうが、そもそも機械翻訳された英文を読んでも意味が素直に伝わってきません。地名の翻訳ミス以前の問題だと感じました。

中国語版も酷い

また、中国語版の酷さを指摘しているページもあります。ウェブサイトのみならず、駅構内の誤訳も指摘されています。

 ホーム内の地図に書かれている「凡例」の訳だ。

 英中韓の3言語に翻訳されているのだが、まず目に飛び込んできたのは”legend”だった。レジェンド、つまり伝説や言い伝えという意味の英単語だ。中韓の2言語に明るくなくても、「レジェンド」に違和感を感じる人間は関係者にいなかったのか。辞書を引くと、”legend”は「用例」という意味も持っているので間違いではないのだが、ノーチェック感は否めない。

 中国語の「传说」は擁護のしようがない。伝説の意味しかない。英語から中国語に翻訳される過程で、伝説以外の意味は抜け落ちてしまった。私は韓国語は一切解さないのだが、google翻訳を使って同じ文字に翻訳されていることは確認している。

大阪メトロの中国語版サイトがひどい

堺筋線の誤訳は、中国語版でも多発しているそうです。

萨凯苏吉线
酒井苏吉线
酒井肌肉线
土界筋线
樱井线

大阪メトロの中国語版サイトがひどい

せめて英語版だけでも辛うじて理解できるページが掲載されていれば良いのですが。

ここまで酷い訳を掲載するのであれば、何も掲載しない方が良いぐらいです。