大阪府内の新型コロナウイルス感染者が最も多いのは10代です。学校を中心に広がっていると強く推認できます。
ただ、大阪市立学校は臨時休業を行う基準を高く設定している為、臨時休業を行った旨を公表した学校数は限られています。以前より学校に於ける感染状況は掴みにくくなっています。
より実態に近い資料等を探していたところ、興味深い物を見つけました。中学生が参加しているスポーツ大会の結果です。
屋内で近接・密接して競技を行うバスケットボールやバレーボールの大会記録は、「棄権」や「20-0(バスケで棄権を意味する)」という表記が至るところで確認できました。
男子バスケは5校(68校中)、女子バスケは3校(68校中)が棄権していました。
令和4年度 第76回大阪中学校選手権大会 トーナメント表(男子)
令和4年度 第76回大阪中学校選手権大会 トーナメント表(女子)
男子バレーボールでは7校(121校中)、女子バレーボールでは28校(401校中)が棄権しています。
第72回大阪中学校バレーボール優勝大会(近畿大会予選)男子の部
第72回大阪中学校バレーボール優勝大会(近畿大会予選)女子の部
棄権した全てが関係とは限りませんが、臨時休業を行っていた学校が数校含まれています。コロナによる棄権が大半を占めると考えても差し支えないでしょう。
特に男子バスケ及び女子バレーボールでは1割弱の学校が棄権しています。中学校での感染拡大に加え、屋内接触・近接型競技という特性も無視できないと考えています。
トーナメント表を見る限りでは、大会に於ける感染拡大は確認できません。ただ、無症状の感染者が大会に参加し、相手チームに感染が広がったケースが皆無とは言い切れません。
今後は近畿大会や全国大会も行われます。現時点では、政府や自治体が部活動を含んだ教育活動に何らかの制限を行う考え等はありません。本日開催される第79回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議でも同様です。
教育現場は「コロナ感染はやむを得ない、ウィズコロナだ」で回していくのでしょう。私個人としては、賛同できません。何らかのブレーキを踏むべきです。