4月1日の大阪府コロナウイルス感染者は616人でした。過去4番目の水準です。
今日も20代が突出しています。20代188人は過去最高の数字ではないでしょうか。
大阪市内の感染者が多いのは当然として、今日も東大阪市や八尾市で多数の感染者が判明しています。
東大阪市の学校、そして八尾市では「余暇クラスター」が発生しています。一体何が行われていたのでしょうか。
大阪府は連日会議
昨日に引き続き、今日4月1日も大阪府新型コロナウイルス対策本部会議(第43回)が開催されました。
第43回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議
http://www.pref.osaka.lg.jp/kikaku_keikaku/sarscov2/43kaigi.html
同会議では、まん延防止等重点措置の適用に基いて大阪府が行う措置等が公表されています。大まかには1月以降の緊急事態宣言下における要請と類似しています。
資料を読んで初めて気づいたのですが、まん延防止等重点措置の要請地域はあくまで大阪府全域です。「大阪市内」という報道ばかりでしたが、大きな誤解を生じさせかねません。
大阪市内に限って適用されるのは「飲食店の20時までの時短要請」です(市外は21時まで)。マスク会食の徹底、宴会の自粛、不要不急の外出自粛等は府内全域への要請です。
以下、重要な部分を取り上げていきます。
大阪市の20代で感染爆発
大阪府内の感染急拡大を牽引しているのは大阪市内の20代です。10万人当たりの感染者は何と100.50人に達しています。異常な数字です。
これを大阪市内の10代や30代、大阪市外の20代が追っています。大阪市内の20代の活動抑制が必須です。大学生の活動を制約せざるを得ません。
病床使用率が急上昇、医療崩壊再発の恐れ大
病床使用率も急上昇しています。近い内に第3波の水準へ到達し、入院できないコロナ感染者が溢れかえるのは避けられません。
特に変異株は入院が長期化しがちです。恐らくは第3波を遙かに上回る要入院患者が発生し、ホテルや自宅療養中に亡くなる患者が多発しかねません。医療崩壊の再発です。
大阪府内全域の学校で感染リスクが高い合唱・部活動は制限へ
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/38215/00391434/ikkatsu02.pdf
大阪府内の中学校や高校において、室内で行う部活動を起因とするクラスターが複数発生しています。この中には変異株クラスターも含まれていると指摘されています。
そこで大阪府立学校ではレッドステージ1レベルと同等の対策を行います。この対策は大阪市内に限らず、府内の全府立学校を対象とした物です。また、市町村立学校及び私立学校へは同様の対応を要請します。
また、こうした措置の趣旨や幼稚園や保育所等にも及ぶでしょう。園外遠足や学級参観が難しくなりそうですね。
マスク会食・飲食店の時短・宴会自粛・不要不急の外出自粛
大阪府からの要請内容は「マスク会食の徹底」「早期受診」「20時以降の飲食店への訪問自粛」「宴会等の自粛」「大阪市内・大阪府外への不要不急の移動自粛」です。
ほぼ緊急事態宣言下での要請とほぼ同一ですね。実質的には緊急事態宣言です。
イベントの主要人数は最大5,000人に制限されます。京セラドーム大阪や大阪城ホールに制約が生じますね。オリックス戦がガラガラになります。
経済界や大学等にも要請が行われます。
大阪市内の20代が感染拡大のドライビングフォースとなっている以上、特に重要なのは大学等の対応でしょう。
「感染防止と面接授業・遠隔授業の効果的実施等により学修機会を確保すること」「部活動、課外活動、学生寮における感染防止策などについて、学生等に注意喚起を徹底すること」を要請しています。
当面の間は対面授業を極力減らして遠隔授業をメインとし、大学生が街中で集う機会を減らすしかありません。
大学生クラスターが想像以上に多く、頭が痛くなっています。卒業生がゲストハウスを借り切って大人数で宴会を行い、大多数が感染したなんて信じられません。
京都産業大の卒業生ら13人コロナ感染 ゲストハウス貸し切り、サークル宴会
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/540073
専門家の厳しい姿勢
期間の延長、市外への拡大、緊急事態宣言の発出要請、市外飲食店も20時時短、単なる時短要請では効果不十分、黙食の徹底、エレベーター内での無言、テレワークの徹底、カラオケ設備の利用自粛等、厳しい意見が並んでいます。
私も同意見です。GWを待たずに大阪府内全域へ緊急事態宣言が発出される可能性が高いと見ています。
自粛疲れによる活発な人流と変異株、悲観的な要素が並んでいます。