※大阪市の平成31年度保育所等一斉入所(2次調整)は、平成31年2月15日(金)締切です。
※お困りの声を頂いたメールやコメント等に順次返事をお送りしています。
一斉入所の結果に関して、非常に多くのメールやコメント等を頂いています。
中には気になる物がありました。「1次調整で希望して入所できなかった保育所等が、2次調整で募集を行っているのはどうして?」という旨のコメントです。
結果が届きました!第一希望をA保育園、第二希望をB保育園として提出し、何度かご相談はせていだきました。結果は入所保留でした。。2次募集でB保育園が募集されていたのですが…私は保留で追加募集?と疑問です
希望順位の低い保育園に内定しました。
しかし、第1希望の保育園には2次調整でも募集があります。こういった事はよくある事なのでしょうか。
このコメント等に対し、他の方から返答コメントを頂きました。
いろんな事情があるので、なんともわかりませんが、4月から大阪市外の保育園に転園するケース、4月から保育園をやめて幼稚園に入るケースなどがあると思います。4月からの行き先が早く決まっていれば、一次調整に反映できますが、そうでなければ二次調整の枠として扱われるのではないでしょうか。とくに、保育園は、大抵の市町村でこの時期の発表なので一次調整への反映は難しいのかな、と。
より詳しく検討してみます。
一斉入所調整は1月に実施
まずは入所調整に関するスケジュールです。大阪市が公表している資料等から、概ね下記の流れだと考えられます。
保育士等優先利用調整 | 平成30年12月頃 |
保育士等優先利用内定通知 | 平成30年12月下旬頃 |
選考・決定 | 平成31年1月上旬~中旬頃? |
通知書作成 | 平成31年1月下旬? |
結果通知 | 平成31年2月1日(金)発送予定(概ね翌日着) |
一斉入所の調整に先んじて、まずは12月下旬までに保育士等優先利用の調整・内定通知の発送が行われます。それ以外の申込みは1月に調整・発送等が行われます。
入所調整業務は煩雑を極めていると想定されます。1万人以上の入所申込者が複数の保育所等を希望しています。これらをコンピュータへ入力し、成否判定を行わなければなりません。
これらの業務が行われるのは1月です。少なくとも12月までに入所申込が辞退(申込みの取下げ)された場合は、成否判定から外されるでしょう。
内々定後に辞退しても繰り上げは困難
一方、1月以降に辞退した場合は異なります。既に入所調整が進行しています。時期によっては、どの保育所に誰が入所するかが既に決定しています(内々定)。
このタイミングで内々定した児童が入所申込を辞退しても、原則として繰り上げ措置は行われないでしょう。
仮に他の児童を繰り上げて入所内定した場合、他の保育所等の内々定者が玉突き状に変わってしまいます。印刷された内定者リストや内定通知は、全てやり直しです。
より深刻な問題は、区を跨いだ申込です。他の区からの申込者を繰り上げた場合、別の区の入所調整にまで影響を及ぼしてしまいます。
この様に、内々定後に辞退者が生じても、別の児童を繰り上げるのは非常に難しいと考えられます。
一方、「本当に辞退者が生じたのみなのか?」と疑問を持った保育所等もあります。1次調整での希望者が入所できなかったにも関わらず、2次調整で複数人を募集する保育所等です。
大人数を募集する保育所等であれば、同じ年齢で数人が辞退する事もあるかもしれません。しかし、数人しか募集しない保育所等・年齢にて、1次希望者が入所できずに2次募集が行われるものでしょうか。
内々定後に募集数追加?
一つの可能性は「内々定後に募集数が追加された」ケースです。
大阪市内は深刻な保育士不足が生じており、少なくない保育所が保育人数を縮小しています(我が家がお世話になっている保育所もその一つです)。
入所調整は原則として募集した人数に応じて行われます。しかし、入所調整後に保育士の採用が決まり、新年度から多くの児童を保育できる様になる施設もあるでしょう。
判明した時期によっては1次調整での募集数追加が間に合わず、追加分を2次調整で募集するケースもあるでしょう。
入所調整業務でミス?
危惧される可能性は「入所調整業務のミス」です。
実は大阪市では保育所等に関するミスが相次いでいます。典型例は保育料の計算ミスです。
コンピュータへ誤った情報を入力していた事柄が、保育料を切り替えるタイミングで発覚する場合が多いです。
入所申込書等の情報を誤って入力していないとは限りません。保育料の入力ミスがあれば、申込書の入力ミスが生じている恐れは否定できません。
考えられるのは希望保育所の入力漏れ・入力誤りです。誤って似た名前の保育所等を入力した、下位希望の保育所等を入力し忘れたといった事態が生じていても、何ら不思議ではありません。
入力ミスが生じていないか確認するには、区役所へ問い合わせるしかありません。
幸いな事に、多くの区役所は希望した保育所等へ入所できなかった理由(不足した点数、人数等)を教えてくれると聞いています。調整ミスが生じていれば、自ずと明らかになるでしょう。
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逆のケースもありますね。
申し込み時点では一歳学年で認可外に通っていたけれど、その後同じ年の12月に小規模認可に転園出来たお子さんで、次の春(二歳学年)から、修学前までの認可に転園できたご家庭を2ケース知っています。
このご家庭どちらもが転園した先では、二歳学年の入園ボーダーは203点でした。
本来であれば認可から認可への転園で、小規模卒園の加点などもないのに、入れたのは、おそらく一斉申し込み時の認可外加点の五点加点が生きたままになっていたからではないかと、区役所の方もおっしゃられていました。
将来はAIで審査されるようになるとも聞きますし、ギリギリでの変更がきちんと反映されるようになればと思います。