（12/30追記）
死因は窒息死でした。腕を巻き込まれると同時に衣服も巻き込まれ、呼吸ができなくなりました。肝臓にも損傷がありました。
警察によりますと、右腕を巻き込まれた際に衣服も巻き込まれ、首を圧迫したことにより窒息したとみられるということです。
また、肝臓にも損傷があり、強く打ったとみられています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc87031705252426176921816f5266f0188c1771
目の前でベルトコンベアーに巻き込まれた子供が苦悶の表情を浮かべ、徐々に呼吸が弱くなっていく様は地獄絵図です。
亡くなった男の子の前でエスカレーターに乗り、事故直後に駆けつけた男性がインタビューに答えています。
当時、飛向ちゃんの前でエスカレーターに乗っていた。駆け寄り、体を引っ張って助けようとしたが、腕をきつく挟まれ、びくともしない。飛向ちゃんの意識はもうろうとし、顔は青ざめていた。
父親とみられる男性が名前を呼んで「しっかりしろ」と何度も叫ぶと、ぐったりしていた飛向ちゃんが反応し、泣き声を上げたり、動いたりする様子もみられた。事故から約45分後、救急隊が機械を破壊し救出したが、死亡が確認された。
この経営者は、前日にエスカレーターに乗った際は不安定で恐怖を感じたという。「ほかの子どもや大人も転倒して巻き込まれる可能性が大いにあると思った。二度とこんな悲しい事故が起こらないようにしてほしい」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5d08fd54a6a94768acdc1dfe0e345af477236b9
男性が「前日にエスカレーターに乗った際は不安定で恐怖を感じた」というのは重要な話です。バランスを崩して転倒しやすい状態であったことを窺わせる証言です。
日々の定期点検等が確実に行われていたかにも疑問を持たざるを得ません。係員が実際にエスカレーターに乗り、異物を巻き込んだら即座に停止するかを実地で確認したのでしょうか。
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朝理川温泉スキー場（北海道小樽市）で駐車場からセンターハウスへ登るエスカレーターに5歳男児が腕を挟まれました。1時間弱後に救助されましたが、搬送先の病院で亡くなりました。
北海道小樽市の朝里川温泉スキー場で2025年12月28日、5歳の男の子がエスカレーターに右腕を挟まれ死亡した事故で警察が業務上過失致死容疑も視野に捜査していることがわかりました。
12月28日午前10時前、小樽市朝里川温泉1丁目の朝里川温泉スキー場で「スキー場のエスカレーターに子どもが挟まれた」と男の子の母親から消防に通報がありました。
挟まれたのは札幌市東区の保育園児後藤飛向くん5歳で、通報から約40分後に救助され、意識不明の重体で病院に搬送されましたがその後死亡が確認されました。
現場は屋外にある駐車場とセンターハウスをつなぐベルトコンベア式のエスカレーターで、飛向くんは、右腕を挟まれたということです。
警察によりますと、飛向くんはこの日家族5人でスキー場を訪れていて、当時母親も一緒にエスカレーターに乗っていたということです。
警察は業務上過失致死容疑も視野に当時の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a80947fa91c7af96dd81ae63702f9f94fd36cae
お悔やみ申し上げます。
事故が発生したのはベルトコンベア式のエスカレーターでした。大阪の方には「動く歩道」と表した方が伝わりやすいでしょう。雪に埋もれた階段を歩いて登る代わりに、エスカレーターが駐車場からセンターハウス（受付？）まで移動するものでした。
コースマップには「P1駐車場からエスカレーターでらくらく移動！」と記されています。
エスカレーターやエレベータ等、日常生活の中では機械で人を移動させる装置と日々接しています。子供が利用する際には目を離さずに手を繋ぐようにしています。
一方、事故が発生したスキー場のエスカレーターの幅は1メートルもありません。大人と子供が横になって乗るのは難しいです。しかもエスカレーターの様に手を乗せて体を安定させられる部分もありません。
傾斜があり、手を置ける場所が無いともなれば、時にはバランスを崩して転倒してしまう来訪者もいるでしょう。映像を見る限り、エスカレーターから横に外れられる空間はありました。
が、エスカレーター上で転倒し、そのまま移動してしまうとどうなるでしょうか。
エスカレーターのベルト部分は地下に巻き込まれ、1周する仕組みとなっています。この部分には蓋があり、手足が巻き込まれない構造となっています。商業施設等にあるエスカレーターと同じです。
