大阪市内で臨時休業する保育所等が急増しています。今朝の報道によると、1月25日は179保育所等が休業しました。全体の23%です。

日を追う毎に休園数が増えています。ここ数日の増加ペースは異常です。

日付休園数割合
1/2517922.7%
1/24?
1/2111915.1%
1/209211.7%

出勤できない子育て世帯が本当に増えています。少しずつ欠けるのでは無く、まるごといなくなったイメージです。影響は深刻です。

ここ数日のテレビニュースで何度も取り上げられたのは、東野田ちどり保育園(こども園)です。

新型コロナ 感染急拡大で対応に追われる保育施設
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220124/2000056900.html

同園は感染者が判明した1月20日昼から1月21日に掛けて臨時休業を行いましたが、22日(土)から再開しました。早々に再開した理由の一つは保護者からのニーズがあったそうです。同園の保護者の内、約3割はエッセンシャルワーカーでした。

都島区には、医療機関の最後の砦の一つである「大阪市立総合医療センター」があります。同園から1kmも離れていません。その周囲にも数多くの医療機関や福祉施設等が存在しています。

保育所等が臨時休業となって家庭保育を強いられる場合、多くの世帯は母親が仕事を休んで在宅するでしょう(それもおかしな話ですが)。本社機能が少ない大阪では首都圏ほどにテレワークが普及していないので、在宅勤務するのも難しいです(そもそもテレワーク中に子供の相手はできない)。

主要医療機関の周辺にある保育所等や学校が休業すると、医療機関のパフォーマンスに著しい影響を及ぼします。

大阪市で更に感染が拡大すると、保育所等を利用出来るのは「父母双方が社会機能維持者に限る」という強い制約が加えられかねません。

保育園児の感染や保育所等クラスターは日々増加しています。小中学校と異なり、園児の感染予防には限界があるのがもどかしいです。マスク着用の徹底は難しいですね。

家庭では毎日の検温や体調管理を厳格に行い、早めに休ませるしか無いでしょう。園にはとにかく「換気」をお願いしています。