非常に痛ましい事件が起きてしまいました。

千葉県野田市で10歳の長女に暴行を加えて死亡させた疑いで、父親が逮捕されました。

以前に長女は学校で「父にいじめられている」と相談し、児童相談所に一時保護されていた時期もありました。

https://www.youtube.com/watch?v=mbiM_qbsnf8

長女が風呂場で死亡 41歳父親を逮捕 日常的に虐待か 千葉 野田

千葉県野田市の住宅で10歳の長女に冷水のシャワーをかけるなど暴行を加えたとして、41歳の父親が傷害の疑いで逮捕されました。女の子は風呂場で死亡しているのが見つかり、警察は、詳しい死因のほか、暴行との関連について調べています。

24日午後11時すぎ、千葉県野田市山崎のアパートから「風呂場でもみあいになった娘が呼吸をしていない」などと110番通報がありました。

警察と消防が駆けつけたところ、アパートの部屋に住む小学4年生の栗原心愛(みあ)さん(10)が風呂場で倒れて死亡していました。

警察は、父親で自称・会社員の栗原勇一郎容疑者(41)から事情を聴いた結果、冷水のシャワーをかけたり、首付近を両手でわしづかみにしたりする暴行を加えたとして、25日、傷害の疑いで逮捕しました。

警察は、捜査に支障があるとして、認否について明らかにしていません。

警察によりますと、栗原容疑者は、31歳の妻と長女の心愛さん、それに1歳の次女の4人で暮らしていたということです。

警察は、心愛さんの詳しい死因や暴行との関連を調べるとともに、心愛さんの体に複数の古い傷があったことから、日常的に虐待を受けていた疑いもあるとみて捜査しています。

毎日のように泣き声が聞こえた

隣のアパートに住んでいる40代の女性は、「数年前から毎日のように女の子の泣き声が聞こえました。最近はつぶれたような声になっていて怖かったです。聞こえるのは決まって夕方で、24日も夕方ごろ、女の子の『ぎゃー』という泣き声と、男性の声で『うるさいって言ってんだろ』というどなり声が聞こえました。近所に住む知人は、女の子が夜中に外に1人で立って、寂しそうに携帯ゲームをしているのをよく見たと話していました。幼い尊い命が失われて本当にかわいそうです」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190125/k10011791641000.html

死亡女児「父からいじめ」と相談

千葉県野田市で小学4年生の女の子が死亡し、41歳の父親が傷害の疑いで逮捕された事件で、この女の子がおととし、「父からいじめを受けている」とみずから学校に相談し、児童相談所に一時保護されていたことが捜査関係者への取材でわかりました。

女の子の体には複数の古いあざがあり、警察は過去にも虐待を受けていた疑いがあるとみて捜査しています。

24日、千葉県野田市のアパートの1室で、この部屋に住む小学4年生の栗原心愛さん(10)が風呂場に倒れ込んで死亡しているのが見つかり、警察は父親の栗原勇一郎容疑者(41)が冷水のシャワーをかけるなどの暴行を加えてけがをさせたとして傷害の疑いで逮捕しました。

その後の警察の調べで心愛さんは、おととし11月、当時通っていた市内の小学校の担任に「父からいじめを受けている」とみずから相談し、児童相談所に一時保護されていたことが捜査関係者への取材でわかりました。

また、死亡した心愛さんの体には複数の古いあざがあったということで、警察は過去にも虐待を受けていた疑いがあるとみて捜査しています。

NHKの取材で心愛さんは、千葉県柏市にある千葉県柏児童相談所に一時保護されていたことがわかりました。

児童相談所は一時保護していたことを認めた上で、対応にあたった期間や当時の状況などについては本人や家族のプライバシーを守るために明らかにできないとしています。

千葉県柏児童相談所の石原哲也次長は「たいへん残念で、亡くなった児童には心からお悔やみ申し上げます。児童相談所の対応が適切だったのか、学識経験者などでつくる県の委員会で課題を整理しながら検証していくことになると思います」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20190126/1080004735.html

10歳女児死亡 傷害容疑で逮捕の父親「おねしょでしつけ」

千葉県野田市で小学4年生の女の子が死亡し、41歳の父親が傷害の疑いで逮捕された事件で、調べに対し父親が「娘がおねしょをしたので、生活態度についてしつけをした」などと供述していることが捜査関係者への取材でわかりました。警察は暴行の経緯をさらに調べています。

24日、千葉県野田市の小学4年生、栗原心愛さん(10)が、自宅アパートの浴室で死亡しているのが見つかった事件では、父親の栗原勇一郎容疑者(41)が、冷水のシャワーをかけるなどの暴行を加えたとして、傷害の疑いで逮捕され、26日に身柄を検察庁に送られました。

栗原容疑者はみずから110番通報した際、「もみ合いになったあと、娘が呼吸しなくなった」と説明していましたが、その後の調べに対して、「娘がおねしょをしたので、当日の午前10時ごろから生活態度についてしつけをした」などと供述していることが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。

