2026年度保育所等一斉入所申込状況分析、第5回は阿倍野区です。
※10月28日に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。


昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.1倍以上減少した区は水色、また入所倍率が2倍を超えた箇所は赤で表示しています。
申込数等に大きな変動なし
阿倍野区の申込数は前年より11人増の725人、募集数は86人増の647人となりました。申込数はほぼ前年通りです。募集数が増えたのは、かがやきの森保育園てづかやまが新設されたからです。同園を除くと、ほぼ前年通りの募集数となっています。
阿倍野区は毎年の申込数に大きな変動がないのが特徴的です。タワーマンションや大型マンションの供給が限られ、人口構成が安定しているからでしょうか。
年齢毎の申込数・募集数・入所倍率にも大きな変動はありません。今後も現在の状況が固定化される可能性が高いです。
また、地域型保育事業と幼稚園型認定こども園が非常に多いのも特徴的です。阿倍野区は保育所やこども園を新設する代わりに、地域型保育事業や幼稚園からこども園への移行を積極的に進めたと考えられる時期がありました。
こうした事情からか、6年保育を行う保育所等の割合は決して高くありません。しかし、こうした保育所等には第1希望が集中します。区内全体の入所倍率に対して、6年保育を行う保育所等の入所倍率が著しく高くなる構図が浮かび上がります。
6年保育を行う保育所等に希望集中、入所保留でも翌年度に再び希望?
年齢別に見ていきます。0歳児入所倍率が2倍を超えたのは、望之門保育園・りんりん保育園阪南町(4倍)・あゆむ保育園(新設/地域型保育)でした。育徳園保育所は2名が保育士等優先利用として申し込んでおり、実質的な倍率は2倍を超えています。
注意が必要なのは募集人数が少なく、第1希望が多いりんりん保育園阪南町です。同園は定員138名という、ここ10年程度の間に新設された保育所等としては規模が大きい施設です。
第1希望として入所を申し込んでいる児童12人の中には、きょうだいが在園している児童が相当含まれていると考えられます。恐らくは募集予定数3人を越えています。こうした加点がなければ、入所するのは極めて困難だと考えられます。
ただ、同園は1歳児募集数が16人と極めて多く、入所倍率も控えめです。仮に0歳児で入所出来なくても、1歳児で概ね入所出来るのは安心材料です。
1歳児は6年保育を行う保育所等に第1希望が殺到しています。入所倍率3倍を超えたのは、にしたなべ太陽保育園・育徳園保育所・望之門保育園・あい保育園昭和町でした。また、これ以外にも大半の保育所やこども園は入所倍率が2倍を超えています。
昨年より著しい変動があったのは、あい保育園昭和町です。2025年度一斉入所で何と30人が第1希望としていました。しかし今年は12人に留まっています。昨年の反動が生じています。それでも入所倍率は3倍と高く、きょうだい加点等がなければ入所するのは難しいでしょう。
1歳児募集の高倍率は、2歳児募集に持ち越されます。あくまで推測となりますが、1歳児一斉入所で多くの方が第1希望とした保育所等に入所出来ずに他の保育施設へ入所し、1年後の2歳児一斉募集にて再び同じ保育所等を希望するケースが多いのかもしれません。特にきょうだいと同じ保育所等へ通いたいニーズを感じます。
2歳児入所倍率が3倍を超えたのは、阿倍野保育園・育徳園保育所(9倍、優先枠あり)・三明保育園・せいあい保育園(11倍)・あい保育園昭和町・むつみ幼稚園でした。これ以外に保育所やこども園の入所倍率も高く、募集予定がない保育所等を希望している児童も少なくありません。
今後の予定&運営支援のお願い
今年も各区毎の申込状況等を分析し、様々な情報等を掲載する予定です。次回は平野区・住之江区・城東区・都島区を予定しています(順序は前後します)。
「○○区の情報を早く知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。
皆様に運営支援へのご協力もお願いしています。必要な育児・生活・事務用品等がありましたら、

令和8年度一斉入所の都島区の情報が知りたいです
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