「保育所=保育のみを行う場」という認識は時代遅れかもしれません。
保護者のニーズや時代の変化を受け、ひらがなや算数の学習といった教育的な内容を取り込んでいる保育所は少なくありません。
更に英会話・水泳・体操等のカリキュラムを取り入れている保育所が増えてきました。
首都圏の話ではありません。
大阪市内も例外ではありません。
保育+習い事 認可園も 英会話や体育 少子化にらむ
2015/5/13 日経新聞認可保育園が習い事に力を入れている。英語や水泳、体操など内容は幅広い。保育園不足や待機児童の問題はなお深刻だが、少子化は確実に進んでおり、保育園も選別の時代が来るのは避けられそうにない。特色を出そうと、各園の生き残りをかけた競争が始まっている。
「アポー! グレープ!」。4月下旬、大阪市中央区にある認可保育園「まつやまちナーサリー」に、0~2歳まで41人の子供たちの元気な声が響いた。この日は週に1度、30分の英語教室の日。カナダの大学出身の講師ホセ・アギラルさん(37)が、リンゴやブドウなどの絵が描かれたカードを見せながら発音すると、子供たちも一生懸命まねして言葉を発する。
まつやまちナーサリーなどを運営する社会福祉法人光聖会(大阪市天王寺区)は、10年以上前から認可保育園に英語教育を取り入れてきた。1園あたり年間数十万~数百万円のコスト増になるが、秋田光哉理事長は「利益よりも、子供の頃から様々な体験をすることが大事」と話す。園側の負担は小さくないが保育所で習い事もさせたい親の希望にマッチした。同会の認可保育園は志望が集中する人気となっている。
(以下省略)
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO86713430T10C15A5EAC000/
社会福祉法人光聖会は「蓮美幼児学園」を運営しており、まつやまちナーサリー等、約20カ所ほどの認可保育所等にて保育を行っています。
各種分析や大阪市子育て支援施設データ&マップ(非公式)において、同法人が運営する保育所は入所に必要な点数が高いケースが多く、高い順位で入所を希望している保護者が多いと推測されます。
ただ、まつやまちナーサリー等を初めとして同法人が運営する保育所は0−2歳児のみを対象とする施設が多く、3歳児以降の保育をどうするかは検討が必要でしょう。
大阪市内では、社会福祉法人大五京が運営するポラリスこども園・メリーポピンズこども園も英会話等の教育が盛んだと聞きました。
それ以外でも様々な保育所・こども園・幼稚園等で特色のある教育が行われています。
こうした情報を最も手軽に得られるのは各園毎のホームページです。
特色ある保育・教育等を行っている施設はほぼ例外なくホームページも充実しています。
園児の日々の生活の様子も掲載されており、入園した場合の生活や保育・教育の内容がイメージしやすいでしょう。
気になるのは費用面です。
大阪市へ毎月支払う保育料以外に必要な費用は、原則として大阪市保育所一覧から各区毎の保育所ページをたどると見つかる「保育所基本情報(PDF)」に掲載されています。
全ての費用が掲載されているわけではないので、具体的な内容は各園に問い合わせるのが一番でしょう。
大阪市内中心部では保育所へ入所しにくい状態が恒常的に続いています。
入所希望者の総数が定員よりも絶対的に多いのであれば、園児募集等を積極的に行わなくても園児が集まるのは事実です。
しかし、そうした状況が続くとは考えにくいです。
市内中心部といえども、第1希望が集中する保育所とそうでない保育所は二極化しています。
園児が集まらずに保育所が閉鎖されてしまうのは悲しいですが、一方で保育所毎の適度な競争によって各園がそれぞれの魅力を高めていくのも重要でしょう。