教員による児童生徒の盗撮事件を受け、文部科学省は全国の教育委員会に対策の徹底を求めています。
教員の盗撮など相次ぎ 文科省が緊急会議 対策の徹底求める
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250710/k10014859511000.html
これを受け、大阪市教育委員会は「今後、学校園から貸与された備品のデジタル機器以外を使用した教職員による幼児児童生徒の撮影は行わない」「学校園ホームページにおける情報発信等について、これまでと同様の時間帯や頻度では更新ができない場合がある」としました。
保護者に配布されるプリントに明記されています。
私物のデジタル機器を持ち込まない事を徹底していた保育園と比べると、学校での対策は以前から甘いと感じていました。
上記プリントには私物スマホ等の持ち込みを禁ずる旨の文言はありません。私物スマホの持ち込みは盗撮等を誘発するので、教室等への持ち込みは禁止すべきでしょう。
学校園が教職員の私物スマホによる撮影に甘えていた面もあるかもしれません。業務の一環として撮影が必要であれば、学校で購入した撮影機材を貸与すべきです。その為には予算措置が必要です。
学校園の予算は本当に足りません。国費で導入された大量のGIGAスクール端末がある反面、授業や学校生活で必要な什器備品や道具類は老朽化し、数が足りない物もあります。
「教職員のスマホで撮影禁止」と通知するのであれば、代替できる校務スマホや撮影機材等を積極的に導入して欲しいです。「1校に1台」では足りません。
一方、ホームページでの情報発信が過剰だったと考えられる学校園もありました。1日に何十回も更新できるだけの時間等があれば、児童生徒の対応や授業研究に時間を割いて貰いたいのです。たとえ修学旅行であっても、100枚以上の写真を投稿する必要性は感じられません。
情報発信は重要ですが、日々の授業や行事等におけるリアルタイム性や大量の更新までは求めていません。これを契機に過剰な情報発信を抑制するという方向性も考えられます。

