ここ数日は猛暑と大雨が交互にやってきています。梅雨なのか盛夏なのか分からないお天気です。

雨の日の登園は一苦労です。子供には長靴を履かせてからレインコートを着させ、親は傘と雨ふきタオルを持って行きます。

一時は子供に傘を持たせてみたのですが、「しっかりとさせない」「手を繋ぐと傘の先端が親の身体にあたる」「子供の視野が制約される」などの理由から、今は傘をさしていません。

傘をさしていなくても、レインコートと付属のフードをしっかり被っていれば殆ど濡れずに登園できています。背負うカバンの上からレインコートを着ているので、カバンも濡れません。

当然ながら雨の日でも子供の手は放しません。話したらフラフラとどこかへ歩いて行ってしまいます。子供と周囲の様子を注意深く観察しながら、保育園へ登園しています。

しかしながら、登園中にヒヤリとした場面を見かけました。同じ保育園に通っている園児が親から離れ、あやうく車に接触する事態でした。

その方は4歳前後と2歳前後の子供2人と一緒に歩いて登園していました。普段は2人と手を繋いだり、小さい子を抱っこしながらもう1人と手を繋いだりしています。

しかし、やや強い雨が降っていた日に目撃した光景は気掛かりでした。

子供2人はレインコートを着用して傘をさし、親は傘を差しながら大きい子供1人と手を繋いでいました。小さい子供は手を繋がず、親の目の前をちょこちょこと歩いていました。

2歳前後といっても歩く速度は決して遅くありません。初めは親の目の前を歩いていたものの、いつの間にか親から10メートル近くも前を歩いていました。

しばしば「大人と比べて子供は視野が狭い」と言われています。傘やレインコートのフード部分で遮られると、ますます視野は狭くなります。前方の左右各30度(計60度)程度しか見えていないのではないでしょうか。

親から離れて歩いている子供が、信号のない交差点に差し掛かろうとしていました。少し離れた場所から見ていた私には、同じ交差点に別方面からトラックが走ってきました。

このままだとほぼ同じタイミングで子供とトラックが交差点に進入し、出会い頭で衝突しかねません。トラックが近づいているのに子供も親も気付いていません。

心配しながら様子を見ていたところ、一足先に交差点に差し掛かった子供の存在にトラック運転手が気付き、停車して事なきを得ました。数秒後、親が駆け寄ってきました。

本件から得られた教訓は、「子供2人と歩いて移動すると、傘をさしている親は1人としか手を繋げない。」という当たり前の事実です。

親と手を繋がずに平穏に歩けるかは、子供の年齢や性格等によって異なります。親から離れずにゆっくり歩く子もいれば、糸が切れたタコの様に解き放たれてしまう子もいます。後者の場合、手を繋げないと命に直結します。

雨の日に親が子供2人と手を繋ぐには、傘を手放すしかありません。親がしっかりしたレインコートを着用していれば、雨に濡れる心配は殆どありません。

子供とで出かける際は極力手に荷物を持たない様にしています。もしも両手が塞がってしまうと、無事に子供と帰宅できる自信はありません。

皆様もお気をつけ下さい。