平成31年度保育所等一斉入所申込状況分析、第17回は大阪市東成区です。リクエストを頂きました。

※10月末に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。


昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、0.1倍以上減少した区は水色、入所倍率が2倍を超えた箇所は赤、保育士等優先利用申込がある箇所は緑で表示しています。

非常に厳しい3歳児

東成区の保育所入所倍率は、今里筋の東西で大きく分かれる傾向があります。西側は入所倍率が高い、東側はやや低い傾向があります。

また、西側でも中央区に近いほど第1希望者が増え、更に入所しにくくなっています。

同区では3歳児が非常に入所しにくくなっています。0.74→1.58倍となってしまいました。募集数が半減したのが原因です。範囲を中央区・城東区等に広げて申し込まなければ、大量の入所保留者が生じてしまうでしょう。

また、2歳児も0.99倍→1.2倍へと上昇しています。募集数が昨年より15人も減少した為です。

北中本保育園が3倍超

東成区で入所倍率が2倍を超えたのは、北中元保育園のみでした。但し、入所倍率は驚きの3.83倍です。

最大の原因は1歳児です。募集3人に対し、何と31人が第1希望として申し込みました。入所倍率10.33倍です。育休延長目的の方がいるとしても、極めて高い倍率です。

きょうだい加点・認可外7点加点がある方でも、確実に入所できるとは言いづらい状況です。

あくまで推測となりますが、同保育園の1歳児定員は9名なのでしょう。0歳児で3人が入所した翌年の1歳児は6人募集、0歳児が6人入所した翌年の1歳児は3人募集した法則が読み取れます。

また、2歳児・3歳児も高倍率です。非常に入所しにくい保育所となっています。

一部保育所の1歳児倍率が高騰

それ以外の保育所等を個別に見ていきます。

つみき保育園は0歳児1.45倍、1歳児1.4倍です。フルタイム共働きなら入所できるでしょう。2歳児は第1希望者が8人いるにも関わらず、募集予定がありません。

今里保育園は3歳児を除いて入所倍率が1倍を下回っています。比較的入所しやすくなっています。

小市保育園は0歳児1.44倍、2歳児3倍、3歳児1.33倍です。昨年より入所倍率が上昇しており、少し難しくなりました。

大成保育所は1歳児1.2倍、3歳児1.5倍です。フルタイム共働きまら概ね入所できるでしょう。

第二明の守たまつ保育園は1歳児2.83倍、3歳児2倍です。1歳児は第1希望者が倍増しています。何らかの加点が無ければ厳しいかもしれません。

中本保育所は1歳児4倍です。募集予定数は1人のみです。きょうだいが在籍している児童で決まりでしょう。

東小橋保育所は入所倍率が非常に低くなっています(H30の数字は誤りがあるかもしれません、精査します)。

東成山水学園は0歳児1.39倍、2歳児1.5倍、3歳児1.5倍です。2-3歳児はフルタイム共働きならば、0歳児は少し短い勤務時間でも入所できるでしょう。

東中本保育所は0歳児5.33倍、3歳児4倍、2歳児は第1希望5人に対して募集予定無しです。0歳児はきょうだい加点が無ければ厳しいでしょう。3歳児は加点必須です。同園は1歳児募集予定数を少し減らし、代わりに0歳児を増やすと歓迎されるでしょう。

キッズファースト保育園は0歳児1.67倍、1歳児2.25倍です。少なくともフルタイム共働きで無ければ厳しいでしょう。

認定こども園深江幼稚園は0-2歳児の入所倍率が1倍を切っています。殆どの第1希望者は入所できるでしょう。第1希望者が3人もいる3歳児は募集予定がありません。

東成かいせい保育園は1歳児2.67倍、3歳児1.25倍、4歳児3倍、2歳児は第1希望者3人に対して募集予定なしです。1歳児はフルタイム共働きでも入所できない児童が生じそうです。

あい・あい保育園新深江園は1歳児1.5倍です。フルタイム共働きなら入所できるのではないでしょうか。

地域型保育事業は入所倍率が1倍を超えた施設・年齢はないものの、比較的多くの方が第1希望者としています。とは言え、第2希望以下で記入した方も多いので、「第1希望だから決まりだ」とは言えません。

今後の予定&お願い

今年も各区毎の申込状況等を分析し、何らかの情報を掲載していきます。今年の内容はH31申込分析、昨年の内容はH30申込分析からご覧下さい。

「○○区の情報を詳しく知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。多少のお時間を頂く場合がありますが、ご了承下さい。

次回は東住吉区を予定しています。リクエストはお問い合わせからお送り下さい。

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