東京の感染はピークアウトした可能性が高まっています。が、大阪はピークが未だ見えません。

9月1日の大阪府の感染者は遂に3,000人を越えてしまいました。3,004人は過去最多です。

感染者が最も多いのは20代、次いで30代、そして10代です。そして男性が多めです。20代男性の行動がキーとなっています。

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/0901-2.pdf

クラスターの内訳にも変化が起きてきました。児童関連施設が3か所、学校関連で3か所も発生しています。

追跡しやすいという側面もありますが、子供が集まる場所でのクラスターが増加傾向にあるのは非常に心配です。

子供の感染を減らすには社会全体の感染を減らすしかありません。

感染者数以上に深刻なのは、死者と重症者です。

発表された死者は12人、内3人が30代です。重症者30人の中には20代や30代も含まれています。

重症病床使用者は第5波最多の230人となりました。重症病床使用率は39%です。軽症中等症病床はギリギリの運用が、少し空きがある宿泊療養は看護師不足で運用できない様子を窺わせます。

第4波ほどではなく、医療崩壊した首都圏の惨状に覆い隠されていますが、大阪の医療体制は逼迫しています。30代の死者3人に象徴される様に、必要な方に必要な医療が届けられているかを疑わざるを得ません。

一方、感染の機会となりやすいハイリスク行動や人流を抑制する動きは非常に弱いです。デパ地下の人流を抑制しても、主たる感染者である10代~30代男性にはほぼ関係ありません。

第4波の様な強い休業要請を行わない限り、今後も感染者が増加ないし高止まりするのは避けられません。それともワクチン接種が進んで自然減になるまで我慢させるのでしょうか。

先日、「いつ臨時休業するか分からないので、覚悟をして下さい。」という趣旨のプリントが配布されました。「近所の○○さんが全員感染した」という話も聞きます。

見えないコロナの足音が間近に迫っています。