「児童や園児は感染しにくい」という指摘もありますが、各地の保育所で大規模なクラスターが発生しているのも事実です。
保育園児や幼稚園児はマスク着用や手指消毒等といった感染予防対策を徹底するのが難しいのが実情です。
子供には無症状者とも指摘されています。感染者が園内に入り込んでも気づきにくく、水面下で感染が拡大し、保護者や教職員が発症してようやく気づくパターンが多いのではないでしょうか。
燕市立小池保育園（新潟県）で24人感染が感染するクラスターが発生しました。
その中には変異株の感染が疑われている関係者がいるそうです。
燕市の保育園クラスター２４人に
新潟県は１２日、新たに７人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれもクラスター（感染者集団）が発生したとみられる燕市の保育園関係者で、感染者は計２４人となった。また、これまでの保育園関連の感染者が、英国などで報告されている変異株に感染した可能性があると明らかにした。県内の感染者は９９３人となった。
感染が分かったのは燕市６人、三条保健所管内（居住地非公表）１人。年代別は１０歳未満１人、１０代２人、３０代２人、４０代２人。
県によると、保育園関係の感染者の検体を県の研究所でスクリーニング検査したところ、変異株感染の可能性が示された。国立感染症研究所（東京）が詳しい検査をしている。県は国が現在検査中として、変異株に感染した恐れがある人の数や性別などは明らかにしていない。
変異株に感染したと厚生労働省が９日に発表した本県在住の３０代男性との関係性について、県は「調査中」とした。
変異株は従来型に比べて、感染力が高いとされている。県健康対策課の中山均課長は重症化の報告が少ないことを挙げ、「早期発見に努めている。県民もこれまで通り感染予防を徹底してほしい」と呼び掛けた。
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20210212598469.html
まだ変異株クラスターが発生したと特定されたわけではありません。が、新潟県の担当者が会見で指摘する以上、ほぼ確定的なのでしょう。
2月8日に同園に勤務する全職員24名にPCR検査を行ったところ、2月9日に保育士等3名の感染が判明しました。
2月9日 火曜日 配信
本日、新潟県が、燕市公務員3名の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表いたしました。本件は、燕市立小池保育園の保育士等3名になります。
市教育委員会といたしましては、当該園を臨時休園とし、下記のとおり対策を講じることとしました。
なお、臨時休園期間等について急遽変更する場合があります。1．感染事案について
小池保育園職員の健康状況に心配な点がみられたことから、念のため、園職員24名全員に対し、2月8日（月曜日）に市として任意のPCR検査を実施しました。
任意検査の結果については、20名は陰性でしたが4名が再検査（行政検査）を受けることになり、その結果、本日、3名に新型コロナウイルスの感染が判明しました。
更に対象者を広げてPCR検査を行った結果、2月12日時点で計24名の感染者が確認されました。その中には近隣にある小池小学校の関係者も含まれています。園児の同居家族でしょう。
2月12日 金曜日 配信
燕市立小池保育園における新型コロナウイルスの感染について、本日、新潟県が、小池保育園関連の感染者が計24名になったと発表しました。
新たに確認された感染者は7名であり、このうち2名は小池小学校関係者です。現在、保健所が、小池小学校の児童及び教職員全員に対して、PCR検査を行うとともに、濃厚接触者の特定を含む積極的疫学調査を行っております。
同保育園に関連した感染者は、新潟県ウェブサイトに掲載されています。
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/251175.pdf
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/251405.pdf
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/251553.pdf
感染力が非常に強いと言われる変異株、クラスターの規模も大きくなりやすいのでしょう。今後、変異株が大流行する地域では「学校や保育所等の一斉閉鎖」という可能性も否定できません。
また、変異株の感染が確認された地域における学校や保育所等では、より範囲を広げてPCR検査等を行って欲しいです。
「マスクを着用していたから濃厚接触者ではありません。検査は行いません。」と言われても、納得し難いです。登校自粛という選択肢も否定できなくなってしまいます。
また、まだ報道されてはいませんが、大阪府内にも変異株が入り込んでいる可能性は否定できません。
新潟や兵庫でクラスターが発生しているのに、大阪で発生していないとは考えられません。
子供がワクチン接種を受けるメドは全く立っていません。当面は感染予防に重点を置いた生活が続くでしょう。
