今年8月、1歳の男の子が一口サイズの丸いチーズ(直径約2センチ)を食べ、窒息死した事故が発生しました。

1歳児が球形チーズで窒息死亡 「丸くてつるん」に注意を

 1歳児が球形のチーズを食べて窒息し死亡する事故があったとして、国民生活センターが20日、注意を呼びかけた。丸くてつるっとしている食べ物は窒息を起こしやすく、無理なく食べられるよう小さく切るなどして、のみ込むのを確認しながら与える必要がある。

 同センターによると、今年8月、1歳の男の子がチーズを食べてのどに詰まらせ、救急搬送されたが、12日後に亡くなった。チーズは直径2センチの球形で、フィルムに包まれ両端がねじってあるキャンディータイプだったという。(以下省略)

https://digital.asahi.com/articles/ASSDN2HRXSDNUTFL009M.html

丸いチーズを食べて窒息する事故はこのほか、ことし3月、1歳10か月の女の子が1人で食べていたところ、むせて顔色が悪くなり、その後保護者が指でかき出して回復したということですが、口の中から溶けたチーズのかけらが出てきたということです。

また、2017年には1歳の男の子がのどに詰まらせてえずき、一時は皮膚や粘膜が紫色になる「チアノーゼ」の症状になったほか、2016年には3歳の子どもがのどに詰まらせたということです。

国民生活センターは、特に乳幼児の場合、無理なく食べられるよう、小さく切ってから与えることや飲み込むまで目を離さないことなど、注意を呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241220/k10014673931000.html

事故の詳細は国民生活センターのウェブサイトに掲載されています。

球形のチーズによる子どもの窒息に注意!-1歳児の死亡事故が発生しました-

事故情報
・夕食時に1歳の子どもにキャンディータイプのチーズを与えた。子どもが苦しんでいる様子に気づき、すぐに吐き出させようとしたが出て来なかった。救急車で搬送された病院に入院していたが12日後に亡くなった。
・1歳の子どもがキャンディータイプのチーズをのどに詰まらせた。突然えずいたようになり、背中を叩いたが吐き出さず、苦しがってきたので、子どもを逆さにして振ったり、背中を強く叩いたりしたが、チアノーゼになった。保護者が子どもの口の中のチーズを手前に掻き出したところ、声を出せるようになり回復した。
・3歳の子どもが、飴玉のような形状の子ども向けのチーズを食べたところ、のどに詰まらせてしまった。すぐに吐き出したので大事には至らなかった。
・子どもに1人で球形のチーズを食べさせていたところ、急にむせ始めた。泣き声は出ていたがかすれ声で、顔色も悪くなっていたため救急車を要請した。保護者が背後から腹部突き上げ法を行ったが何も出てこず、口の中に指を入れて掻き出したところ、ドロドロのチーズの小片がいくつか出てきて、顔色も良くなった。

消費者へのアドバイス
・球形の個装チーズなど窒息を起こしやすい食品は、無理なく食べられるよう小さく切ったりつぶしたり、加熱して形状を変えて与え、飲み込むのを確認しましょう。
・丸くてつるっとしているものや粘着性の高いものなど、窒息を起こしやすい食品の特性を知り、注意しましょう。
・球形の個装チーズのほかに、飴やパン類、豆類、グミなどでも事故が起きています。
・窒息したと思ったら、直ちに救急要請し、背部叩打等による異物除去を試みましょう。

https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20241220_1.html

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ご冥福をお祈りします。亡くなった男の子が食べたかもしれない商品には心当たりがあります。パッケージには幼児に人気のキャラクターが描かれ、中にはキャンディータイプのチーズが個包装されています。

我が家では「丸い食べ物は絶対にカットする」を徹底しています。ウズラの卵、ミニトマト、ブドウ等は必ず包丁や調理用ハサミで半分や4分の1にカットしています。

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また、子供がこうした食べ物を食べている際は目を離しません。必ずイスに着席させ、お茶等で喉を潤してから食べさせています。子供が着席等を嫌がったら食べさせません。

目が届く範囲では徹底しているのですが、怖いのは目が届かない場合です。時に小中学生のきょうだいがこっそりと飴やグミを食べさせたり、きょうだいが菓子類を食べている様子を見た幼児が勝手に手を伸ばそうとした経験があります。

幼児には「これは食べちゃダメ」と言い聞かせると共に、きょうだいは「絶対に食べさせるな!」「見えない所で食べなさい!」「手の届く所に置くな!」と激しく叱っています。できなければ、容赦なくゴミ箱へ捨てています。

チーズを食べて窒息した事故の内、少なくとも2件は1歳児でした。保育所等へ通っていない児童も多い年齢です。日々の生活も忙しく、子育てに関する情報を得る手段も限られているでしょう。

この様な「乳幼児にとって危険な食べ物」に関する情報が子育て世帯へ行き届いていないのではと感じています。私自身はニュースや国民生活センターから発表された情報から知識を得ていますが、これ以外に知る術は限られています。

自治体から配布された広報誌や子育て情報誌に掲載されているかもしれませんが、見た覚えが全くありません。保育所から配布されたプリント類では何度か見た覚えがあります。それでも正しい背部叩打は知らず、研修等は受けた事がありません。

乳幼児検診等を行う際、「子どもの安全」に関する講義や研修等が必要かもしれません。普段の生活では忙しくて時間等を作れませんが、集団検診等で実施されればしっかりと取り組めます。