非常に重要な数字です。大阪市の令和5年度保育所等への申込状況が公表されました。いわゆる中間発表です。
令和5年度保育施設等利用申込状況
令和5年4月の大阪市内の保育所、認定こども園(保育を必要とする児童のみ)及び地域型保育事業の利用申込み状況を公表します。
ざっと見た限りですが、0歳児は「ほぼ全入」です。申込数が募集数を大幅に下回っています。数年前まで激戦区だった西区は、0歳児倍率がほぼ0.5倍にまで低下しました。
唯一の例外は港区です。市内24区で0歳児倍率が1倍を上回ったのは港区のみです。比較的手頃なファミリー向け物件が多い中、港区は一向に保育所等が新設されません。子育て施策が軽視されている疑いがあります。
1歳児倍率も低下しています。ただ、多くの区では倍率1倍を上回っています。希望する保育所等へ入所するには一定程度の点数が必要です。特に港区・天王寺区・淀川区・鶴見区・阿倍野区・住吉区は入所倍率が概ね1.5倍を上回っており、相応の点数が必要となる保育所等が多いです。
心配なのは地域型保育事業からの卒園児が多い3歳児です。幼児教育・保育の無償化となる年齢です。
福島区・中央区・天王寺区・淀川区・生野区・旭区・東住吉区は3歳児倍率が2倍前後に達しています。話を聞く限りでは地域型保育事業の卒園児はほぼ転所できているそうなので、これらの区で新たに保育所等へ入所を希望する3歳児が極端に入所しにくくなっているのでしょう。
一部の区に対しては声を大にして言いたい事があります。どうして0歳児より1歳児の方が募集人数が少ないのでしょうか。分かりやすいのは中央区です。申込数が少ない0歳児の方が募集人数が多く、1歳児は極端に入所しにくくなっています。
https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/cmsfiles/contents/0000582/582217/kubetumousikomisuu.pdf
5月以降に入所する0歳児の入所枠を確保しておくのが目的の一つでしょうが、同じ保育所等で「入所できない1歳児と空きが続く0歳児」が生じるのは労働力の無駄使いです。こうした区では「年度前半に産み、0歳児一斉入所で入所する」のが賢い方法なのでしょう。
今後の予定&運営支援のお願い
今年も各区毎の申込状況等を分析し、様々な情報等を掲載する予定です。
「○○区の情報を早く知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。現在も体調不良が続いています。お時間を頂く場合がありますが、ご了承下さい。
同時に、皆様に運営支援へのご協力をお願いしています。
必要な育児・生活・事務用品等がありましたら、