大阪府の1月16日の新型コロナウイルス感染者は3,760人でした。昨日1月15日の3,692人を上回りました。過去最多を2日連続で更新しました。

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/0116.pdf

病床使用率は早くも27.1%となりました。このままのペースでは、今週末にも重点措置要請の基準たる35%を超過します。兵庫県や京都府の感染状況も深刻です。大阪が基準未達でも、3府県が同時に重点措置を要請する可能性が強いです。

本日の発表内容で特に深刻なのは、10歳未満の子供の感染です。本日は未就学児210人(昨日148人)、9歳以下の就学児122人(同80人)の感染が発表されました。曜日の影響もあるでしょうが、10歳未満の感染者が1日で1.5倍も増加してしまいました。

子供の感染は日に日に深刻さを増しています。11歳以下の子供はワクチンを接種できていないので、オミクロン株に対して脆弱す。特にマスクを適切に着用するのが難しい未就学児は余りに無防備です。ノーワクチン・ノーマスクでは抵抗できません。

明朝に「今日は臨時休業します」という連絡が来ないか、心配しています。

また、昨日発表されたクラスターの一つに「茨木市の催し物関連②」がありました。これは成人式の集まりです。

茨木市で10日にあった成人式に参加したグループの中で会食やカラオケを通じて感染が広がり、16人のクラスター(感染者集団)が発生したことも分かった。

https://mainichi.jp/articles/20220115/k00/00m/040/165000c

全国各地で成人式クラスターが相次いでいます。保健所の中の人(と思われるアカウント)が「20歳ばかり」と嘆いていました。

和歌山バレーボールクラスター

和歌山県の高校でバレーボールクラスターが続いています。

【コロナ第6波・1/13追記】開智高校・和歌山北高校男子・女子バレーボールでクラスター発生、屋内部活はハイリスク

今度は小学生のバレーボールチームでクラスターが発生しました。和歌山県102例目のクラスターです。岩出市の小学校は17日から臨時休業を行います。

「岩出男子バレーボール部スポーツ少年団」の選手6人とコーチ1人、保護者2人の感染も判明。9、10日に同保健所管内で開かれたバレーボール大会に参加しており、参加者は県外も含め100人以上だという。

https://www.asahi.com/articles/ASQ1H7562Q1HPXLB004.html

すでにクラスターに認定されている「岩出男子バレーボール部スポーツ少年団」では選手や監督、保護者計5人の感染が新たに分かり、14人のクラスターとなった。これを受け、岩出市内の小学校に感染が広がっているため、市内6校を17日から臨時休校する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f61c367dcb6e652ec853b07b453594f8d17d7bb

https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/041200/d00203387.html

高校で感染が広がったのとほぼ同時期に大会が行われています。同一地域の同一競技なので、濃厚な人的交流があったでしょう。巨大な「和歌山バレーボールクラスター」が発生しています。

過去の波でも子供の間に感染を広げた主因は「スポーツ」でした。特に屋内スポーツは感染しやすく、合同練習・大会は複数の学校や地域へ影響を及ぼすものでした。

しかし、現在も近畿地方では子供のスポーツ活動に制限を加える動きは見受けられません。このままでは、次々と「スポーツクラスター」が発生します。

とばっちりをうけるのは、こうした活動に参加していない子供や家庭です。ハイリスク活動に参加した同級生から感染が広がって学校等が臨時休業になってしまったら、恨み言の一つは言いたくなります。

学校の臨時休業を避ける為、ハイリスクな活動は早急に制限すべきです。課外活動たる部活動(特に屋内スポーツ)は典型例です。学校外のスポーツ活動にも活動停止を要請すべきです。いつまで無為無策を貫くのでしょうか。