新型コロナウイルスに関係した報道が増加しています。

事実のみを冷静に報じる番組がある一方、様々な専門家をスタジオに招いてコメントを求めたり、医学には全くの素人の番組コメンテーターが主観的な意見を表明し続ける番組もあります。

徐々に「この番組やこの人の発言は信用できそうだけど、あの番組やあの人の発言は割り引いて考えよう」と思える様になってきました。

情報が溢れかえっていると、「どの情報が信用できるか」を見極めるのが非常に難しくなってきます。

そうした中、ツイッターで紹介されたのは、公立陶生病院 感染症内科の武藤義和先生が作成された「新型コロナウイルスのNow!!」です。

コロナウイルスに関する最新の知見を取り入れつつ、基礎の基礎から応用編までが分かりやすくまとめられています。

様々な報道を通じて頭の中でバラバラに配置されていた様々な知識が、このスライドで一本化された様な気がしています。

この中から、特に子育て世帯に見て欲しいスライドをご紹介します。

子供が感染しても、大半は無症状ないし軽症です。死亡率は0%です(でも中国では死亡事例があった様な)。

確かに大阪府が発表している感染情報を見ても、未就学児・就学児・高校生の殆どは無症状や軽症です。その後に重症化したという事例も思い出せません。

とは言え、「子供は罹っても大丈夫」とまでは言えないでしょう。後遺症が生じる場合もあるでしょうし、周囲の大人や高齢者が感染してしまうリスクがあります。

子供、それ以上の保護者世代が気にしているのは「後遺症」でしょう。ほぼ死なない病気だと分かっていても、重大な後遺症が残ってしまうと社会生活に支障を来してしまいます。

イタリアで143人の患者(平均年齢54歳)を調べたところ、約半数に倦怠感の後遺症が残ったそうです。日本国内の感染者でも、退院しても職場復帰できていない話を聞きます。

接触感染を避けるには一にも二にも手洗いですね。子供が少しずつ手洗いをしなくなってきたので、改めて手洗いを徹底させようと思います。

同様に手指消毒も重要でしょう。趣旨消毒用のアルコールが相変わらず品薄で、欲しい時に買えないのが辛いです。



飛沫感染を防ぐにはマスク、ソーシャルディスタンス、そして換気ですね。

なお、イソジンについて大阪府知事は「飲食前等にうがいして唾液内のウイルス寮を減らせば、マスクを着用していない際の飛沫感染リスクを低減できる」という旨をテレビ番組で発言していました(本当に効くのでしょうか?)。

香港でも学校閉鎖を行いましたが、患者を減少させる効果は無かったそうです。

7月以降の日本でも、小学校・中学校・高等学校内で感染したと推定される事案は極一部です(皆無ではありません)。小学生等の割合から考えると、極めて少ないでしょう。

小学生等が感染した場所は、大半が家庭内だと考えられます。保護者が発症したり濃厚接触者と判定された場合には、子供の登校を控える取り扱いが適当ではないでしょうか。

ただ、専門学校生や大学生は感染事例が多発しています。異常なほどに多くて驚いています。

先生や保護者が繰り返し指導する小学生等に比べて、専門学校生や大学生の感染予防意識は残念ながら高くないのでしょう。

更に専門学校生等が集まると一緒に食事をし、しかもお酒が入る事も多いです。カラオケにもよく行きます。

また、アルバイト先で感染したと考えられる事例も少なくありません。一人一人の感染を追うと、大学や居酒屋等から発表された感染者が重複している事案がありました。

大学へ行けない事を嘆く呟きが話題となりました。が、これだけの感染事例やクラスターが発生してしまうと、大学生や専門学校生の登校や学外活動に何らかの制約を加えるのは致し方ないでしょう。


「発熱や咳、倦怠感などがある人は絶対に人の集まるところに行かない!!!」ことが大切ですね。子供にも大人にも高齢者にも当てはまります。

公演・ジョギング・スーパーは感染リスクが低い場所です。一方、飲食店やバーは相対的にリスクが高い場所でしょう。

コロナ禍以来、飲食店には殆ど行かなくなってしまいました。バーや居酒屋は皆無です。

例年なら今週末からお盆の帰省が本格化する時期です。帰省する予定がある方は、こうした点に気をつけて行動してください。