しかしながら、何らかの事情により男の子が倒れ、腕がベルトへ巻き込まれてしまいました。親子が横並びに立てなかったエスカレーターでは、倒れた子供へすぐに手を差し伸べられませんでした。
エスカレーター等で異物を巻き込んだ場合、安全装置が作動して機械が止まるのが一般的です。スキー場に設置されているエスカレーターも同じですが、事故時には止まりませんでした。母親が非常停止ボタンを押し、ようやく止まりました。
降り口付近の構造は北海道新聞に詳しく掲載されています。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article_photo/list/?article_id=1257826&pid=15193339
他の利用客からは「開閉式のフタが開いていた」といった話はありません。うまく降りれなかった弾みでフタが開いてしまったのでしょうか。だとしても、簡単に開いてしまうフタに問題があります。
事故前に事業者は安全点検を行い、問題は確認されなかったとしています。事故直前に何らかの機械的なトラブルが発生したのか、それとも安全点検で見逃した項目があるかは不明です。
過去には同スキー場のエスカレーターで転び、捻挫した客がいたそうです。
事故エスカレーター「以前に転び捻挫した客も」 小樽のスキー場で男児死亡
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1257955/
ゲレンデに設置されている初心者用エスカレーター（わくわくスノーエスカレータ）の危険性を指摘する口コミがありました。
スキーデビューの子供を連れ初心者用スノーエスカレーターが新設されたこのゲレンデに行った。しかしそのスノーエスカレーターが非常に危なく感じた。特に降り口が非常に怖い。降り場はスキー靴で滑るし、距離の余裕がほぼなく、どのように降りたら安全か悩むレベル。乗り場には係員が居ないなど人手不足も感じた。周囲からも〈怖い〉といった同様の声が上がっていたのでハインリッヒの法則からするといつ事故が起きてもおかしくないと感じた。経営が中国資本になったそうで、エスカレーター装置メーカーも中国語表記。
スキー場自体は良いのだけど、あのエスカレーターだけは不安です。スキーデビューの方や小さなお子様連れの為の初心者エスカレーターですが、スキー歴30年の私でさえオススメしません。昔から通っているスキー場です。
初心者用の無料エスカレーターがあって練習にとてもいいのですが、エスカレーター降り口のフタがストックなどがあたると簡単に開きます。
フタが開くのは危ないと伝えましたが、全く気にする様子もなく現在もそのままです。
簡単に開き、ちょうど子どもがすっぽり入るサイズで一瞬で落ちて巻き込まれますので、保護者の方や、周りの大人の方は絶対に目を離さないで欲しいです。
ちなみに駐車場からゲレンデに行く際のエスカレーターのフタは開かないようになっています。https://www.jalan.net/kankou/spt_01203ca3470057624/kuchikomi/?resultSort=ra&screenId=OUW2202
「降り口が非常に怖い」「乗り場には係員が居ない」「あのエスカレーターだけは不安」「フタがストックなどがあたると簡単に開きます」「子供がすっぽり入るサイズ」「一瞬で落ちて巻き込まれます」というのは、利用を躊躇うには十分な情報です。
この口コミはあくまでゲレンデへ向かうエレベーターの危険性を指摘していますが、駐車場に設置されているエスカレーターも同じ構造です。同様の危険性は否定できず、現実化してしまいました。
運営法人（株式会社Sasson）及びスキー場からのお知らせ・お詫びが掲載されています。
株式会社Sasson
朝里川温泉スキー場弊社が運営する朝里川温泉スキー場におきまして、2025年12月28日午前10時頃、駐車場とセンターハウスを結ぶエスカレーターにて、お客様が巻き込まれ、お亡くなりになるという重大な事故が発生いたしました。
お亡くなりになられたお客様に対し、謹んでご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。
また、弊社運営施設においてこのような重大事故が発生いたしましたことを、深くお詫び申し上げます。
現在、警察による調査に全面的に協力するとともに、関係設備の点検および再発防止に向けた確認作業を実施しております。
今後につきましては、ご遺族の皆様への対応を最優先とし、誠心誠意取り組んでまいります。
関係各位の皆様におかれましても、多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、重ねて深くお詫び申し上げます。
今日12月29日もスキー場は通常通りに営業しています。
