小中学校が終業式を迎え、今日から夏休みが始まりました。小学生はいきいきを中心に、中学生は部活動や塾(夏期講習)を中心とした予定を組む家庭が多いと思います。
我が家の悩みは今年は「昼ご飯」です。早くも学校給食の有り難みを痛感しています。
ただ、今年の夏休みは普段とは少し異なります。大阪市在住の4歳~17歳の子供には、夏休み中に大阪・関西万博へ何度も入場できる「夏パス」が配布されています。
【こどもたちに夏パスをプレゼントします!】2025年大阪・関西万博こども体験事業
https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000623278.html
正規料金は小人(4歳~11歳)が3000円、中人(12歳~17歳)が7000円です。このチケットが無償で配布されます。使わないと勿体ないです。
その反面、使う場合は交通費や食費、更には同行する親のチケット代等の支出を覚悟しなければなりません。チケットを活用する為の支出が難しい家庭も少なくないでしょう。
まだ迷っている家庭が多かったのか、6月11日時点で夏パスを申請したのは対象者の23%に過ぎませんでした。
https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/cmsfiles/contents/0000656/656604/flip01.pdf
1カ月以上が過ぎた現在は、より多くの方が申請している筈です。とは言え、申請率は高くても50%程度だと見込んでいます。
我が家は中学生以上の子供は1人で行かせる予定です。既に家族で行った事がある、乗り慣れている公共交通機関で移動できる、会場内の安全性等は万全(熱中症対策を除く)です。
真っ先に行って欲しいのは「夏パスの配布申請」です。大阪府の特設Webサイトから申請できます。私が5月に申請した際は、4日程度で夏パスが付与されました。
次は配布された夏パスを万博IDに紐付ける手続が必要となります。具体的な手順は公式ページ(大阪・関西万博からのお願い)に記載されています。
夏パスの登録手順で面倒なのは「顔写真」です。スマホ等で撮影した顔写真と夏パス・万博IDと紐付けます。
【入場チケット】通期パス・夏パスの顔認証情報登録とは何ですか。
顔認証による入場管理は、複数回入場パス(通期パス・夏パス)のチケット購入者を対象としたシステムで、万博会場の入場ゲートに顔認証システムを搭載し、チケットの貸し借り等によるなりすまし防止を実現するものです。
来場時には入場ゲート前で顔認証するため、事前に顔情報を登録することを言います。
次は入場予約です。7月中は朝9時台に入場できる時間帯の入場予約は全て埋まり(キャンセル分を取れる可能性はある)、10時台も埋まりかけています。
既に夏休み中の学校登校日・部活動・夏期講習等の予定は発表されているでしょう。万博会場へ行ける可能性がある日は自然と絞り込まれています。
「この日なら行けそう」という日があれば、早めに予約するのが重要です。夏パスならば日付変更は何度でもできます(1日券は3回まで)。早い時間帯に入場できれば、各パビリオンを当日予約しやすくなります。
一方で子供だけで当日予約を行ったり、家族連れで複数人の当日予約をまとめて取るのは至難の業です。スマホを操作している間に子供から注意が離れてしまい、迷子になってしまう事もあります。
入場日が確定したらパビリオンやイベントへの1週間前抽選と3日前先着に申し込めます。当日先着順で入場受付を行っているパビリオン等もありますが、完全予約制、もしくは先着と予約制を併用しているパビリオンもあります。
暑い最中に子供と一緒に(もしくは子供だけ)待ち続けるのは極めて困難です。入場予約がなければ、並び疲れてしまいます。
ただ万博の入場者数が増え、特に夏休み中は混み合うのか、1週間前抽選や3日前空き枠先着予約で入場予約を取得するのは非常に難しくなっています。何度も申し込んだのですが1週間前抽選は全く取れず、3日前先着も殆ど残っていませんでした。
特に家族連れでの抽選や先着等は困難を極めます。1人分の枠と比べ、複数人分の枠はなかなか取れません。残り枠が若干人である「△」が表示されていても、複数人では取れませんでした。
こうした事情から、これから夏パス入場に伴ったパビリオン予約(1週間前抽選、3日前先着、当日先着)を行うのは本当に難しいです。夏パスでの入場を予定している方は「パビリオンの予約ができなくても仕方ない」ぐらいの気持ちを持って下さい。
決済手段はイコカに
悩んだのは現地での決済手段です。万博会場内では現金が使えません。子供用に何らかのキャッシュレス決済手段を持たせる必要があります。
クレジットカードを持たせる訳にはいかず、親が普段使いしている交通系ICはモバイルICOCAへ移行してしまいました。ピタパはクレジットカードと一体化しているし、子供用スマホにQRコード決済アプリはインストールしていません。
いろいろと悩んだあげく、未だ失効していないイコカに必要額をチャージして持たせる事にしました。意外な盲点でした。
時間を持て余す夏
我が家は一人で行動できる子供は積極的に万博へ行かせるつもりです。これまでの経験上、夏休みは時間を確実に持て余します。自宅でエアコンを掛けながらダラダラとゲームやスマホで遊ぶ姿を見ると溜息が出ます。
熱中症のリスクや食費や交通費の負担があっても積極的に万博へ行かせます。




中学生に、群れずにひとりでゆかせる万博はさいこうじゃないですか。
子供一人で海外一人旅はさすがに危険なわけですが、その点、外国人客に職員さんが多数にして、万博会場はそもそも犯罪がきわめて少ないはず。期間限定、臨時の国際都市・平和国家ですよ。
実は、午前中はとくに海外パビリオンには外国人コンパニオンたちの姿も多く、まだ、バテてませんから、スタンプ集めだけですませないで、日本語だけにたよらずとりあえず英語でインタビューしてみては。小さなイベント会場の短い実演も、あちこちにあるわけで。英語が母語でない国々が実は多いはずですから、それぞれの国の言葉で、なにか大阪の感想やメッセージを書いてもらったりも、ありかも。ひょっとしたらひとり旅以上の、えがたいひと夏の経験になるかもね。テーマパークでは、むりですよ、こんなこと。
実はこれ、わたくしが、1970年に経験したことなのだけど。パビリオン回りもいいけど、やはり、わざわさ集うひととひとの出会いが最高。無観客東京オリンピックはいうにおよばず、ながらく、日本の国家事業として、全世代共通のわけのわからない経験を気前よく提供するというチャンスは、実はほとんどなかったんだよね。ミャクミャクが太陽の塔なみの突出したキャラに化けおおせたり。しかしまた、批判まみれのなか、このタイミングで集まれるのが、やはりまた、大阪の地だったというのも、まことにもって因果な話だよ。
はっきりいって、関西の底力、スゴイ。これが日本最後の万博に終わらないことを祈ります。
子供が万博を楽しんできました。数十年後に再び日本で万博が開催されると良いですね。