大阪市立保育所が紙おむつ等定額利用サービス(おむつのサブスク)を導入する予定です。早ければ今年12月から実施されます。
大阪市立保育所(公設置公営)において、保護者負担の軽減等を目的として、紙おむつ等定額利用サービス事業者を令和5年8月28日(月曜日)から9月20日(水曜日)まで募集します。本事業は、保護者が紙おむつ等を保育所に持ち込みすることなく、定額利用できるようにするものです。
1 事業の概要
(1)事業の名称
大阪市立保育所(公設置公営)における紙おむつ等定額利用サービス事業(2)事業実施期間
令和5年12月1日(金曜日)から令和7年3月31日(月曜日)まで(3)対象施設
大阪市立保育所(公設置公営)市内54か所(別紙一覧表のとおり)(注)民間移管、民間委託及び統廃合により減少する場合があります。https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kodomo/0000606306.html
保育所では大量のオムツを消費します。個人差はありますが、0歳児クラスでは1日6枚から8枚、1歳児クラスでは3枚~6枚、2歳児クラスでは2枚~4枚程度を日々消費していました。退園時に残り枚数を確認し、帰宅後に持参するオムツに名前を書き、翌朝に必要枚数をロッカーへ補充する手順です。
対象はオムツ及びおしりふきです。ただ、仕様書等を読むと、公立保育所の利用者全てがサブスクサービスを利用する必要があるとはされていません。あくまで希望者のみが利用出来るものです。
4 事業概要
本市指定の下記仕様及び別紙覚書書に基づき、保育所で使用する紙おむつ及びおしりふき(以下、「おむつ等」という。)を定額利用することができるものとする。このサービスの利用を希望する児童に対して、サービスを提供するものとし、利用を希望する児童が在籍する保育所でサービスを導入するものとする。https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/cmsfiles/contents/0000606/606300/shiyousyo.pdf
これに先立ち、大阪市立保育所では「紙おむつの定額利用にむけた保護者アンケート」が実施しました。
紙おむつの定額利用にむけた保護者アンケート(概要)
https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/cmsfiles/contents/0000606/606300/kekka.pdf
保護者目線で重要な要素は利用料金です。アンケートによると、回答者の85.4%が「利用料金上限が2500円程度なら利用する」と回答しました。
利用の有無は意見が分かれています。最も多い回答は「条件が合えば利用する」でした。
利用しない理由としては、大多数の方が「持参する事に負担を感じない」「コストが高くなる」と回答しました。
オムツのサブスクで圧倒的に知名度が高いのは「手ぶら登園」サービスです。全国約4000箇所の施設で利用されています。
あくまで個人的な意見ですが、こうしたサービスを保育所等で利用出来るのは助かります。特に0歳児クラスでは日々準備する持ち物も多く、オムツの準備が負担になってしまいます。ただ必要枚数に名前を書いてバッグに詰めるだけとも言われますが、これを毎日するのは手間が掛かります。
特に大変なのは、夕方や夜になってから翌日分のオムツがない事態に気づく事です。眠そうな子供をベビーカーに乗せ、慌ててドラッグストアへ買いに走った事もありました。
一方、利用者と非利用者が混在する事により、保育士に負担が掛からないかが不安です。「Aちゃんはロッカーのオムツを使う、Bくんはサブスクサービスのオムツを使う」と分別するのでしょうか。一手間も二手間もかかってしまいます。
サブスクサービスが導入されても、あくまで利用は保護者の意思に委ねられています。使いたい人は使う、使わない人は使わない、となります。家庭にデメリットはありません。