大阪府でも鮮明なリバウンドが発生しています。7月10日の新型コロナウイルス感染者は200人でした。6月3日以来の水準です。
主な感染者が10代後半及び20代、そして男性です。高校生や大学生が部活動・サークル活動・飲食で、そして若年層が夜の街や周辺での飲食で広げている様子が強く推測できます。
大阪では6月21日から緊急事態宣言が解除されました。今日発表されている陽性者の殆どが宣言解除直後に感染した方です。
今後は宣言解除によって活発な行動を行った方の感染報告が本格化します。東京同様、急激なリバウンドが発生する可能性が強いです。
ワクチン効果の為か、大阪府内では高齢者の感染者が大きく減少しています。一方、現役世代(特に若年層)への接種はもう少し時間が掛かります。
何より危惧しているのは、ワクチン接種を避けるグループとハイリスク行動を行っているグループが重複している恐れが強いという点です。
「コロナは怖くない」「コロナに感染しないと思う」「ワクチンは副反応が心配」「周囲に接種した人がいない」「自分が感染しても困る人はいない」「接種方法が分からない」「深夜まで飲酒している」「運動部だからワクチンは避けたい」….。
ハイリスク行動を避けて欲しいという政府の呼びかけが届かなければ、ワクチン接種を呼びかける声も聞こえないでしょう。ワクチンが普及した後も、若年層を中心としたグループでクラスターが発生するのは避けられないでしょう。
近大生の職域接種予約は6割のみ
多くの感染者が発生した近畿大学で職域接種を行うところ、何と学生の6割しか予約していないそうです。本当に驚きました。
近大生の接種・予約6割に 若年層、ワクチン敬遠か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF067JW0W1A700C2000000/
面白いのは男女別・学部別の動向です。男性より女性が、文系学部より理系学部の方が接種率が高いそうです。
男女別では、男性が59.6%、女性が61.7%で女性の方が若干多い。学部別では薬学部が68.8%で最も高く、世耕・経営戦略本部長は「授業のなかで病院実習があるためではないか」と述べた。ただ建築学部が64.1%、理工学部が61.8%であるのに対し、文芸学部は57.5%、経営学部は56.2%にとどまっており、文系より理系の方が高い傾向がみられる。
男性より女性の方が健康情報に敏感(感染者も女性の方が少ない)、そして理系学部の方がワクチンという科学を重視・尊重しているのでしょう。
大学生が主要な感染源の一つであるのは明白です。感染リスクが高い任意活動(クラブ活動や飲み会等)を行うのであれば、ワクチンを接種してからにして欲しいです。