(事故現場、日テレニュース24より)
残念な事件です。認可外保育施設の敷地内の駐車場にて、園児が別の保護者が運転する車にはねられて死亡しました。
https://www.youtube.com/watch?v=6kYs2nDKOt4
保育園ではねられた2歳女児死亡
01月24日 14時17分
24日朝、大分市の保育園の敷地内で、2歳の女の子が母親が運転する車から降りたところを、別の保護者が運転する乗用車にはねられて死亡しました。
警察によりますと、24日午前7時半ごろ、大分市古国府にあるこおりん保育園の敷地内にある駐車場近くで、この保育園に通う吉野杏奈ちゃん(2歳)が乗用車にはねられました。
この事故で杏奈ちゃんは頭を強く打ち、大分市内の病院に運ばれましたが、およそ5時間後に死亡しました。
警察によりますと、杏奈ちゃんは母親が運転する車で保育園にやってきて車を降りたところを、別の保護者が運転する乗用車にはねられたということです。
現場は保育園の駐車場につながる幅およそ4メートルの道路です。
警察は乗用車を運転していた41歳の女性から事情を聞くなどして、事故の詳しい状況を調べています。
送迎の車と接触、重体の保育園児死亡
大分市内の保育園児が登園中に送迎のワゴン車と接触した事故で、大分中央署は24日、意識不明となっていた吉野杏奈ちゃん(2)=同市南太平寺=が市内の病院で死亡したと発表した。死因は頭を強く打ったことによる重症頭部外傷。同署は自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いで、運転していた近くの女性看護師(41)から話を聴いている。
同署によると、事故は同日午前7時35分ごろ、同市古国府のこおりん保育園そばで発生。女性は自分の子どもを園に送った後、駐車場から私道に出たところで、母親の車から降りて1人でいた杏奈ちゃんとぶつかった。
園によると、駐車場には当時、保護者の車3台が止まっていた。いつも送迎がピークとなる午前9時前後には職員が駐車場近くで子どもを迎え、車の誘導をしているが、早い時間帯でいなかったという。
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/01/25/JD0057724151
園児の送迎短時間に集中、事故と隣り合わせ
「人ごとではない」。子どもの送迎時に起きた悲劇に、県内の保育園や幼稚園の関係者は背筋を凍らせた。
保護者の送り迎えは午前、午後ともに同じ時間帯に集中する。駐車場など園の周辺は車と子どもが入り交じり、事故の危険が付きまとう。
ある大分市中心部の保育園は狭い道路に面し、送迎用の駐車場は少し離れた場所にある。女性保育士(43)は「保護者には手をつないで登園するよう呼び掛けているが、子どもが1人で走ってきてヒヤリとしたこともある」。登園した園児が外に戻らないための門の施錠などを含め、事故防止対策を改めて徹底するという。
県警交通企画課によると、歩行中の未就学児が死傷する交通事故は2014~18年の5年間で計71件発生し、1人が死亡した。子どもが道路に飛び出して事故に遭ったケースもある。
同課は「特に登園時間帯の保育園や幼稚園付近を運転する際は注意が必要」と指摘。保護者は発進する車に子どもを近づけない、スピードを落とすなど、念を入れた安全確保を求めている。
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/01/25/074342171
こおりん保育園は大分県大分市にあります。久大本線古国府駅から徒歩7分ほどの場所にあります。周囲は住宅街です。
「保育園」という名称ですが、保育所・保育園ではありません。認可外保育施設です。
大分市子育て支援サイト:認可外保育施設一覧
https://www.naana-oita.jp/know/nurserykindergarten/outsideauthorization.php
事故が発生したのは敷地内の駐車場でした。ストリートビューで園バスが停車している付近です。
加害者が乗車していたのは、黒色のワンボックスカー(トヨタ アルファード)でした。
子育て世帯に大人気の車種で、お世話になっている保育所でもしばしば見かけます。
しかし、周囲の視認性は決して良くないと感じました。あくまで外観からのイメージですが、座席が高く、車の周囲を小さな子供が走り回ると気づかない恐れがありそうです。
車から降りた子供の動きは全く予想が付きません。保育所でも下車した子供が車道に飛び出し、車と接触しそうになった現場を目撃しました。
また、車高が高いワンボックスカータイプは、周囲の歩行者の視線も遮られてしまいます。車の裏側から他の車や園児が飛び出してきたら、衝突する直前まで気づけません。
昨年7月には大阪府大東市で似た事故が起きました。奇しくも、亡くなったのも同じ2歳女児でした。
駐車場等で子供が他の車と接触しない様にするには、「子供だけを先に降車させない」のが鉄則です。先に親が下車し、次に子供の手を繋いで降車・登園すべきでしょう。
とは言っても子供が勝手に走り出してしまう事も少なくありません。我が家の子供も手を振り切って走り出し、何度も車と接触しそうになりました。
保育所、幼稚園、学校等の近隣を走行する車は、通常時以上に注意を払って運転して欲しいです。
亡くなった吉野杏奈ちゃんのご冥福を祈ります。