心愛さんの体には複数の古いあざがあり、以前から虐待を受けていた疑いもあるということです。警察は死因の特定を進めるとともに、暴行に至った経緯をさらに調べています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190126/k10011792221000.html

事件が起きたのは、千葉県野田市山崎にあるアパート「ブリーズ・パヒューム」の一室でした。

間取りは2LDK、家賃は約7万円です。ファミリー向けの一般的なアパートです。


https://www.homes.co.jp/chintai/b-1187760047486/

被害者・加害者は、一家4人でこのアパートに住んでいました。

NHKニュースによると、2016年11月に当時通っていた小学校で「父親からいじめられている」と相談し、児童相談所に一時保護された事がありました。

女児は当時8-9歳(小2-3年生)でしょう。小学校2-3年生の女の子が学校の先生に相談するには、余程のいじめが行われていたのでしょう。

当日朝から暴行、警察官が現場で死亡確認、小学校は1月以降登校せず

地元紙の千葉日報には、事件当日のより詳しい状況が掲載されています。

 逮捕容疑は24日午前10時~午後11時20分ごろ、自宅マンションで、長女の心愛(みあ)さんの髪の毛を引っ張ったり、冷水のシャワーをかけたりし、両手で首付近をわしづかみにするなどして首にけがを負わせた疑い。同署は認否を明らかにしていない。

 同日午後11時10分ごろ、栗原容疑者が「娘を風呂場に連れて行きもみ合いになり、静かになって意識と呼吸がない」と自ら110番通報。駆け付けた同署員らが、浴室の洗い場で衣服を着たまま心肺停止の状態であおむけで倒れている心愛さんを見つけ、現場で死亡を確認した。

 心愛さんの体には、直接死につながるような大きな外傷はなかった。司法解剖して死因を調べる。

 栗原容疑者は心愛さんと妻(31)、次女(1)の4人暮らしで、犯行時は全員在宅していた。心愛さんは今年1月7日の始業式から小学校を欠席しており、栗原容疑者が学校に「家族で沖縄に行っていて滞在する」「曽祖母が体調不良のため(心愛さんが)そばにいたいと言っている」などと連絡したという。

 心愛さんが市内の別の小学校に通っていた2017年11月、「家庭での心配事」を担任に相談。市は学校から「虐待がある」との連絡を受け、県柏児童相談所が保護したという。

 同相談所は千葉日報社の取材に、心愛さんの対応をしていたことは認めたが、相談・対応内容やけがの有無などは「個別の内容には答えられない」。25日午前に警察から心愛さんが亡くなったことを知らされ「大変残念。対応がどうだったのか検証したい」と話した。

 県警は、心愛さんに関する虐待の相談などについて「警察の取り扱いはない」と回答。同署が市要保護児童対策地域協議会から定期的に提出を受ける保護対象児童のリストに心愛さんの名前があったが、「危険性は児童相談所の判断。警察がまったく判断しないわけではないが、直ちに対応すべき対象とは考えていなかった」としている。

https://www.chibanippo.co.jp/news/national/565717

この記事で真っ先に注目したのは、暴行を加えたと推測される時間帯です。「午前10時~午後11時20分」と幅を持った時間帯が記載されています。

あくまで推測となりますが、冷水シャワーを浴びせる等の暴行を行い始めたのが午前10時頃、その後も断続的に暴行等を加えている内に反応が無くなり、事態の深刻さに気づいて110番通報したのが午後11時10分頃だったのでしょう。

報道によると、服を着た状態で冷水シャワーを掛けていたそうです。寒さが厳しい1月下旬、水に濡れた着衣が体温を奪い、あっという間に低体温症に陥ります。

死亡を確認したのは、医師ではなく現場に駆けつけた警察官でした。既に死亡してから数時間が経過していて、医師以外でも死亡していると明らかに判断できる状態だったと考えられます。

また、被害女児は3学期の始業式から小学校を休み続けていました。学校には「沖縄に滞在」「曾祖母のそばにいる」と説明していましたが、明らかなウソでしょう。虐待を隠す為の弁解だったのでは無いでしょうか。

この不自然な弁解に対して、学校はどの様に対応したのでしょうか。転校元の小学校や保護対象児童のリスト等から、学校はハイリスク児童である旨を把握していた筈です。

様々な虐待事件に共通しているのは「保育所・幼稚園・学校等を欠席しがちになったら、危険性が非常に高い」という点です。保育士等の目が届かず、終日に渡って親と共に過ごしています。

1月以降、担任や管理職が家庭訪問等を行っていなかったとは考えたくないです。アラートが鳴り響かなかったのでしょうか。

今後、父親の日常生活、学校・市役所・児童相談所の対応等、様々な事実が報じられるでしょう。最悪の結末に至る前に、どこかで誰かが気づけなかったのでしょうか。

亡くなった栗原心愛ちゃんのご冥福を祈ります。

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(1/27追記)
続報です。

【野田市10歳女児虐待死】風呂で冷水シャワー 傷害容疑で父親逮捕 学校で「父からいじめ」と相談