家電メーカーのアイリスオーヤマが初のノートパソコンを発売します。

ニューノーマルな生活様式をサポート
テレワークやオンライン授業に最適なノートパソコン「LUCA Note PC」を新発売

当社は、シンプルなデザインで操作性や静音性に優れた「LUCA Note PC」を、2021年3月25日よりインターネット通販や全国のホームセンターを中心に販売します。

新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、日本政府はICTを活用したテレワークや大学を中心としたオンライン授業を推奨しています。また、文部科学省が推進するGIGAスクール構想は、2023年度を目標に小学生から高校生までの1人1台の学習者用端末の導入や校内LAN整備の標準化、緊急時における家庭でのオンライン学習環境の整備への実現を提唱しており、デジタル教育化は一層、加速しています。

今回発売する「LUCA Note PC」は、消費電力を抑えつつ十分な処理能力を持つCPU「インテル® Celeron® プロセッサー 4コア」を採用することで、冷却用ファンが不要で、図書館や自宅などの静かな場所でも稼働音を気にせず、長時間、快適に使用できます。また、自宅でのテレワーク、家庭内学習など様々な場所での使用を想定し、14インチの液晶画面で見やすく、大きいサイズのキートップでタイピングしやすいキーボードを採用しているため、全ての世代における使いやすさを追求したノートパソコンです。

当社はこれまでにオンラインによるテレワークや家庭学習などをサポートするため、デスクやチェアなどの家具、Webカメラや液晶ディスプレイ、ヘッドセット、Wi-FiルーターなどのOA機器を相次いで発売しています。今後もアイリスグループの総合力を活かし、新型コロナウイルス感染症拡大を契機に加速するICT※1やDX化、新しい生活様式やビジネス様式をサポートするソリューションを強化していきます。(中略)

https://www.irisohyama.co.jp/news/2021/?date=0322

一方、「スペックの割りに高い」「Windows10を動かすにはスペックが不足している」といった指摘の行われています。

私も経験上、Windows10を支障なく動かすには最低でもメモリ8GBが必要だと感じています(この文章を作成しているパソコンはメモリ16GBを搭載)。

メモリ4GBだとパソコンやアプリケーションを起動するのに待たされてしまいます。45分~50分という限られた授業時間において、パソコンに待たされるのは非常に勿体ないです。

以前に子供が学校から端末を持ち帰り、自宅からオンライン授業システム(大阪市はMicrosoftTeamsを採用)へ接続して試行した事がありました。

端末自体の起動はスムーズだったのですが、アプリケーションやブラウザページの切替に少し待たされる印象を受けました。

ブラウザで複数のタブを開いたり動画を視聴したら、途端にメモリが不足してしまいそうです。

画面の小ささも気になりました。大阪市は11インチ前後の2in1タイプを導入していますが、小さな字を見続けると目に負担が掛かります。視力低下を危惧する意見は理解できます。

ブラウジングできるページは厳格に限定されています。ホワイトリスト形式を利用している様子でした。独自にアプリケーションをインストールする権限もありません。

こうした低価格・低スペックノートパソコンを市場へ投入した背景には、文部科学省が進める「GIGAスクール構想」があります。

https://www.mext.go.jp/content/20200219-mxt_syoto01-000003278_501.pdf

GIGAスクール構想の根幹と位置づけられているのが「1人1台端末」です。ただ、全ての小中学生等に配布するには、相当の予算が必要です。

文部科学省は令和2年度補正予算額として2022億円を確保しましたが、公立小中学校への補助額は定額(上限4.5万円)となりました。

https://www.mext.go.jp/content/20200509-mxt_jogai01-000003278_602.pdf

1人1台端末に搭載するOSは、Microsoft Windows 10 Pro相当・Google Chrome OS・iPadOSのいずれかから各自治体が選択します。

Windows端末の仕様は下記の通りです。メモリ4GB以上・ストレージ64GB以上・キーボード(BT接続を除く)・カメラ2台等が求められています。

https://www.mext.go.jp/content/20200303-mxt_jogai02-000003278_407.pdf#page=10

この仕様を満たし、かつ補助上限額を意識したノートパソコンが各社から大量に提案されました。アイリスオーヤマもその一つです。

14インチサイズのノートパソコンは机で落ち着いて作業するのに向いています。その反面、場所を取る、重くて大きい、取り回しが大変、バッテリが保ちにくい等といったデメリットが存在します。

このサイズだとA4フラットファイルに対応したランドセルにはギリギリか入りますが、A4クリアファイルサイズに対応したランドセルだと入らない恐れがありますね。

更に仕様をよく見ると、GIGAスクール構想用端末で要件とされている「アウトカメラ」が抜けていますね。理科の観察等で利用するのがアウトカメラです。

そもそもGIGAスクール構想で求められているのは、ノートパソコンやタブレットとも利用出来る多機能端末とされています。

一方、限られた予算で様々な機能を求めた結果、使い勝手に直結する基本的な性能が二の次にされてしまいました。

端末は多機能ですが、用途はオンライン授業に限られています。「多機能・単用途端末」です。

こうした制約等を嫌い、多くの私立学校は補助金申請を行っていません。

 小中学生に1人1台のパソコンやタブレット端末を配備する国の「GIGA(ギガ)スクール構想」=キーワード=の事業について、私立学校の約8割が端末購入のための補助金申請をしていないことが、文部科学省への取材で分かった。多くの私立が保護者負担で購入しているという。背景には、端末の管理費や使用法が制約されることへの懸念がある。(中略)

 私立校が懸念するのは、事業を利用した場合の管理費だ。端末の所有者は学校法人となるため、落下して壊れた場合などの修理や更新の費用などを負担しなければならなくなる。国の購入補助が永続的に続くか見通せないことも、申請を控える要因となっている。また、学校がそろえた同じ端末では、児童生徒のそれぞれの特性に応じたソフトやアプリを利用できないという指摘もある。

 日本私立中学高校連合会の吉田晋会長は「保護者に負担をかけることになるが、子どもや家庭に自由に選んでもらい、個人所有の道具として使ってもらった方が教育効果もあると考える学校が多い」と話す。(以下省略)

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14843015.html

我が家では子供用にタブレット(iPad)を整備しています。

子供はiPadでオンライン通信学習、地図、ブラウジング、お絵かき、ゲームアプリ等を利用しています。遊んだり勉強したりと、様々な用途で活用しています。

近い内に子供も1人1台のノートパソコンやタブレットを所有して活用する時代がやってくるでしょう。一部の学校等では既に到来しています。

しかし、GIGAスクール構想で貸与される端末で活用できる内容は限定的です。

端末の制約に加え、学校や教員の理解・技術不足も深刻です。以前に担任の先生が「オンライン授業、難しい」と呟いていました。

家庭で子供が自由に利活用するには、やはり家庭でしっかりした端末を購入すべきですね。

お勧めは先に紹介したiPadです。保育園児や幼稚園児でも器用に使えます。

軽くて取り扱いやすく、画面も非常に見やすいです。別売りのキーボードも備え付けられます。プログラミング等をいったキーボードを多用する作業しない限り、iPadで事足ります。

反対にスマホは不要ですね。子供に強請られていますが拒否しています。