大阪市保育所等二次選考・小規模保育等申込手続の期間が先週末に終了しました。
一斉入所手続とは異なり、二次選考・小規模保育等は入所が決まった方のみ通知が送られます。
発送予定日は明確にされていませんが、3月13日(金)前後ではないでしょうか。

さて、平成27年度の保育所等一斉入所の結果はどの様な傾向にあったのでしょうか。
見聞きした情報を基に、「感想」としてまとめました。
データ的な裏付けは全く取っておらず、当てはまらないケースは多々あるでしょう。
予めご了承下さい。
(昨年のものは平成26年度認可保育所一斉入所に関する傾向と感想に掲載しています)

【1.全体の傾向】
【H27保育所一斉入所申込分析】(1)大阪市各区毎の比較、全体としてはやや入所しやすくなったと言えるでしょう。
0歳児・2歳児の入所倍率が低下したのが特徴的です。
募集人数が増加したのに加え、申込人数が減少したのが効いています。
保育所新設により、0歳児の募集人数は大きく増加しました。

一方、1歳児は深刻です(後述)。
募集人数が減少し、申込人数が増加しています。
保育所が新設されても2年目以降は0歳児クラスからの持ち上がりが優先される為、1歳児募集枠が極端に少なくなるケースが相次いでいます。
保育所新設によって0歳児の募集数は恒常的に大きく増加しますが、1歳児は大きくは増加しません。

【2.子ども子育て支援新制度の導入】
平成27年4月から子ども子育て支援新制度が始まります。
これに合わせて入所手続が変更されたり、多くの認定こども園・小規模保育等が設立されました。
寝耳に水だった保護者も多く、聞き慣れない言葉に振り回された方も多いのではないでしょうか。
また、これに合わせ、新年度から大阪市では保育料の改定が予定されています。
改正内容は【速報・重要】大阪市保育所・幼稚園の新たな保育料案が公表されました。をご覧下さい。

【3.激戦地区の1歳児は200点でも厳しい結果が】
1歳児入所倍率が2倍を超える区(北・福島・中央・西・天王寺)や越えたと推定される地域(都島区中部・此花区最西部・港区東部・浪速区北中部・淀川区北東部・阿倍野区北部等)では、フルタイム共働き(200点)であっても入所できなかった、下位希望の保育所に入所が内定したケースが相次いでいる様子です。
入所倍率が2倍を越えた区は、全て昨年より倍率が上昇しています。
1歳児の入所希望者が市内の特定地域に集中し、そうした地域では1歳児入所枠が著しく不足していると考えられます。

昨年(平成26年度一斉入所)は1歳児で200点あれば概ね何とかなるという見通しだったのですが、今年は厳しい結果となったケースが増えたという印象です。
中には1歳児入所最低点が205点・207点という保育所もあった様子です。
兄姉が在籍していても入所できない可能性がありました。

フルタイム共働きであっても、大阪市内の激戦区・地域の1歳児は保育所へ入所出来るとは限らないと言えるでしょう。
来年もこの傾向は続くのではないでしょうか。
特に1歳児入所倍率が3倍を超えた西区では、200点でも入所できなかった方が多発したと考えられます。
尚、200点で多くの方が並んだ場合、最終的には年収が低い世帯が優先されます。