「緊急事態宣言中の大阪市立中学校はオンライン授業・登校・給食の組み合わせとなる」とご紹介しました。
大阪市立小中学校がオンライン授業と登校の併用に切り替えてから2日間が経ちました。
徐々にオンライン授業の実態が見えてきました。
オンライン授業の大半を占めているのは、実は昨春に大阪市教委が作成した学習用の動画でした。Youtubeにアップロードされている動画へアクセスするQRコードが、学校を経由して配布されています。
学習動画の公開について
https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000500916.html
1年前に作成した動画を今年も使うのは賢い方法ですね。ただ、これで「オンライン授業」と言われても「うーん」と感じてしまいます。1動画につき10分で終わってしまいます。
各校には児童生徒が自宅等からTeamsへアクセスできるタブレット端末が整備されています。昨年度中に全ての大阪市立小中学校に配布されたと聞いています。
ただ、各校の活用具合には大きな差があるそうです。何度も自宅から双方向授業を行ったモデル校もあれば、タブレット端末を初めて自宅に持ち帰った学校もあるそうです。
問題はここからです。自宅に持ち帰った端末から双方向授業に参加したくても、行える時間が学校毎に制限(割り当て)されているそうです。
原因の一つは「学校回線の帯域不足」です。
大阪市教育委員会は27日以降、午前中などは40分ごとに時間を区切って双方向通信を行える区を絞るといった対応を取るという。市の学校向けの回線の容量には限度があり、すべての市立小中学校が一斉に双方向通信を行うと負荷がかかりすぎる恐れがあるためだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF2618X0W1A420C2000000/
同校には全校生徒分のパソコンが配備されたが、アダプターは1学年分しかなく家庭では充電できない。林校長は「約500人の生徒に一斉に動画配信できる回線も整っていない」と指摘する。
https://www.sankei.com/life/news/210420/lif2104200051-n1.html
能力が不足している実態は以前から把握されていた筈です。ただ、児童生徒10万人が一斉にアクセスできる環境を維持構築するのには、多額のコストが掛かってしまいますね。
こうした事情により、自宅での学習は専らプリントが中心となっています。子供は学校から普段の倍以上のプリントを持ち帰ってきています。
大阪市のオンライン授業は掛け声倒れになっています。大阪市の学びは止まっています。学力低下に拍車が掛かるだけです。
学力テストの結果が心配
実は令和3年5月27日に全国学力・学習状況調査が予定されています。
令和3年度全国学力・学習状況調査について
1.実施日程について
○調査実施予定日:令和3年5月27日(木)
○調査方式:悉皆調査(対象は小6、中3)
○対象教科:国語、算数・数学https://www.mext.go.jp/content/20200929-mxt_chousa02-000010174-2.pdf
大阪市は実施直前に学びが止まってしまいました。常に全国最低クラスの大阪市の学力が、更に低下してしまう可能性が高いでしょう。
オンライン授業期間中に重宝するグッズ類
緊急事態宣言中の在宅学習で「あったら便利だな」と感じた物をご紹介します。うちの子供が使っている物も多いです。
【スマートフォンとテレビの接続ケーブル】→市教委が配信する授業動画をスマホ等で受信し、大型テレビに出力できるケーブルです。
・ライトニング(iPhone)→HDMIケーブル
・USB TYPE-C→HDMIケーブル
【マイク付きイヤホン】→オンライン授業の音声や会話は聞き取りにくいので、イヤホンやマイクで補いたいです。
・ソニー イヤホン MDR-EX15AP
・Apple EarPods with 3.5 mm Headphone Plug
【問題集】→オンライン授業だけでは学習量が不足します。市販の問題集で補いたいです。
・小学生用の問題集
【AmazonKindle】→子供が読める書籍やコミックを大人買いしています。
・Kindle キッズモデル(1,000冊以上の子ども向けの本が1年間読み放題)
・Kindle Oasis 色調調節ライト搭載(大画面で読みやすいです)