(事故が起きた帝塚山学園中学校・高等学校第2グラウンド)

(追記)
搬送されたのはサッカー部の所属する男子中学生5人と野球部マネージャーの女子高校生1人でした。帝塚山学園が当時の状況等を発表しました。

昨日の落雷事故について

昨日、2025年4月10日(木)17:50頃に、帝塚山学園第2グラウンドにて起こりました落雷事故について、ご報告申し上げます。

夕刻、17:40頃に小雨が降り始め、いったん止み、強い雨が降り始めた直後、落雷がありました。

事故発生当時はサッカー部、野球部、硬式テニス部の生徒合計114名と顧問教員等8名が現場におりました。

17:51と17:52に現場にいた教員等2名がそれぞれ119番通報、現場でAEDを使用し、心肺蘇生を施しながら救急車を待ちました。

6名の生徒が救急搬送され、3名は保護者の付き添いで当日中に帰宅、3名は現在入院中です。

本日は休校とし、昨日の状況確認を行うとともに、今後の対応について協議しております。

https://www.tezukayama-h.ed.jp/resources/20250411_tez.pdf

生徒だけで活動していたのではなく、顧問教員等8人も現場にいました。雨脚が強くなった際に中断しようか迷っていたところに落雷があったそうです。落雷直後にAEDを使って蘇生措置を行いました。

心肺停止中だった生徒1人の心拍が再開しましたが、現在も2人が意識不明です。

学校活動中の落雷事故は過去に何度も発生しています。学校等事故事例検索データベースから「雷」で検索したところ、複数の死亡事例・傷害事例が確認できました。

練習試合を実施していた。午後の開始早々に雨が降り、約20分後、雨も上がり雲も切れてきて青空も見えてきたので、公式審判員と両校の監督とで、試合を続投することになった。マウンドに本生徒が立ち、ボールを投げ、キャッチャーから返球されたその時、突然雷が本生徒の頭に落ち倒れた。救急車の手配、心臓マッサージ、AED等の救急処置を続け、その後ドクターヘリで病院に搬送され、措置を受けたが同日死亡した。

他高校のグラウンドで野球の練習試合を行っていた。守備についていたところ突然の落雷に遭い負傷した。(事故発生時、雲は出ていたものの晴れており、雷鳴等落雷の兆候は全くなかった。)高校に隣接する消防署員の救命処置を受け、救急車で病院に搬送・入院加療を行ったが、意識は戻らず数か月後に死亡した。

学校等事故事例検索データベースより「雷」で検索

今日の大阪でも何度も雷鳴が聞こえてきました。すぐに屋内へ逃げ込むようにして下さい。

——

帝塚山学園中学校・高等学校(奈良市)の第2グラウンドにてサッカー部の部活動をしていた中高生6人が落雷に遭いました。1人が心肺停止です。

 奈良市の帝塚山学園にある第二グラウンドで、サッカー部の部活動をしていた中学生の男子生徒6人が雷に打たれ、うち1人が心肺停止だということです。

10日午後5時50分過ぎ、奈良市学園中にある帝塚山学園第二グラウンドで、「落雷があってグラウンドで人が倒れている」と消防に通報がありました。

警察などによりますと、中学生の男子生徒6人が雷に打たれ倒れているということです。6人はサッカー部の部活動中だったということです。

男子生徒6人は救急搬送されましたが、うち1人は心肺停止、1人は意識はあるが、やり取りができない状態、もう1人は自力で立てるということです。

男子生徒らはサッカー部の練習中だったということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e5c4376eff1fa820d94681ded23463166e0a2001

 現場は奈良市学園中の「帝塚山学園第二グラウンド」で、10日午後5時50分ごろ、「グラウンドで運動中に落雷に遭った」と通報がありました。

奈良県と警察によりますと。中学生3人と高校生1人が落雷によって倒れ、このうち1人は心肺停止だということです。消防によりますと、これまでに6人が搬送されています。

警察によりますと、グラウンドでは当時、帝塚山中学・高校のサッカー部の約20人が練習中だったということで、当時の状況を詳しく調べています。

奈良市内には当時、雷注意報が発表されていました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/28426bd08ce1bf788e5ac5cab59f5825b99de814

 10日午後、奈良市にある帝塚山学園のグラウンドで落雷があり、男子中学生1人が心肺停止、2人が意識が混濁した状態で病院に搬送されました。

10日午後6時前、奈良市にある帝塚山学園の第二グラウンドで、近くに住む人から「雷で中学生くらいの男子、2、3人が倒れている」と110番通報がありました。
警察によりますと、グラウンドでは当時、サッカー部が20人程度で部活動をしていて、複数人が雷にうたれたということです。
そのうち男子中学生1人が心肺停止、男子中学生2人が意識が混濁した状態で病院に搬送されました。
ほかにも男子中学生2人、女子高校生1人が手足のしびれを訴えていて、この3人も病院に搬送されています。

学校によりますと、第二グラウンドは中学と高校が使用する施設だということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b64d12cfee54b70bc6fb16adc412f0769d87ea80

大阪市内でも事故が起きたのと同じ時間帯に雷鳴が聞こえていました。

帝塚山学園中学校・高等学校は近鉄奈良線学園前駅にあります。大阪府内からは「私立高校奈良受験」として受験する中学生が多い学校です(他に西大和学園など)。

第2グラウンドは本校から約400メートルほど離れた場所にあります。

当時はサッカー部が練習に励んでいました。

周囲に高い建物等がない屋外グラウンド等にて活動する場合、「雷鳴が聞こえたら即座に撤収」というのが大原則です。ただ、雷鳴が聞こえる前に唐突に落雷してしまう事例もありました。練習中の中高生が雷注意報に気付くのは困難です。

「第二グラウンド」というのは事故の遠因かもしれません。校舎と隣接している第1グラウンドで活動しているのであれば、天気の急変に気付いた教職員が学生に練習を注視するように指示できたかもしれません。

しかし、第二グランドに滞在していた大人は、恐らくは部活動関係者(顧問やコーチ等)だけでしょう。校舎には必ず設置されているうAEDは第2グラウンドに設置されていたのでしょうか。

驚くことに110番通報したのは教職員等ではなく近隣住民でした。サッカー部や他部の顧問や教職員等は何をしていたのでしょうか。現時点では部活動に教職員や顧問等が立ち会っていたとの報道はありません。

屋外からは今も雷鳴が聞こえています。夜を徹して作業している大阪・関西万博の工事関係者も心配です。

落雷事故は本当に危険です。心肺停止に陥った学生が蘇生すると共に、被害に遭った学生達が一日も早く健康を取り戻すのを願ってやみません。