淡路島の最南部に位置する南あわじ市が、平成27年度から3-5歳児の保育園・幼稚園保育料を無料とする予定です。

兵庫県南あわじ市は、市内在住の3~5歳児の保育園、幼稚園の保育料を2015年度から無料にする方針を固めた。子育て世帯の負担を軽減し人口減少に歯止めをかける狙いで、市内の公立園だけでなく、市外や私立も対象。経費として約2億円を2015年度当初予算案に盛り込む。
 兵庫県によると、同市の合計特殊出生率(女性が生涯に産む子ども数の推計)は、05年に1・51だったが、10年に1・71まで上昇。同年の県の1・41や全国の1・39を上回ったが、市は中期目標を1・8、長期目標を2・0と定めており、早期実現のため無料化に踏み切ることにした。
 市内には17保育園(うち私立4園)と、7幼稚園(同1園)がある。市外に通園する場合も無料にするが、大半が市内の園に通うと見ている。15年度の対象は保育園約1300人、幼稚園約130人と見込み、財源を確保する。市が各園に直接保育料を支払うといい、給食費は自己負担。
 市は「市内在住者の負担を軽くするとともに、市外や島外から子育て世代の移住を促したい」と話している。
 県によると、県内の多くの市町に保育料の軽減制度があるが、公立、私立を問わず、保育料を全額無料にしているケースは珍しいという。

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201502/0007712254.shtml

同市は以前から保育料の負担軽減を進めていました。
殆どの自治体では第2子の保育料が半額となる所、同市では3歳児以上の第2子以降(義務教育終了前の兄姉から起算)の児童の保育料は以前から無料(給食費のみ)とされていました。

質問
同じ世帯から同時に兄弟姉妹が入所している場合,保育料はどうなりますか。

回答
 兄弟姉妹が2人以上入所している場合,最も保育料が高い児童(ア)は満額、(ア)以外の児童のうち最も保育料が高い児童(イ)は半額、(ア)・(イ)以外の児童は10分の1となります。
 ただし、3歳児以上で、義務教育終了前の兄姉からかぞえて第2子以降の児童については、保育料は無料(給食費のみ負担)です。

http://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/faq/faq-10240.html

同士の合計特殊出生率が年々上昇しているのは既に実行されている施策が効果を挙げている、と推測されます。
今回の施策は、無料とする範囲を更に拡大する事により、子どもが多くて活気のある市を目指していると言えるでしょう。

国を挙げて様々な少子化対策が取り組まれようとしています。
少子化の進行には様々な理由が指摘されますが、恐らく最も大きな理由は「若者・新婚世帯・子育て世帯に金がない」でしょう。

この本の存在を思い出しました。

「若者は金がない」のが現実です。
しばらく先の事になりますが、高等教育に係る費用を考えると頭が痛くなります・・・・。