【4.入所枠が少ない0歳児/1歳児は要注意。】
入所選考基準には「既にきょうだいが入所しており、同一保育所に入所を希望する場合。(同一保育所の選考においてのみ加点の対象とする。」(兄姉加算)とあり、該当する場合は選考点数に7点が加算されます。
フルタイム共働きに兄姉加算が加えられると207点となります。
7点以上の加算項目は育休復職による再入所・認可外保育所(6ヶ月以上)・ひとり親世帯等・海外単身赴任のみであり、該当する方は決して多くないでしょう。
兄姉がいる児童が入所する場合、0歳児ないし1歳児で入所するのが一般的でしょう。
0歳児/1歳児の入所枠の多くは、兄姉が同一保育所に在籍する207点児童から埋まっていくと考えられます。
0歳児/1歳児入所枠が多い保育所なら良いのですが、問題は少ない保育所です。
他の年齢の定員数にもよりますが、様々な話を総合すると、0歳児/1歳児申込者の内、各年齢3人前後は兄姉が同一保育所に在籍していると推測されます(繰り返しになりますがデータ的な裏付けはありません)。
たとえば1歳児入所枠が3人だとすると、兄姉が同一保育所に在籍している児童だけで入所枠が埋まってしまう可能性があります。
「国内単身赴任による6点加算で計206点あるから大丈夫」・・・・とはいきません。
こうした保育所に第1子が入所するのはなかなか難しいのが実情かもしれません。
かと言って申込段階から希望保育所から外してしまうのは勿体ないので、「兄姉加算児童が少ないのを願う」しかないでしょう。

【5.募集予定数が「0人」でも入所内定したケースも】
10月~11月にかけて各保育所・年齢毎の募集予定数が発表されます。
ただ、中には予定数が「0人」という年齢がある保育所もあります。

しかし、これはあくまで募集を始めた時点での予定数です。
その後に年度末退所者が判明した等の理由により入所募集が発生し、一斉入所で入所内定したというケースもあります。
ただ、募集予定数が「0人」という保育所を第1希望等に記入するのは勇気が要ります。
仮に実募集数が「0人」のままであれば第1希望では入所できず、第2希望以下の保育所での入所選考となってしまい、第1希望とした児童に劣後してしまうでしょう。

「募集0人」を希望保育所として記入できるのは、入所選考点数が極めて高く、第2希望以下の保育所でも入所できる見込みがある方が主となるのではないでしょうか。

【6.他区も視野に】
居住区以外の区にある保育所へも申込みは可能です。
他の方と同じ基準で選考が行われるので有利不利はありません。
隣の区や通勤途中にある保育所も視野に入れると可能性が広がります。

例えば西成区南部の場合、住之江区や阿倍野区の保育所を利用するケースが一定数あるそうです(大阪市会議員(自民党)活動外伝より)。
また、住之江区(ポートタウン)から港区内、西区から福島区、淀川区から東淀川区も多そうな印象です。

【7.保育所等二次選考と小規模保育等への一斉入所手続が統合された】
今年から新たに小規模保育等への一斉入所手続が行われる様になりました。
どの様な手順で実施されるか興味深かった所、保育所等の二次選考と統合して行われました。
これにより、保育所等と小規模保育等のどちらをより高い希望順位として記入するかが焦点となりました。
(詳細は保育所等二次選考・小規模保育等の申込における希望順位の設定には細心の注意が必要ですに記載しています)

選考は保育所等と同じ基準で行われます。
激戦区で入所するには高い点数が必要だと推測されます。
また、仮に入所できたとしても3歳児以降は他の施設へ転所する必要があり、まだまだ落ち着けません。