私立さくら保育園(静岡県裾野市)で保育士による保育虐待につき、桜井利彦園長が口止めを行っていました。
土下座・誓約書で口止め
下記が誓約書の内容です。
「私は、登園の従業者として、業務中に知り得た園児および園内関係者の個人情報、資料、電子ファイルならびに登園の機密事項などを、(在職中・研修中)がもちろん(退職後・研修終了後)も第三者に故意または過失によって漏洩したりしないこと、およびその結果として登園に損害をかけないことを誓約いたします。
文言の違いはあれど、新入職員等に対して秘密保持に関する誓約書を求めるのは一般的です。しかし、同園で職員等に記入を求めたのは10月下旬でした。本事案に関する口封じが狙いだったのは明らかです。
保育士3人による虐待行為を止めさせる様に同僚保育士が保育園へ訴えていたにも関わらず、園は適切な対応を行いませんでした。そこで同僚保育士は園長に通告の上、こうした事態を裾野市へ8月中旬に通報しました。
園長は通報しないようにと土下座して保育士に懇願しました。しかし、保育士は園長の土下座よりも園児の安全等を重視したのでしょう。こうするしかありませんでした。
裾野市の私立さくら保育園で1歳児に対する保育士の暴力や暴言が繰り返されていた問題で、運営する社会福祉法人桜愛会(同市)は1日、保護者向けの説明会を同園で開いた。出席者によると、一連の行為を告発しようとした同僚の保育士に桜井利彦園長が土下座をして告発しないように頼んでいたことを園側が認めたという。
市によると、1歳児のクラスでは6月から8月上旬ごろにかけ、複数の園児に対して「宙づりにする」「頭や顔をたたく」「ズボンを無理やり下ろす」「カッターナイフを見せて脅す」などの行為が繰り返されていた。受け持ちだったいずれも30代の女性保育士3人が関与していた。
同僚の保育士は園長の頼みを断り、8月中旬に市に通報したとみられる。園は市の行政指導を受け、3人を1歳児の担当から外し、処分するなどの是正にようやく乗り出した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/906c27cc6026658998ccab7830ebc42d29e1b5f8
園長が土下座したのは、こうした事態を裾野市に知られることを恐れた為です。認可保育所は自治体に対しては非常に弱いです。多くの保護者が何度も声を上げても対応しなかった事柄が、自治体からの指導一つで簡単に手のひらを返してしまいます。
裾野市は素早く対応しました。すぐに行政指導を行い、そして現在は特別指導監査の準備を行っています。
4歳児も被害に
虐待を主導した常勤保育士は、担任以外の園児にも虐待行為を行っていました。4歳児にカッターナイフをちらつかせていました。
また、これまで保育園側は、「虐待があったのは1歳児」としていましたが、保育園側に確認すると、カッターナイフを見せられていたのは4歳の園児であったことが新たに分かりました。
保護者
「私が聞いた話では、3歳児以上の先生がわざわざたんぽぽ組(1歳児)のクラスに連れていって、(1歳児のクラスの先生に)カッターナイフで脅されたって聞いたんです」https://news.yahoo.co.jp/articles/3355e45c67349e830c765ddc74ce33adb7aa4052
完全に感覚が鈍磨しています。人間としてやっていけない事が分かっていません。保育士云々より前の問題です。
口止めする園長や保育園を通じては、正しい情報は出てこないでしょう。自治体が各保育士から直接聞き取りを行い、見聞きした情報を集約するしかありません。
保育士による虐待・虐待行為を止めなかった園・口止め工作を行った園長の責任は重大です。園長は退き、新たな体制で園運営を行わざるを得ないでしょう。