【H27保育所等一斉入所結果分析】(7)住之江区

H27保育所等一斉入所に関する結果分析、7回目は住之江区を取り上げます。
各保育所毎の新入所者数・入所者平均点・入所基準点を取り上げ、H26とH27を比較した上で分析検討を行ってみます。
（入所者平均点・入所基準点の計算方法はこちらに記載しています。）

なお、下記の投稿も参考にして下さい。
【H27保育所一斉入所申込分析】(4)住之江区

【H27版】大阪市子育て支援施設マップ（非公式）より

大阪市の保育所等利用待機児童数について（平成27年4月1日現在）より作成

住之江区は大きく2つにわけて考えられます。
１つは南港やポートタウンがある西部地区、もう1つは陸続きの東部地区です。
区全体で見る限り、就学前児童数・利用申込数・入所保留数等は前年比でやや減少しています（詳細はこちら）。
保育所への入所という観点から見ると、昨年と今年に大きな違いはありません。

では、まずは西部地区から見ていきます。
ここは大阪市内で隠れた待機児童多発地域です。
地理的観点としては大阪湾に浮かぶ島であり、東部地区や他の区への登園が著しく困難な地理的状況となっています。
地区内には認可保育所が4箇所と平成26年度に開所されたこども園が1箇所ありますが、大規模マンションや公営住宅に住んでいる子育て層と比べて圧倒的に不足しています。
こうした点から中央線を利用しやすいこすも保育園（コスモスクエア駅前）に人気が集中してしまっています。
地区内何れかの保育所へ入所できなければ、そのまま待機児童となってしまうケースが多いものと考えられます。
ご相談頂いた方には、住之江区東部や港区内の保育所も同時に検討する様にお伝えしています。

こすも保育園は今年も住之江区内、いや大阪市内全体で最も入所しにくい保育所でした。
入所基準点は連続して195点、入所者平均点は204.1となりました。
0歳児はフルタイム必須、1歳児は兄姉がいても入所できるか分からない状況だったと推測されます。
同駅前に平成28年4月に小規模保育が設置される予定ですが、同保育園への入所が極めて困難な状況に変わりはないでしょう。
その他の保育所は交通利便性が高い順に入所しにくい状況だと見受けられます。

東部地区も大きな変化はありません。
北加賀屋駅を取り囲む様にやや入所しにくい保育所が多い一方、それ以外の地域の保育所は入所しやすい状況です。
きのみむすび保育園・愛和保育園・どろんこ保育園・北加賀屋保育所の入所基準点等がやや高くなっています。

住之江区役所周辺は多くの保育所等が集中しています。
その為か、入所に要する点数は決して高くありません。
高確率で保育所へ入所でき、四つ橋線や南海本線を利用して市中心部まで通勤できるという観点から、住之江区役所周辺は以外に良い場所かもしれません。