（12/13追記）
大阪地裁は懲役8年の実刑判決を言い渡しました。
2021年に大阪府寝屋川市で、当時3歳の孫の豊岡琉聖翔ちゃん（男児）に強い暴行を加え、脳ヘルニアで死亡させたとして、傷害致死の罪に問われていた祖母の寺本由美被告（48）に対して大阪地裁は12月13日、懲役8年の実刑判決を言い渡しました。
寺本由美被告（48）は2021年7月、▽外出先の牛丼店で、孫の豊岡琉聖翔ちゃん（男児 当時3）を拳で1回殴った暴行の罪のほか、▽寝屋川市の自宅で、孫の琉聖翔ちゃんに何らかの暴行を加え、脳ヘルニアで死亡させたとして、傷害致死の罪に問われていました。
寺本被告は、琉聖翔ちゃんの叔父と2人暮らしでした。琉聖翔ちゃんは両親と妹（当時1）と暮らしていましたが、両親は琉聖翔ちゃんらを寺本被告に預けることがあったといいます。
事件当時も、寺本被告は琉聖翔ちゃんと妹の孫2人を自宅で預かり、死亡に至る暴行があったとされる時間帯は、叔父は外出していました。
翌朝に叔父が帰宅すると、琉聖翔ちゃんは高熱を出していて、呼びかけにも応じませんでした。しかし寺本被告は通報せず、出勤。琉聖翔ちゃんはその後、死亡しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d12935f7ef206cb75547f63cb0e347e25c3dcb1f
求刑は懲役9年でした。検察側の主張をほぼ全面的に認めた形です。琉聖翔ちゃんを死に至らせる暴行を加えられたのは、祖母しかいません。
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内縁の妻の連れ子を内縁の夫が虐待死させる事件が続く中、大阪府寝屋川市では実の祖母である寺本由美容疑者が孫の豊岡琉聖翔（りせと）ちゃんを暴行死させた事件が発生しました。
大阪府寝屋川市の住宅で2021年7月、3歳だった孫の男児に暴行して死亡させたとして、大阪府警は1日、祖母で介護士の寺本由美容疑者（46）を傷害致死と暴行の疑いで逮捕した。男児は脳に強い衝撃を受けて死亡したとされ、全身には多数のあざも確認された。府警は日常的な虐待の有無や動機を捜査する方針。
逮捕容疑は7月30～31日、自宅で預かっていた孫の豊岡琉聖翔（りせと）ちゃん（当時3歳）の頭や胸などを何らかの方法で殴打して死亡させたとしている。30日には、寝屋川市内の飲食店で琉聖翔ちゃんの頭を1回殴った疑いも持たれている。寺本容疑者は「琉聖翔が食事の前に水をがぶがぶ飲んだので注意したが、頭を殴ったかどうか覚えていません」と容疑を否認しているという。（以下省略）
僅か半日の間に、全身に激しい暴行を加えたと考えられています。6カ所の皮下出血に加え、頭部を激しく殴りました。
大阪府寝屋川市の自宅で昨年７月、孫の男児＝当時（３）＝に暴行を加え死亡させたとして、大阪府警捜査１課と寝屋川署は１日、傷害致死と暴行の疑いで、寝屋川市春日町の介護士、寺本由美（よしみ）容疑者（４６）を逮捕した。男児は当時、両親の仕事の都合で２歳下の妹とともに１週間ほどの予定で寺本容疑者宅に預けられていたという。
逮捕容疑は昨年７月３０日午後９時ごろ～３１日午前１１時半ごろ、寺本容疑者の自宅内で、孫の豊岡琉聖翔（りせと）ちゃんの頭部などに何らかの方法で暴行。全身６カ所に皮下出血や左硬膜下血腫などのけがをさせ、３１日午後３時ごろに死亡させるなどしたとしている。
https://www.iza.ne.jp/article/20220301-UAAYYS3VAFNJZNK5MDW4GKNVZQ/
暴行を加えたとされる自宅はこちらです。大阪に多い文化住宅です。ピンク色の建物の隣側、2階に子供服が干されています。孫2人を預かりのが日常化していたのかもしれません。
当時、寺本由美容疑者は琉聖翔ちゃんと2歳下の妹を預かっていました。イヤイヤ期にあたる3歳男児を預かるのは本当に大変です。止むに止まれぬ事情で祖父母に預けたのですが、早々に「もう無理、身体が辛い」と白旗が揚がりました。
数時間や一晩だけならまだしも、寺本容疑者は2人を1週間も預かっていました。しかも介護士として出勤していました。無職で在宅しているならまだしも、外勤しながら孫2人を預かるのは無理な話です。
無理に預かり（もしくは預けられた？）、活発な孫2人の相手に疲れて激しく殴りつけたのかもしれません。暴行や虐待は決して許されませんが、預かった孫にイライラする気持ちは理解できます。
寺本容疑者の犯行だと特定された理由の一つは防犯カメラでした。亡くなる前夜に訪れた飲食店にて暴行を加える様子が撮影されていました。
飲食店での暴行の様子は店内のカメラに映っていた。琉聖翔ちゃんの全身には殴られたような痕があったという。
とは言え、まだ分からない点が多すぎます。
