平成26年度の認可保育所一斉入所に関する通知が発送され、1週間が経過しました。
一斉入所の結果に関する話を保育所でもチラホラ耳にする様になりました。
では、今年の一斉入所の結果はどの様な傾向にあったのでしょうか。
見聞きした情報を基に、「感想」としてまとめました。
データ的な裏付けは全く取っておらず、当てはまらないケースは多々あるでしょう。
予めご了承下さい。
【1.全体の傾向】
【H26保育所入所申込状況分析】(1)大阪市全体を見る限り、全体としての傾向はやや入所しやすくなったと言えるでしょう。
特に倍率が高かった1-3歳児の入所倍率が下がっています。
恐らく近日中に発表されるであろう入所内定数・待機児童数は、昨年同時期と大きくは変わらないのではないでしょうか。
ただ、区毎/年齢毎に見ていくと傾向はまちまちです。
ほぼ全年齢に渡って劇的に入所しやすくなった都島区(それでも入所できなかった児童は大勢いるのですが)がある一方、西区・中央区の様に更に入所しにくくなった地域もあります。
住吉区は0歳児は昨年と変わらない一方、1歳児は申込数が3割増えて急激に入所しにくくなっています。
余談ですが、東京やその近辺での待機児童問題は極めて深刻です。
フルタイム共働き0歳児でも入所するのが困難な自治体もあるそうで、データ等を見ると絶句します。
【2.激戦区・保育所の1歳児は200点がボーダーライン?】
1歳児入所倍率が2倍を超える区(西・阿倍野・中央・此花)や第1希望申込倍率が2倍を超える保育所は201点を超えれば概ね大丈夫で、200点が入所内定/保留の分かれ目となるボーダーラインの様に推測されます。
但し、倍率が極端に高かったり、入所枠が少ない場合は要注意です(下記参照)。
【3.入所枠が少ない0歳児/1歳児は要注意。】
入所選考基準には「既にきょうだいが入所しており、同一保育所に入所を希望する場合。(同一保育所の選考においてのみ加点の対象とする。」(兄姉加算)とあり、該当する場合は選考点数に7点が加算されます。
フルタイム共働きに兄姉加算が加えられると207点となります。
7点以上の加算項目は育休復職による再入所・認可外保育所(6ヶ月以上)・ひとり親世帯等・海外単身赴任のみであり、該当する方は決して多くないでしょう。
兄姉がいる児童が入所する場合、0歳児ないし1歳児で入所するのが一般的でしょう。
0歳児/1歳児の入所枠の多くは、兄姉が同一保育所に在籍する207点児童から埋まっていくと考えられます。
0歳児/1歳児入所枠が多い保育所なら良いのですが、問題は少ない保育所です。
他の年齢の定員数にもよりますが、様々な話を総合すると、0歳児/1歳児申込者の内、各年齢3人前後は兄姉が同一保育所に在籍していると推測されます(繰り返しになりますがデータ的な裏付けはありません)。
たとえば1歳児入所枠が3人だとすると、兄姉が同一保育所に在籍している児童だけで入所枠が埋まってしまう可能性があります。
「国内単身赴任による6点加算で計206点あるから大丈夫」・・・・とはいきません。
こうした保育所に第1子が入所するのはなかなか難しいのが実情かもしれません。
かと言って申込段階から希望保育所から外してしまうのは勿体ないので、「兄姉加算児童が少ないのを願う」しかないでしょう。
【4.他区も視野に】
居住区以外の区にある保育所にも申込みは可能です。
他の方と同じ基準で選考が行われるので有利不利はありません。
隣接区や通勤途中にある保育所も視野に入れると可能性が広がります。