(全焼した笠間保育園、大宗建設株式会社より)
全焼したいなべ市立笠間保育園が再建へ向けて動き出しました。大まかなスケジュールが公表されました。
今週末でまは臨時休園扱い(希望者のみ他園で受け入れ)、来週から当面の間はクラス単位で他園の空き部屋等を間借り、数ヶ月後に仮園舎を整備する計画です。
今後の保育予定
第1段階 5月12日(木曜)から21日(土曜)まで
休園。希望者のみ受入れ可能な市内の他の保育園1園で受入れ第2段階 5月23日(月曜)から当分の間
園児全員をクラス単位で市内の他の保育園の空き部屋、遊戯室等で受け入れます。受け入れ先では、できるだけ笠間保育園の保育士が笠間保育園の園児の保育を行います。
受け入れ園の数は、提案した箇所について保護者の同意を得てから確定します。※いままでと同じ友達、同じ担任と過ごすことで、一日も早く、園児が安心し、心の安定をさせてあげたいと考えています。泣いたり、登園をぐずったり、いろいろな形で子どもの気持ちが出てくるため、保育士がしっかり子どもとスキンシップを取りながら、いつものリズムでできるよう、保護者の相談に乗りながら、子どもに寄り添いながら保育を実施します。
第3段階 数か月後
仮園舎を整備(場所は検討中)第4段階 時期未定
新園舎を建設(場所は検討中)https://www.city.inabe.mie.jp/kosoate/kosodate/hoikuen/1012141.html
環境が変わってしまうと、子供は不安定になりがちです。通い慣れた園舎が全焼するだけでも大きな変化です。更に親しいお友達や先生と離ればなれになってしまうのは耐えがたいです。既に落ち着かない子供も発生しているでしょう。
今週末まで受入を行うのは、市立ふじわら保育園です。
市では十三日から、ふじわら保育園(藤原町)の一カ所を臨時の預け先とし、当面は一日あたり三十人ほどを受け入れる予定。同園の空き部屋を活用し、笠間保育園の保育士が子どもたちを世話する。
ただ、地図を見て驚いてしまいました。笠間保育園からふじわら保育園まで22kmもあります。市街地からやや離れ、保育室等に余裕があるふじわら保育園を充てたのでしょう。本当にやむを得ない方のみを対象にした、と感じました。
来週からはクラス単位で他園の空き部屋等を間借りし、クラス担任が中心となって保育を継続します。他の市立保育園のみと思いきや、社会福祉法人が運営する私立保育園とも調整を進めています。
二十三日から、園児全員を年齢やきょうだいの有無などに応じて分散して登園できる予定で、市内の十二園と調整を急いでいる。
保護者に強い負担が掛かりかねないのは、登園しているきょうだいの保育場所が分かれてしまうケースです。近隣2箇所ならまだしも、離れた箇所へ送迎するのは辛いです。原則はクラス単位としつつ、柔軟な対応も必要となるでしょう(下のきょうだいは受入先保育園のクラスへ一時編入する等)。
気掛かりなのは仮園舎です。現時点では数ヶ月先、場所は未定とされています。しかし、これこそは早急に進めて貰いたいです。早く進むのは既存施設の改修でしょう。十分な広さ、そして水回りの整備が重要となります。
もしも私が一保護者ならば、隣接する笠間小学校の敷地や施設等を利用出来たら助かります。
同小学校は4年前に新しい校舎が出来たばかりです。敷地等にもゆとりがあります。
事例紹介:いなべ市立笠間小学校
https://www.hirayumodel.com/topics/entry-426.html
同小学校や保育園の駐車場、もしくは小学校舎内に仮設園舎を設置し、屋外活動は小学校の運動場を活用する考えです。年中以上児であれば、小学校のトイレ等はそのまま使えます。
小学校から保育園が遠く離れてしまうと、どうしても保護者の負担が著しく重くなります。子供にも負荷が掛かります。
こうした議論は既に提起されているでしょう。合理的な結論に到り、仮設園舎・新園舎が早く建設されるのを願うばかりです。