大阪市立小中学校は新年度より「学習動画コンテンツ」を導入します。選定された事業者は株式会社リクルートです。

https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000622/622149/sennteikekka.pdf

同社が提供している学習動画コンテンツとして有名なのは「スタディサプリ学校向けサービス」です。明示されてはいませんが、これしか考えられません。

利用目的はあくまで補助教材とされています。動画を垂れ流すだけで授業とする訳ではありません(余談となりますが、中学校では動画を見るだけやパソコンで遊ぶだけの授業が少なくなく、不安を感じています。)。

選定委員会の出席者から「講義動画の使い道についてはよく検討を行ったうえで使用する必要がある。指導者の授業が一番であり、あくまで動画コンテンツは復習や不登校支援等、個別に応じて使用する等、補助教材の役割であることを周知する必要がある。」と釘を刺す発言がありました。

親世代が学生だった頃には、こうした動画学習サービスは皆無でした。予備校等での映像授業がせいぜいでした。

子供の様子を見る限りとなりますが、じっくりと学習動画を見続けるのは難しいのではと感じています。得意分野の学習は授業だけで十分ですし、不得意分野は先生等との対話を求めたいです。

GIGAスクール端末に代表されるように、ここ数年の間に学校では様々なICT機器が導入されました。学校外からでも授業へ参加できるのは極めて大きなメリットである反面、学習での活用は苦戦している様子です。目的外使用も多く、トラブル話も漏れ聞こえています。

ステディサプリもどれだけ活用されるか、そしてどれだけ学力向上に資するか、少し冷めた目で見ています。